033 高原山(八海山神社) [Sep 4, 2014]


この図表はカシミール3Dにより作成しています。

6月から8月まで山はひと休み。夏で暑いということもあるが、スケジュール的に厳しかったのと、たまの休みに大雨だったりしたためである。

とはいえ、気候も涼しくなってきてそろそろ起動したい。9月4日はたまたま代休がとれたのと、天気も持ちそうなので栃木県北部の高原山に行ってみることにした。朝4時半に家を出発、星空がきれいに見えていて、しかも頭上にはオリオン座が輝いていた。そろそろ冬も近づいてきたという感じで意気揚々とスタートしたのだったが、そううまく運ばなかったのである。

東北道を北に進むと、最初は朝日がまぶしかったのに、だんだん雲が広がってきた。高速を下りると空が暗くなってきた。県民の森近くを通る頃には小雨がぱらついてきて、山の駅たかはらに着くと霧が濃くなっていた。おまけに、時間が早いせいか山の駅はまだやっていなくて、トイレを求めて大間々の駐車場まで入ることとなった。。

最初の計画では、山の駅でトイレに行って小間々の駐車場から大入道、剣ヶ峰と一回りして帰ってくるつもりだったけれど、これでは計画変更せざるを得ない。車から外に出ると結構な強風で霧が流れている。見通しは20~30mといったところか。奥さんが「花子とアン」を見ている間に計画を立て直す。(なんとこの山の中で映るのだ)

今回の山は、しばらく来ていなかった体慣らしとして計画したものである。計画どおりコースをこなすことよりも、山歩きのカンを取り戻すのが本来の目的である。そうこう考えて、ハイキングコースである八海山神社までの往復に変更することにした。片道約1時間、標高差300m弱のコースとなる。「花子」も終わったので、レインウェアに身支度して出発する。

歩き始めは平坦な遊歩道である。奥さんが「なんで砂利を敷いてあるんだろう」と言うので、「子供でも歩けるようにだよ」と答える。コースは平坦だが、気象条件は厳しい。おそらく下界から見ると雲の中のはずで、霧が強風に流されてくる。せっかくここまで来たのだから、こういう天気になった場合の練習と思って歩く。

7、800m進んだところがミツモチ方面との分岐で、ここを右に折れて本格的な登山道に入る(ここに登山カード用ポストがある)。のっけから、結構な急こう配の岩の坂である。ここまではハイキングコースで、ここから登山道といった趣きである。レインウェアの下に2枚(アンダーシャツと長袖シャツ)着ていたので、すぐに汗まみれになる。一休みして長袖シャツの方を脱いだ。

それでも、流れてくる霧と吹き出す汗で、メガネが両面曇って前が見えない。距離で300~400m、標高差で200m余り登ったあたりで、稜線に出て傾斜が緩やかになる。登るには楽なのだが南からすごい風が吹いてきて、レインウェアを来ているのに体が冷える。気温は15度くらい、体感温度でも10度くらいと思われたが、もう少し寒くて風が強ければ、低体温症を起こしてもおかしくないと思うほどだった。


大間々駐車場ではこんな状態。登山客も家の他には2台しか止まっていませんでした。


標高差300m弱とはいえ、こういう道もあるのであなどれません。

ほぼ平坦な稜線を歩くこと10分ほどで、八海山神社への最後の登りとなる。急登というほどではないが、なにしろ風が強いのと、下がガレ場なので足場が安定しない。ようやく祠のところまで到着。大分時間がかかったように思えたけれど、実際にはコースタイムの約1時間でクリアしたようである。

晴れていれば関東平野を一望できる景勝地とのことだが、残念ながら視界20mくらいですべては霧の中である。山麓にあるダムどころか、高原山を構成する釈迦が岳や鶏頂山も濃い霧の向こうで、どこにあるのか分からない。風は依然として強く、残念ながら長居することもできない。

当初予定ではここから先に進み、剣ヶ峰というところまで行くつもりだったのだけれど、ここまで思ったより急坂もあって十分リハビリになったし、何しろ風が強くて低体温症にでもなったら大変だ。ただ奥さんに大丈夫かと聞くと、「全然何ともない。坂も楽だし」とのこと。背が低い分、風の影響が少ないのだろうか。

祠に手を合わせて、早々に下山する。下りは、「林間コース」と書いてある表示に従って北側の斜面に入る。とたんに風がほとんどなくなったのは、まともに南から吹いてくる風だったのだろう。行きのコース(見晴コースというらしい)は緩斜面→急坂→緩斜面→急坂と傾斜に緩急があったのだけれど、こちらのコースはまんべんなく下る分、傾斜はそれほど急ではない。

それでも時々急坂があって、岩はすべるし杖を突くと粘土質の地盤でもぐるし、神経を使う下りだった。燧ケ岳からの下りの北斜面とちょっと似たところがあった。普段は、登りで奥さんが先行、下りは私が先行するのだが、私があまりにのろいので奥さんが先に行ってしまった。こういう下り坂は何でもないのだそうだ。だったらそのうち燧ケ岳に連れて行ってやろう(トイレはないが)。

標高が下がるにつれてだんだん蒸してきて、小さな虫がまとわりつくようになった。ここまでは強風でそれどころではなかったのだが、まだ季節は夏、本当なら虫の多い時期なのである。霧だし地面も濡れて殺伐とした雰囲気であるが、周囲の木々はよく見るとシラカバのようだった。晴れて涼しい気候なら、気持ちのいい散策路だったのかもしれない。

約1時間の下りで、駐車場の脇から大間々に到着。駐車してある車はわれわれの他には1台しかなかったが、もう1台増えていた。先に駐めていた車の持ち主は、この悪天候の中を釈迦が岳まで進んだのだろうか。

県民の森の中をショートカットし、西荒川ダムで湧水を汲んで売店でお昼を食べた。その頃になってようやく、高原山の頂上付近が薄い雲の向こうに見えてきた。今回は天気予報に裏切られたけれど、またそのうち再挑戦することもあるだろう。


八海山神社の祠。強風で休むこともできませんでした。


晴れていれば関東平野を一望できるすごい景色らしいのですが、このとおり視界は20mくらい。

この日の経過
大間々駐車場 8:25
9:30 八海山神社 9:35
10:50 大間々駐車場
(GPS測定距離 4.0km)

[Sep 29,2014]