004 湯河原幕山[Jul 14, 2012]

朝の5時過ぎまで強烈な風雨であった。ようやく6時前に雨が止み、雲の間から青い色が見えてきた。予定どおり出発である。

湯河原の駅を下りて、タクシーに乗り込む。この時間はまだバスがないのである。「幕山公園まで」というと、「岩ですか」と聞かれる。ここはロッククライミングが結構盛んな山なのである。

「岩なんてとんでもない。ただのハイキングですよ。」

「ハイキング?頂上まで行くんですか?」

「その予定ですが。」

「・・・。あそこはね、ヘビが出るから私ら行かないですよ。マムシからヤマカガシから青大将から何でもいるもんでね。昔は初日の出とか見にみんなで上がったもんだけど、最近はね。あそこの頂上は携帯通じるかね。連絡できないようだと危ないですよ。」

何ということでしょう。大山で大バテし、日の出山で復活し、今回の計画は湯河原幕山。ここは二十年くらい前に来たことがあり、コースも整備されて危険箇所もなく、頂上からは真鶴半島の見晴しがすばらしいのを記憶していたのだが、しばらく来ない間にそんなことになっていたとは。

危ないようなら途中で引き返しますよ、と言ってタクシーを降りる。幕山登山道には、正面から最短距離を急登するコースと、山の裏手へ回り込んでゆったり登るコースとがある。私が予定しているのはこちらで、傾斜がゆるい分距離が長い。コースが整備されておらず草むらを進むことになれば、言うまでもなく非常に危険である。

公園の入口には、「ヘビ、ハチ注意」の張り紙がある。ますます気持ちが萎える。ともかく行けるところまで行ってみようと思い、川沿いの林道を登っていく。道路は整備されていて、それほど不安は感じない。途中で「山の神」の祠がある。安全祈願で手を合わせ、看板の説明を読むと、「以前は山の中腹にあったが、平成十△年にここに移した」と書かれている。つまり、最近では土地の人でも山には行かないのだろうか。ますます不安になる。

さらにしばらく進み、標高で150mほど登ったあたりで林道と登山道の分岐。登山道は一見して草刈りをしておらず、行くとすれば草むらの中を掻き分けて進むことになる。ヘビもハチもいるというのに、足元が見えないというのはよろしくない。ここは素直に断念、引き返すことにした。

結局、往復1時間以上かけてもとの場所に逆戻り。一応、表登山道も途中まで行ってみたものの、倒木あり草むらありだったのでことらも断念。湯河原駅まで4kmほど歩いてこの日の行動は終了となった。

それにしても、大山や奥多摩のハイキングコースがきれいに整備されていたものだから、どこもそうだと早合点したのがよくなかった。このあたりは山の中腹まで保養所や別荘が建てられているくらいだから、国立公園・国定公園のエリアからきわどく外れているのかもしれない。いずれにせよ、ヘビやハチに襲われなかっただけ、よしとしなければならないだろう。

教訓: 以前整備されていたコースだからといって、いまも同じとは限らない。最新情報を確認する必要がある。


幕山中腹から有名な岩壁。ここはロッククライミングでは有名なところなのですが・・・。

この日の経過
幕山公園 6:40
8:30 再び幕山公園 8:30
9:30 JR湯河原駅

[Jul 23, 2012]