710 鬼怒川温泉 [Jun 25,2005]

急に思い立って、土・日で奥さんと鬼怒川温泉(きぬがわおんせん)に行ってきた。

かつては日光・鬼怒川といえば首都圏の奥座敷的な温泉地・景勝地で、たいへんなにぎわいをみせたところである。しかし、昔はどこの職場にもあった社内旅行というものが全くすたれてしまい、また子供の数が減って親子連れもあまり来なくなり、さらに近場の外国旅行と比較すると近い距離に対して割高感があって、というようなさまざまな逆風により、いまではかなり閑散としてしまった。

以前は当日飛び込みで夏休み最初の週末など泊まれるはずがなかったのだが、今回はどこの宿も例外なく「空室あり」の表示である。比較的便利でレジャー施設の整っている鬼怒川でさえこのありさまなのだから、さらに奥の川治、塩原といったところは相当に厳しいことになっているのだろう。

日本道路公団から栃木県道路公社に運営が移管されて、通行料が半分になった日光・宇都宮道路を今市で下りて、鬼怒川を上流へと遡っていく。昔は社内旅行や家族連れでごった返していた温泉街も、店の人の方が目立つくらいである。今回泊まったのは「鬼怒川プラザホテル」。鬼怒川べりに建っているので、窓から見るとまるで足の下を鬼怒川が流れているように錯覚してしまう。左右は山がすぐそこまで迫っており、木々の深緑が鮮やかである。

温泉は単純アルカリ泉。温泉量以上に旅館があるので、加水・加温はやむを得ないところか。それでも、すべすべしたアルカリ泉特有の肌ざわりで、ライトアップされた川岸の巨岩を見ながら入る檜の露天風呂はたいへん気持ちがよく、このところの心身の疲れをほぐしてくれた。夜には山腹から打ち上げる花火大会。雨雲が低くまで垂れ込めていたため、大きく広がる前に消えてしまったのは残念であったが、それでも十分に夏の風情を味わわせてくれた。

龍王祭という地元のお祭りだそうで、おみこしも出て出店もにぎわっていたが、たかだか地酒の2、3合で眠くなってしまったのは残念であった。窓から夜景をみていて、川沿いの一等地にあるのに、全く明りが点いていない大きな建物がいくつもあるのもちょっと悲しかった。日本の温泉地にも、やっぱり足繁く通うべきだなあ、そうしないと、みんな潰れてしまうなあ、と自分のことだけでも大変なのに観光業界の将来のことを心配してしまったのでした。

[ミニ情報]鬼怒川温泉は普段の土・日なら当日飛び込みでも十分に泊まれるようです。夕食・朝食ともバイキングでよければ12kでそこそこの宿は泊まれるみたい。夕食は普通のレストラン、朝バイキングだと15k、部屋食だと20kぐらいの感触でしたが、当日でなければもっと安く探せるようにも思います。20k出すならもう少し奥にいい宿がありますので、いまの鬼怒川なら12~15で何とかしたいところです。

[Jun 25,2005]