014 TVの信憑性について [Jan 22, 2007]

一昨日の土曜日はちょっと雪がちらついたほど寒い日だったが、昨日はそれほど冷え込むことはなく、風もなく冬にしてはいい日和だったので、奥さんと村を散歩した。この散歩コースというのは住宅地から道路を挟んで市街化調整区域に入ると、5分も歩かないうちに40年前の日本にタイムスリップしてしまうというすぐれもので、心身のリフレッシュにたびたび訪れるところなのである。

地方競馬のファンの方なら大井競馬場の小林分場というとお分かりいただけると思うが、その小林牧場の西側に広がる田園地帯である。このあたり、昔は幹線道路以外ほとんどの道が大型車通行禁止で、いまでも農道と区別のつかないような細い道が多いのだが、その分お散歩には好都合である。ゆっくり歩いて1時間半。偶然、赤ちゃんを連れて散歩していた植木屋さんのご主人(ご両親がこのあたりの農家)とお会いしてお話ししたり、道路工事のために田んぼや雑木林がつぶされているのをタヌキやウサギに代わって嘆いたりして、しっかり「老夫婦」したのでした。

「老夫婦」といえば先週もやはり奥さんと買い物に行ったのだが、納豆が全くない。そういえば新聞に、TVで健康増進だかダイエットだかに納豆が効くと放送したら、とたんに納豆が品切れになってしまったらしい。私はテレビの言うことや新聞・雑誌の書くことは話半分にしか聞かないけれども、うちの奥さんのように亭主の言うことよりTVの言うことの方を信用する人は世の中に多いから、時々こういうことがある。以前みのもんたの一言で、ココアやマシュマロが品切れになったことがあった。

今度は納豆かと思っていたら、なんともともと放送した「あるある大辞典」のデータがみんな嘘で、この番組は昨日から休止になってしまった。でも考えてみれば、確かに公共の電波を使ってインチキなデータを流すことはよくないけれども、納豆が健康にいいことは間違いないし、そんなに目くじらをたてるほどのことかな、と思う。教育テレビではまずいかもしれないが、「あるある」はしょせん娯楽番組である。ドラマを見ていて「こんな医者はいない!」などとがんばるのと同様、大人気ないような気がする。

歴史や文化の分野においてはさまざまの見方があるのに、NHKでもその一方の見方だけでよく不正確なことを言っていることからみても、TVで言うことが正しいなどと思い込むのは危険である。TVや新聞・雑誌、そしてそもそも他人の意見などというものは参考にすぎないのであって、自分の行動を律するのは自分の判断であるべきだと思う。納豆を食べて体調がいいという人は食べ続ければいいし、おいしくない割りに効果がないという人はやめればいい。その意味で、今回のケースはひとつの教訓ととらえるべきだと思う。


お散歩コース。雑草がちょっと青いのは、12月に撮った写真だからです。

[Jan 22, 2007]