518 氷川郷温泉・麻葉の湯(三河屋旅館) [May 26, 2014]

三ノ木戸(さぬきど)山から下りて青梅街道に出たところに、三河屋旅館がある。ここの宿は現在、宿泊代金が奥多摩一高いお宿なのであるが、ホームページを見ると日帰り入浴も受け付けてくれるようだ。しかしながら、宿の前にはそういう看板・のぼりはない。半信半疑で旅館の入口を入り聞いてみると、「どうぞ、やってますよ。」ということでひと安心。

もしかすると、歩いて10分の「もえぎの湯」の大混雑に恐れをなして、大っぴらには宣伝していないのかもしれない。あるいは、宿泊客が優先なのであえて言わないのかもしれない。いずれにせよ、石尾根末端から下りてくると目の前にあるのは非常に魅力的である。利用料金は1000円である。

受付前の階段を下り、いったん屋外へ出て浴室棟まで歩く。暖簾の掛けられた入口を入ると脱衣所があり、その奥が浴室となっている。カランは6つ、浴槽も6人くらいは同時に入れるだろうか。幸いに、この日は私の専用である。正面の多摩川寄りが一面ガラス張りとなっており、駅前から急坂を登る愛宕山が眼前に迫って、雄大な景色にまず驚かされる。

お湯は盛大にかけ流されている。低温で湧出している鉱泉を加熱しているのでいわゆる「源泉かけ流し」ではないものの、何度も書いているように適温であれば全く問題ない。熱過ぎたりぬる過ぎたりする方が、使う側にとって難儀である。

WEBでは硫黄泉と書いてあるのだが、みたところ無色無臭の単純泉である。成分表をみると、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、塩素イオン、炭酸水素イオン、メタケイ酸イオンなどが多く含まれているようだ。入った感じは炭酸泉というよりも食塩泉に近い。落ち着いてしっとりしたお湯である。

山道を登り下りして固くなった足をもみほぐす。この日は、山の上では霰(あられ)となり寒くなったこともあるのか、太ももがけいれんするという困った事態になったことから、両太ももは特に念入りにもみほぐした。山歩きの後のお風呂は、まさに至福である。疲れがいっぺんに飛んで行ってしまう気がする。

駅まで歩いて5分なので、もえぎの湯より大分と近い。もっともこの日は、3時半のホリデー快速に間に合うように出たのだけれど、中央線の人身事故により立川止まりとなってしまった。こんなことならもう少しゆっくりしていけばよかったと思ったが、後の祭りであった。


氷川郷温泉「麻葉の湯」。浴室からは多摩川をはさんで、愛宕山が目前に迫る絶景です。まだ桜も咲いていました。

[May 26, 2014]