712 デンキブラン [Dec 26, 2007]

前に浅草・神谷バーのことを書いたが、ここの名物である電気ブランはインターネットでも手に入る。

デンキブランはブランデーをベースにするとされる(製法は門外不出)リキュールで、明治時代に神谷バーの創業者である神谷伝兵衛氏が作ったといわれる。アルコール度数40度とかなり強い酒にもかかわらず口当たりが柔らかで飲みやすい。

神谷伝兵衛氏はその後いまの茨城県牛久にぶどう園を開いてワイン作りに進出し、ここが千葉・茨城(ちばらき)地域で有名な牛久シャトーの前身である。また、昭和30年代まで抜群の知名度を誇った「ハチブドー酒」もここから生まれたのであった。

神谷伝兵衛氏の作った酒造会社はその後何度かの合併をくり返し、現在では合同酒精株式会社となっている。だから電気ブランの製造元も合同酒精で、販売元はシャトーカミヤ(牛久シャトー)である。先日スーパーで売っているのをみたぐらいなので、結構入手しやすくなっているようだ。

うちの奥さんによると、屠蘇散を使っているのではないかということだが、なるほどいわれてみるとお屠蘇のような味もする。明治時代に「ハイカラ」とされた飲み物が、いまでもおいしく楽しめるというのは、なんだか面白い。


電気ブラン。2本セットで買ったら、専用のグラスがついてきた。

[Dec 26, 2007]