310 大阪新世界 [Oct 19, 2005]

注.以下のレポートでは大阪についてやや誇張した表現がありますが、他意はありませんので読み飛ばしていただければ幸いです。

先々週「大阪ポーカーオフ」に出場かたがた、新世界ジャンジャン横丁に串カツを食べに行った。

話はまたまた二十数年前に遡る。当時、東京出身で関西のことなど何も知らない私が大阪の支店に転勤になって、持たされた担当地区は大阪市内の西南部だった。大阪をご存じの方ならお分かりのように、市内の北東部と比較して、西南部はより「大阪」なのである。しかも、ふた昔前のことだから、今考えても冷汗がでるような毎日であった。

だから、たまの休日に新婚の奥さんを連れて外出するといっても、大阪市内ということになると梅田の阪急のあたり(当時、西梅田はまだ再開発されていない)かミナミでもせいぜい道頓堀のあたりまでで、安全確実なところに限定するのが常であった。それと、「ひとりで大阪市内に来るなどということは決してしないように」念押ししていた。

その後しばらくして東京に戻ったのだが、その頃になって奥さんが「大阪は怖いなどと言って行かせてもらえなかったが、あれは「単にいろいろ連れて行くのがいやだったからに違いない。TVでもそんなことは言っていない」と言い出した。

TVと亭主とどっちを信用するのかは問題だが、それほど言うなら連れて行ってやろうと何年か前に夫婦で大阪に来た。そして、御堂筋線を動物園前で下りて、付近を散策しながら通天閣に行ったのである。

植え込みにテントを張って家になさっている方々や、道路に布団を敷いてお寝みになっている方々、がらくたとしか言えない雑貨を売っている露店などを見た奥さんは、せっかくづぼら屋でふぐをご馳走してあげたのにほとんどのどを通らない様子で、ひどくショックを受けて「もう大阪には二度と来ない」と言った(それでも、いまだに亭主よりTVを信用するのは変わらない)。

さて、最近大阪に出張に行ったときに、久しぶりにこのあたりに行ってみた。すると、知事がノックから変わったせいか、びっくりするほどきれいになっている。とりあえず目に付くところに人は寝ていない。ジャンジャン横丁も、道幅に対して人が多すぎるという点は変わらないが、店構えも大層きれいだし若い人も多い。これはまた奥さんを連れてきて、大阪の名誉を回復しなければならない、と思った。

そして、大分渋っていたのだが、先々週再び新世界に行ったのである。通天閣まで来て第一声は「こんなに近かったっけ?」である。ジャンジャン横丁の串カツ屋はほとんどの店が満杯で、本当は「天狗」(東京のチェーン店ではありません)とかに行くのがいいのだろうが、大通りに近い新しい店にちょっと並んで入った。

「キャベツおかわり自由」「ソース二度づけ禁止」の串カツを二人で20本以上、それとどて焼きを2本ずつ、ビール、チューハイ、冷酒と頼んで、お勘定は6000円台だからびっくり(もしかしたら間違い?)。串カツは油のこってり感が全くなく、いくらでも食べられそうな気がした。こうして、大阪を堪能した一夜でありました。


資料映像・通天閣と南側に続く新世界。(出典:日刊工業新聞)

[Oct 19, 2005]