079 美容院へ~せいうち日記79 [Oct 12, 2014]

ここ10年ほど、新橋駅前の床屋に行っていた。ちょっと混むのが難点なのだけれど、手早くやってくれるし、それに安い(2000円)ので重宝していた。しかし、それではちょっと具合の悪いことが出てきた。

その最大の理由は、森伊蔵の時に書いたように、来るべき引退後には東京まで出かけることが難しいからである。何しろ片道1000円以上かかるのである。高い安いだけいえば間違いなく不利だし、交通費をかけて行くだけ技術的に優れているとはとても言えない。駅中からビル(これがまたあちらのお姉さま方の呼び込みがすごいのだ)に移って、やや距離が長くなったこともある。

もう一つ大きな理由は、頭頂部のハゲがどんどん拡大してきて、長年親しんできたサラリーマンカット、いわゆる7・3分けが難しくなったのである。いわゆるすだれ頭というやつで、すこぶる恰好が悪いし、無理に分けるとハゲを隠しているようで潔くない。いっそのこと坊主頭にしようと思ったが、人相が悪いからダメだと奥さまが言うのである。

そしてある日のこと、奥さまが言うには、行きつけの美容院の美容師さんと話を付けてきたので、行って言われた通りの頭にしてこいとのことである。どんな頭だと聞くと、「太郎のような頭」だと言う。

わが家で太郎といえば、テレビ体操の伴奏をしている名川太郎さんのことである。ちなみに、現在のテレビ体操メンバーの中で、わが家で呼び捨てにされているのは太郎と祐子と「かとーゆみこ」(奥さんのもとの名前と一緒)。亜美ちゃんは「ちゃん」付けで、あとは先生、会長、菩薩、旧新人、新新人とニックネームで呼ばれている。

それはさておき、急な話だけれどハゲは待ってくれない。いまよりずいぶん短くしてくれるようだし、めざす坊主頭に向けて中間地点あたりに近づくことができるかもしれない。という訳で、予約してもらった土曜の朝一番にいそいそと出かけたのでありました。

美容院に行くのは、学生時代の一時期にパーマをかけて以来約40年振りのことである。当時と違って、いまでは男が美容院に行くのは普通である。意外だったのは、いまではお釜(パーマをかける時に使うやつ)は置いてないということであった。

そして約1時間のカットで、私の髪の毛はずいぶんと短くなったのでありました。目指す坊主頭からは若干の距離があるものの、まあそれに近づいたとはいえそうである。奥さんが言うには、ハゲが目立たなくなったし似合うとのことで、自分としては、整髪料を使わなくてすむようになったのがとても便利である。

毎朝、ヘアリキッドをつけて髪を整えなくてすむので、時間も3~5分節約できる。こんなメリットがあるとは思わなかった。安い床屋と美容院で値段は倍違うのだけれど、ヘアリキッドを使わない分で少しはカバーできたのかなとも思ったりする。

[Oct 12, 2014]