612 きのこ汁 [Nov 16, 2005]

秋の味覚は数多くあるが、その中でもきのこ汁は代表格ではなかろうか。日曜日は風もなく晴れた七輪日和。例によってつかの間のアウトドアである。

11月も下旬に近づくと日の落ちるのが早い。だからお昼を回ってすぐに火を起こさなくてはならない。大きめのずん胴鍋に水を張り、細かく切った鶏もも肉を水から煮始める。煮立ってくるとあくがでるので、適当にすくう。鶏なので、それほど神経質になる必要はない。いい鶏肉を使うと、何ともいえないおいしそうなにおいがしてくるから不思議である。

奥さんから聞いた話だが、TVで細木数子が「みなさん50円や100円で売っている卵を喜んで買っているが、それがどういう卵であるのか考えたことがあるのか。多少高くても、健康な鶏の産んだ卵を買うべきであり、それが鳥インフルエンザを防ぐことにもなるのだ」といっていたらしい。10年以上前に美味しんぼで山岡司郎が言ったことと似ているのはご愛嬌として、彼女の言う事は正論である。あまり好きなキャラクターではないが。

鶏肉についてももちろん同じことが言えるわけで、多少高くても鶏肉は牛肉ほどの値段はしない。もちろんそこまで切り詰めなければならないという場合もあることは理解できるが、そうでない限りはできるだけ安心できるものを使いたいものである。さて、鶏肉からいい出汁が出てきたら、きのこの前に大根、にんじん、ネギを細かく切って入れる。大根が軽く透き通るくらいまで煮たら、いよいよきのこの出番である。

今日は、しいたけ、まいたけ、ぶなしめじ、の常連に加えて、ひらたけ、やまぶしたけ、ブラウンしめじの6種類のきのこを入れた。きのこはそれほど煮込まない。ひと煮立ちして少ししたら、しょうゆ、酒、みりんで味付けをする。みそ味もおいしいというので、小分けしてみそ汁仕立てのものも作る。最後に、小麦粉をといてすいとんにする。これが最高である。すいとんを入れたら、一煮立ちで完成である。すいとんに、鶏のだしと、きのこと野菜の味がしみて、何ともいえない。このままご飯にもなるし、酒の肴にもすることができる。

きのこ汁を作った後、残った炭火で牛ももステーキを焼く。100g250円と決して高くない肉だったが、炭火で焼くと余分の脂が落ちてうまい具合に仕上がる。外側はウェルダン、中は火の通ったレアで、値段以上においしく味わうことができたのでした。

[Nov 16, 2005]