005 一夫多妻 [Jan 31, 2006]

昨年暮れから、姉歯+ヒューザー偽装ブラザースとか、ホリエモン証券取引法違反とか、あまりそそらないニュースが続いたが、ここにきてようやく面白いニュースが飛び出した。東大和市一夫多妻事件のことである。

逮捕されたけれどもたいした罪にならないことが予想されるし、何か重大な事実が発覚してこれから大事件に発展する要素もあまりないと思われるので、テレビのキャスターの人たちもあまり熱心にコメントしない、というか、けしからんけどちょっとうらやましいというニュアンスが窺えるのはご愛嬌だが、私が最初に思ったのは、替わってやるといわれてもあまり替わりたくはない生活だなあ、ということである。

そもそもわが国における普通の一夫多妻(?というのもおかしいが?)は、一人の男が複数の家庭を持つというのが普通である。例えば平安時代の「妻問い婚」というのは女は定住していてときたま男がそこを訪れるという形式であり、時代が下っても「別宅」などという言葉があったように、家には妻が一人だけいて、その家が複数あるというのがポピュラーな形態である。

例外は皇室や将軍家における「後宮」であるが、これは妻たちを世間(=他の男)から遠ざけるという意味があった。しかしこういう女ばかりの社会を作ってしまうと、それこそ「大奥」の藤原紀香や小池栄子ではないが、どろどろした生活感あふれるものとなってしまう。どろどろした生活感は必ずしも男たちが求めるものではない。

今回の東大和でも、「妻」たちが車座になって、真ん中に鍋とかを置いて、皿に何か乗せてみんなで食べている映像があった。確かに、みんなミニスカで柄物ストッキングで、顔はモザイクでわからないけれどけっこうスリムで若いのだが、あれを見て胸がときめくか、と言われたらどうだろうか。きっと、食事のしたくとか後片付けとか、掃除とかゴミ出しとか、洗濯とかお風呂の仕度とか入る順番とか、うるさい人とか序列とかあってたいへんなんだろうなー、と想像してしまう。

男は働かないで「妻」たちがパートとかして稼いでいたらしいが、きっとお金をきちんと出さない人とかいてずるいとかなんとか争いになって、それに巻き込まれてしまう場面もあったような気がする。そんなことを奥さんに話していたら、「あんたみたいに女の機嫌を取るのが下手な人が、10人も面倒見られるわけないでしょ」と言われてしまった。その通りだと思った。

[Jan 31, 2006]