004 監禁王子は心理操作に習熟? [May 14,2005]

世の中平和なのか、青森出身のぼんぼん犯罪者の話題で盛り上がっている。もちろん、未成年の少女監禁などとんでもないことだし、被害者の方々にとっては大変お気の毒なことなのだけれども、一種興味本位な取り上げ方をされるのは事件の性格上仕方がないところかもしれない。

その報道の中で「?」だったのは、「容疑者は心理操作に習熟しており、はじめは被害者の相談に親身に乗るふりをして、自宅マンションに連れ込んでから豹変して云々」といったくだりである。考えればすぐ分かると思うのだが、これを心理操作というのなら、キャッチセールスもオレオレ詐欺も結婚詐欺も食い逃げをする人もみんな心理操作のプロである。

もしかしたらこれを書いた記者は、心理学というとなにやら人の心の動きや深層心理を深く研究する学問で、これを極めると他人を思うままに動かすことができるという幻想を持っているのかもしれないが、それはあまり当を得ているとはいえない。

実は私自身、昔はフロイトとかユングとか精神病理に興味があって心理学の講座を受講したのだが、開けてびっくりそこには「心」も「精神」もなくて「認識」について勉強する学問なのであった(もちろん今ではもう少し違ってきているのかもしれないが)。

だから、ネズミが迷路を走ったり、サルの赤ちゃんにどの絵を見せると母親と認識するかということが多く、あまり面白くない講義であった。「ゴルゴ13」や「TBSオウム報道」で有名になったサブリミナルについても、実際に効果があるとは証明されていないはずである(もし本当に効果があるならば真っ先に軍事的に利用されていると思われる)。ましてや、どのように操作をすれば「奴隷」や「ハーレム」を作れるかなどということに体系的な理論や知識がある訳がない。

「調教もの」のエロゲーでそうした体系的な知識が得られるのなら、「ときメモ」をやっている奴はナンパのし放題、ドラクエをやっていればみんな剣の達人のはずだが、そんな話はあまり聞かない。思うに、ぼんぼん犯罪者はゲームで物足りずに現実の少女で試したくなり、同じようなことを何人かにした中で、たまたま被害者の子がうまくいった(彼にとって)ということに過ぎず、それ以上でもそれ以下でもない。

おカネがあってルックスが良いのだから、もう少しうまくやれば犯罪にはならないですんだような気もするが、きっとあまり頭が良くないんだろう。そんなにハーレムが作りたければ、東南アジア某国で実際にそんなことをしている奴がいたような気もする。そもそもそんなに女性を集めたってうるさいだけであまり楽しくないように思う。私ならアンナ・ミラーズ(古い!)の制服を着せたかわいいメイドさんが一人いれば十分だが。

[一部、女性の読者にとって不適切な表現がありましたことをお詫びいたします]

[May 14, 2005]