034 じん帯損傷!?~せいうち日記34 [Dec 7, 2009]

「ここ、斜めに線みたく見えるでしょ。ヒビまでは行ってないんだけど、じん帯にかなりダメージがあるようですね」

X線撮影のプリントアウトを見ながら、先生は言った。おお、じん帯といえば、よくNFLの選手が痛めるところではないか。なんだか、すごく大層なケガのようだけれど、実際はそれほどでもない(もっとも、本人にとってはかなり辛いのだ)。

「何か、すごく堅いもの噛んだ記憶ありませんか?」

そう。私の痛めたのは歯なのである。しばらく前から何かのはずみで、前歯がぐらっと来ていた。露骨にぐらぐらするという訳ではないのだが、前歯で強く噛むと、そのまま歯が前に倒れてしまうのではないかと思えるくらいに感じる。痛むことは痛むのだが、それ以上にそのまま前歯が倒れてしまうのではないかという恐怖感がたまらないのであった。

以来、なるべく前歯では噛まないようにしていたのだけど、そううまくは行かない。長いものを噛み切るには、やっぱり前歯が必要なのである。そんな苦戦を見ていた奥さんから、さっさと医者に行くように言われていたのだけれど、歯医者マターではないような気がして(多分年のせいなんだろうと)、放っておいたのである。

しかしいつまで経っても直らないし噛むたびにこわがるのも何なので、とうとう先週末に歯医者を予約して診てもらったところ、そういうことなのだそうである。歯にもじん帯があるとは知らなかったが、骨と組織をつないでいるのがじん帯なので、体中にじん帯はあるのだろう。骨折までにはいかなかったが、それに近い衝撃があったということらしい。

つまり、もしかしたら歯が折れていたかもしれないところが、そこまで行かずに歯のじん帯を痛めたということであろう。これは、まだまだ体が柔軟に対応していることを喜ぶべきか、あるいは衝撃そのものに弱くなっていることを悲しむべきか、いずれにしても虫歯以外で歯医者さんのお世話になるのは初めてである。

俗に、年を取るとまず目に来て、次に歯だそうである。目はとっくの昔に老眼で、今度は歯である。実はこのまま前歯が抜けたらどうしようと、ちょっとだけ心配していた。インプラントとかさし歯とかいろいろな手当ての仕方があるようだけれど、いずれにせよ年だから、そろそろそういうことがあってもおかしくはないのであった。

とりあえず、じん帯を痛めた前歯を、隣の歯に接着剤で固定している。はっきりしないもの言いを「奥歯にもののはさまったような」と言うが、前歯にものがはさまるのも結構つらいのでありました。年内一杯は、歯医者通いが必要になりそうである。

[Dec 7, 2009]