513 丹波山温泉・ぬめこい湯 [Jul 7, 2014]

前々から行ってみたいと思っていたのであるが、奥多摩からだといちばん奥の丹波山にあるので、なかなか行けなかった温泉である。5月の丹波天平(たば・でんでいろ)では、下りてくる時間がバスの時間と合わずに断念した経緯もある。笠取山では、いずれにしろ車でないと難しいので、下山後に入るつもりで最初から準備したのだった。

青梅街道沿いの「道の駅たばやま」に併設されている。道の駅から来ることもできるが、駐車場の案内に従って進むと民家の間から狭い坂を下って施設の裏側に駐車場がある。こちらは主に地元のお客さんが止めているようで、軽トラックなどが並んでいた。建物を半周して入口に向かうと、さすがに休日の午後、三々五々ハイキング客が入って行くのであった。

村営の施設で、かなり余裕をもって作られている。利用料600円を払って中に入ると、突き当りにレストランがあり、左に曲がって浴室と休憩室がある。浴室は男女ともほぼ同じ広さがあり、日ごとに入れ替えているようだ。その日の男湯は和風浴槽で、ひのきの枠で床面はタイル張りになっている。

内風呂は一度に15~20人は入れそうな浴槽が2つ。湯温はそれぞれ39度と42度に設定されている。その他に露天風呂があるがそちらは満員だったので、内風呂でまったりする。後から奥さんに聞いたら、女風呂は円柱とドームがある洋風だったそうだ。

「のめこい」とはこちらの方言で「つるつる、すべすべ」という意味で、入るとすぐお湯がぬるぬると肌に触れる感触がある。典型的なアルカリ泉の特徴である。掲示してあった成分分析表をみると、アルカリ性低張性温泉、単純硫黄泉と書いてある。弱硫黄臭とあるが、硫黄臭はほとんど感じられない。山歩きで疲れていたためだろうか。

ゆっくりお湯に漬かってふくらはぎと土踏まずをマッサージする。ぬめぬめのお湯がマッサージによく合う。奥さんは、下りの山道でヒザが笑うと言っていたが、ここのお湯のおかげで翌日には何ともなかったそうだ。

お風呂の後は畳敷きの休憩室でゆっくりする。公営施設の畳といえば大抵は古くて茶色くなっているのだけれど、ここの畳は青いし縁も真新しい。畳が古いと虫でもいるのではないかと思ってしまうが、そういう心配をさせないところがいい。

休んでいる間に、係りの人が何人も行き来して働いているのもいい。丹波山村の村営施設では、集客力ではここと道の駅ということになるだろうから、それだけ力も入っているということだろう。

山ひとつ向こうの小菅の湯もそうだったが、奥多摩駅から1時間先にこういう近代的な施設があるというのは、ちょっとした驚きである。


丹波山温泉のめこい湯エントランス。奥さんはここのお湯のおかけで、翌日はどこも痛いところがなかったそうです。

[Jul 7, 2014]