611 芋煮 [Nov 01, 2005]

一昨日の日曜日、この秋初めて七輪を出して、芋煮をした。

先々月、山形の友達のところに行った際に、当地の名物である芋煮をごちそうになった。その時、ちょっとしたこつが分かったので、今回はわが家で作ってみようと思った訳である。まず、近くの産直センターへ行って材料を仕入れる。地元産の里芋とネギ、それと群馬県は下仁田産のこんにゃくである。そして、スーパーで牛肉と麩。入れるのはこれだけである。煮物というとどうしてもいろいろ入れてしまいたくなるが、山形の芋煮はシンプルに作るのがこつである。

水の入った土鍋を七輪にのせ、全体に温かくなってきたところで下茹でした里芋とこんにゃくを入れる。里芋やこんにゃくはあくがでるので、一口大に切ってから下茹でしておくのがいい。そして煮立ってから4、5分ほどたったところで、こま切れの牛肉を入れる。これもあくが出るのですくってやる。

あくが出なくなったらネギと麩(あらかじめ戻して、やはり一口大に切る。車麩を入れたが、本当は庄内麩がいい)を入れて、しょうゆ、酒、みりんで味をつける。味つけが終ったら、それほど煮込まないでネギがまだしゃきしゃきしているくらいで火からおろして、あとは余熱で十分である。

地元産の里芋は柔らかくてくせがなく、冷凍のものとはやっぱり一味違う。こんにゃくも自然のこんにゃくの味がする。そして、牛の味がしみた麩は何ともいえずうまい。わが家では、給料日前など特におカネがない時で、しかもちょっと豪勢なものを食べたいという時に、よく「すき焼き風」というのをする。

牛肉は本当にちょびっと、せいぜい150gとかそんなもので、肉の代わりに麩をたくさん入れるのである。これがおそろしくうまい。ビールにも合うしごはんにも合う。家の子供達もこれを食べて育った。きっと、将来おカネのない時には同じことをするに違いない。

あまり風もなく、日が暮れても寒くなかったので、残った火でネギや油あげを焼いて食べた。酒は中越地震から立ち直った朝日酒造の「久保田・千寿」。千寿より高い酒は買えないが、千寿以外ではちょっともの足りない。芋もおいしく煮えて、久しぶりに飲みすぎてしまった日曜日でありました。

[Nov 01, 2005]