041 地震の後~せいうち日記41 [Mar 22, 2011]

震災から10日余りが経過した。マスコミの関心は原発報道に移りつつあるが、いまだ津波被害の実態は明らかになっておらず、北関東以北の交通もいつ正常化するか見当もつかない。

放射能による農作物・海産物への影響はこれからますます出てくるはずで、知らずに食べる分には問題ないなどと気楽なことを言っていられる状況ではないと思っている。食物の毒性と一口にいっても、その中には急性毒性、慢性毒性、特殊毒性がある。そして特殊毒性の中に、発ガン性とか遺伝的毒性があるが、そうした毒性の影響は実験するには時間がかかりすぎて、急性毒性のようにはっきりした結論は出にくいのである。

確かに放射線は自然界にも存在するので、普通に測定される程度は問題ないとみることは可能である。ただし原子力発電というのは、自然界に存在しない放射性物質を使うものであるから、それが自然界に露出した際どうなるかはほとんど予測不能といっていい。そして、塩だって鉄だって過剰に摂取すれば人体に悪影響があるのに、放射能にはそれがないと言い切れるだけの根拠は誰も持っていない。

そして、いくら水を撒いたからといって、火事じゃないんだから放射能がなくなるはずがないのである。今はやりのマンガでいうと、「うんち」はおむつからはみ出さないかもしれないが延々と「おなら」はするのである。それを止めるためには、「うんちの入ったおむつ」を何とかしなければならないが、誰がどのようにそれをするのか新聞にも書いてないしテレビでも言わないのである。

そんなこんなで、先週の3連休はずっと家にいた。大好きな東北道も常磐道も先に進めない状態だし、そもそもガソリンが手当てできない。もっというと給与振込の元受がみずほ銀行なものだから、給料日だというのにお給料が入ってこない。

幸い、ガソリンは今週中には出回るようになるらしいが、貴重な燃料は被災地の復興にまず優先的に使われるべきであるので、当分レジャー目的に使用するのは自粛すべきであろう。そろそろ山菜が出始める時期でこしあぶらを探しに行きたいのはやまやまだけれど、ガソリンの調達に加えて放射能の影響を考えると二の足を踏んでしまうのもだらしないところである。よく考えれば、今年危ないとすれば来年はもっと危なくなってしまうのだが。

そういえば、連休中に1日10時間以上寝ていたときに、いろんな夢をみた。一番印象的だったのは、アポロ宇宙船の帰還船(アポロチョコレートみたいなやつ)に乗って大気圏外から地球に帰ってくる夢である。宇宙船の窓から、天の川やプレアデス星雲の一つ一つの星までくっきり見える。そして隕石の間を抜けて、いよいよ地球に近づくと無数の流れ星が見えるのである。

ああ、この景色を見られたから、もう思い残すことはないと思った。でも、無事に太平洋に着水して、近くの軍艦からボートで迎えに来るところで目が覚めた。何でこんな夢を見たのか不思議だったが、この記事を書いていて分かった。おそらく、ずっと放射能のことを考えていたせいであろう(宇宙空間には高エネルギーの放射線=宇宙線が飛来している)。

 

p.s. 3.11大地震については、こちらもご覧ください。

[Mar 22, 2011]