009 開業間近の成田新高速~北総レールウォーク [Jan 19, 2010]

かねてから注目している成田新高速鉄道・北千葉道路、鉄道の方はそれこそあっという間に工事が進んで、今年中には開業の見込みである。一方、工事の進捗に伴い立入禁止区域も増えて、なかなか間近で写真を撮ることができない。なんだかなぁ・・・と思っていたら耳寄りなニュースが飛び込んできた。新高速鉄道のレールウォークが開催されるのである。

これは、成田新高速ウォッチャーとしては見逃す訳にはいかない。さっそく往復はがきで申し込んだものの、募集400名に対して、応募総数4418名というから10倍を超える競争率である。これはつらいかなと思っていたら、運良く当選はがきが返ってきて、1月17日の実施日を待つ。朝起きるといい天気。でも、すごく寒い。

集合は午前9時、北総線・印旛日本医大駅前である。今回のレールウォーク、午前・午後の2回行われ、集合も日本医大組とJR成田組に分かれる。全部で400名なので、それぞれの組は100名ずつ。受付時間に印旛日本医大に着くと、もうレールウォーク参加者が集まっていた。

集まった人達をさりげなく見回すと、半分以上がお年寄りのようだ(こちらも中年夫婦だが)。カメラを持っている人が目立つけれど、鉄道マニアというほどではなさそう。ここからバス2台に分乗してスタート地点の成田湯川駅へ向かう。ここは、工事前に「(仮称)成田ニュータウン北駅」とされていた駅で、現在終点である印旛日本医大の次の駅になる。

新高速鉄道に並行して作られる千葉北道路ができれば、そこを通って10分足らずで着くはずなのだが、まだ工事中なので成田市内をぐるっと迂回するため30分近くかかる。最後に、普段は立入禁止である工事中区域を進んで、駅前広場になるはずの場所へ。ここでバスを降りる。

今年7月の開業に向けて、駅の躯体工事はほぼ出来上がっているが、内部はコンクリートの打ちっ放しでまだまだこれからである。工事中の駅舎から、仮設の階段を下りて線路内へ。線路内はかなり歩きにくいのではないかと予想していたのだが、砂利を敷くのはこれからということで、現状はコンクリートの平面が多く歩きやすい。

新高速鉄道はこの駅から、旧・成田新幹線の経路(現・JR成田エクスプレスの経路)に合流して次の駅は空港第2ビルということになるが、今回のレールウォークはそれとは逆方向、印旛沼方向へと向かう。

 


スタート地点の成田湯川駅。まだ工事中。

いよいよ、線路内に入る。

 

レールウォークだから、グランドレベルは当然線路。目線の位置は左右とも遮音壁で囲われているので、見えるのは上方と、はるか前方、はるか後方のみ。遠く富士山は望めるものの、印旛沼のどのあたりを歩いているのかは分からない。

先行グループの進み具合により、時々ストップする。報道関係の人も結構いて、参加者にインタビューしたりしている。ところどころでヘルメットをかぶった工事関係の方が説明してくれる。この線路は新幹線規格で、レールは溶接で継ぎ目がないこと、枕木は現在では木ではなくコンクリだが、それでも枕木と呼ぶことなど、聞かなければ分からないことである。

成田湯川駅からすぐのトンネルは新高速唯一のもので、いったん掘削して工事してから埋め戻してトンネルにしたとのことである。トンネルの中は、風が抜けて寒い。トンネルを抜けてしばらくカーブを進むと、はるか彼方まで一直線の部分。ここは最高時速160km/hでの運転区間で、印旛沼沿いを走る。

この直線部分をしばらく進んだあたりに特設の展望台が作られており、折り返し点となる。成田湯川駅から1.5kmというから、まだ国道464号との交差地点や、私が何年か前から定期的に撮影している場所より、ずいぶん成田寄りのところである。展望台に上がるが、案の定あまり来たことのない場所だ。

線路(橋の上にある)と並行して工事が行われているのは、北千葉道路である。成田新高速は今年の7月に開通予定であるが、北千葉道路はこれから橋を作ってということになると、少なくとも2~3年先のことになりそうだ。振り返って来た方向を見ると、安食から下総松崎(まんざき)にかけて、印旛沼湖畔の低地から丘になっているあたりの景色を望むことができる。

あとは来た方向に戻るだけ。再び左右の視界がなくなり、ただ線路の上を歩くのはちょっと退屈である。成田湯川駅に戻り、ホームに上がってレールウォークは終了。参加者には記念品(エコバッグ、シャーペン、バッジ、ミネラルウォーター、パンフレット)が配られ、甘酒のサービスがあって、再びバスに乗って印旛日本医大駅に戻った。

成田新高速は、この成田湯川までが複線で、あと成田空港までは単線となる。旧・成田新幹線区間は見た目は複線となるものの、片方がJRのみ運行、片方が京成のみ運行となるのでそれぞれ単線の2本の線路ということになる。そうなると、成田空港始発の電車が飛躍的に増えるということではなさそうだ。

したがって、私の駅から成田空港までの所要時間は、理論上は15分くらいになるがそんな電車はなく(もしくは、1日に何本かしかなく)、実際には乗り換え時間含めて30分位はかかるのかもしれない。都心まで最速36分というのに、あまり差がないようにみえるのは残念だが、まあ特急料金なしで済むのでよしとしよう。

今回のレールウォーク、線路の中の様子がよく分かったのは収穫だったが、思った以上に外の様子が分からないのは残念だった。もう少し暖かくなったら、線路沿いの景色の移り変わりを、また見に行きたいと思う(でも、もう花粉症の季節が始まるんだよなぁ・・・)。


仮設展望台。緑の帽子が参加者。ヘルメットが工事関係の方々。


仮設展望台の上からみた印旛沼方向。隣の土盛りは、工事中の北千葉道路。


成田湯川駅に戻って、お疲れ様でした。この駅では上下の停車線、追越線で4本。ここから先は線路が1本の単線となります。

[Jan 19, 2010]