087 四国お遍路を歩く~せいうち日記87 [Nov 11, 2015]

10月31日から11月2日までの日程で、3回目の四国遍路に行ってきた。この7月から回り始めたばかりなのだけれど、結構いろいろ考えながら歩いている。

お遍路にはいろいろな交通手段があるが、私の場合は歩き遍路の順打ち・区切り打ちである。歩き遍路というのは文字通り歩いて八十八札所を回ろうというものである。徳島県を回っている間は札所間の長いところで20kmだが、室戸岬、足摺岬のあたりでは70~80km離れているので、札所から札所まで3日も4日もかかる。

順打ちというのは一番、二番と順番に回る行き方で、弘法大師空海もこの回り方で、いまなお巡礼されているということである。したがって回る速度が同じだといつまでたっても弘法大師と会うことができない。そのため逆打ちという回り方があって、これは八十八番、八十七番と逆に回って行く。そうすればどこかで弘法大師と会えるという訳である(道が違わなければだが)。

区切り打ちというのは何回かに分けて八十八札所を回ろうという方法で、いまのところサラリーマンなのでこの方法しかない。これに対して八十八を一気に回ろうというのが通し打ちで、体力的にも資金的にもかなり余裕がないと難しい。いつかは挑戦してみたいが、これから先衰えるばかりの体力との相談になりそうである。

毎週の週末くらい、ブログにそれぞれの札所巡礼記を連載している。2015年10月末現在で五番地蔵寺まで書かせていただいたところだが、今回の第三次では十二番焼山寺から十七番井戸寺まで歩いた。いまのペースでいくと十七番を掲載するのは来年の夏くらいになりそうなので、それまでにもう一回は行けるだろうと思っている。

第一回は半日、第二回は2日と後泊、第三回は2日と前泊という日程で、通し打ちであれば5日くらいの距離である。八十八回るのに40日から45日かかるとされるから、10分の1をやっと越えたというまさに初心者の域であるが、それでもいくつか思ったことがある。

まず第一に、歩くだけとはいえそんなに簡単なものではないということである。私自身、山歩きもするし自宅近くを15kmとか20km散歩することもあるので、それほど苦労するとは思っていなかったのだが、実際にお参りしつつ歩くとなるとそう簡単なものではない。靴も靴下もいろいろ工夫しているところだが、今回も2日で帰ってきてよかったと思ったくらいである。

第二に、天気がいい日ばかりではないということである。今回は2日目の昼までずっと雨だったし、前回も2日目の昼頃からずっと降られてびしょ濡れになった。山でも散歩でも天気の悪い時には行かないけれど、お遍路の場合は日程も飛行機も前もって決めてあるので、天気が少々悪いからといって休みにする訳にはいかない。通し打ちだったら尚更であろう。

第三に、既存の情報にはあてになるものとならないものがあり、最終的には自分のリスクで判断して行動しなければならないということである。遍路地図(定番の「四国遍路ひとり歩き同行二人」)やWEB情報、現地のシール等による推奨ルートがあるのだが、その通りに行くのがいいとは限らない。実際、今回通った道の中にも危険な道があった(下の写真。人工的な危険である)。

それに関わることだが、コースタイムも、参拝所要時間も、見るべきものも、それぞれの人によって違うし、自分で調べて判断しなければならない。だとすると、調査を十分しないうちにいきなり通し打ちというのは私には合っていなかったような気がする。

いきなり困難に直面して解決するという修業としての意味はあるかもしれないが、せっかく時間と費用をかけて行くのだから、それなりの収穫を得ることが大切と思うからである。時間的にやむを得ず区切り打ちとなったのだけれど、いろいろ調べて試しながらというのが私にはよさそうである。

次の遠征は来年の春、焼山寺に次ぐ遍路ころがしとされる、二十番鶴林寺から二十一番太龍寺の山道に挑戦する予定である。

[Nov 11, 2015]