056 男子高校生のおばさん化? [May 19,2017]

昨年の夏にリタイアして通勤通学の時間帯に電車に乗ることはないと思っていたら、正月から職業訓練所に通うことになって朝晩決まった時間に電車で行き帰りするようになった。都心に向かう電車ではないのでそれほど混雑してはいないものの、それでも人混みに入って行かなければならないのは気が重いものである。

成田近辺にはいくつか高校があり、4月になって新入生が入ってきたので駅や電車がにぎやかである。急に混み出したように感じるのは、入学した当初は時間通り通っている高校生が徐々に遅刻したり学校に来なくなったりするからだろうか。いずれにせよ子供の数は年々減っているのだから、去年より今年の高校生が多いなんてことはない。

さて、そんな高校生を見ていて最近感じるのは、男子高校生がおばさん化しているということである。集まってべらべらしゃべっているのも男子が多いし、聞くともなしに耳に入ってくるのは、それぞれが自分の話したいことを話していて他人との会話になっていないということである。そして、一人で本を読んだりスマホをしている男というのもあまり見ない。

もちろん女子高校生にもおばさんみたいなのはいるけれども(そのままおばさんになるのだろう)、多いのはひそひそ話をしている2人組だし、一人で本や参考書を読んでいるのも圧倒的に女子生徒である。スマホを手に大人数集まっている男はおそらくゲームをしているのだろうが、女子のスマホは一人静かに画面をスクロールしている。

自分が高校生だった頃を振り返ると、男子高校生の多くは突っ張っているか趣味に走っているかどちらかであって、電車の中で集まって身の回りの雑事をしゃべっているグループというのはあまり見なかった。そういえば、後者の趣味組はいまでもおタクとして存在しているが、前者のツッパリ組はとんと見かけなくなった。「ビーパップハイスクール」頃が最後だったのだろうか。

その時代、いまみたいに無防備にべらべらしゃべっていたりすると、ガラの悪い奴らに絡まれてカツアゲでもされるんじゃないかという雰囲気があった。そんなふうに、他人と物理的に近い距離にいなければならない時には、まず身を守るということを見につけなければならなかったのである。

家で奥さんとそんな話をしていたら、奥さんが「最近では、おかあさんと仲がいい男の子が増えているみたいよ」と言っていた。なんでも、昔は女の子だけだったのが、最近では高校生にもなった男が母親と腕を組んで歩いたり、一緒にデパートに行ったりするんだそうだ。

世の中が平和になって、男女も平等になってそれはそれでいいことなのだろうが、男子が女子化したのでは少子化するのも仕方がない。たいへん違和感を覚える一方で、物陰でガンを飛ばしている連中を見なくなって、それはそれで安心して歩けることも確かである。

[May 19,2017]