111 深夜特急 [Aug 1, 2006]

といっても、沢木耕太郎の作品ではない。岡山OPPCの帰りに三十年ぶりくらいに乗った、夜行高速バスの話である。前に乗ったのは学生時代、阪神競馬場に行くために大阪まで乗ったドリーム号だから、本当に30年ぶりのことである。

当時は青春18きっぷはなくて、大阪まで一番安く行く手段はドリーム号だった。もちろん左右二人ずつの普通のバスで、東名高速道路を何度か休憩しながら走った。休憩するSAでは、「何時何分に出発しまーす」とかアナウンスがあって、運転手も乗客もみんなバスから下りてリラックスしたものである。

今回乗ったのは岡山→浜松町・品川→お台場の「ルブラン号」。昔と違って豪華ハイデッカーで3列独立シートである。トイレも給茶機もバスの中にあるので、休憩のときもバスから下りることはできない。とはいっても、止まるのはせいぜい4、5分だったようだが。

8時40分に出発したバスは、途中で岡山インターに寄り、ここでは高速に乗らずに津山まで国道を走り、10時過ぎに中国道に入ったようだ。ようだ、というのは窓にも前方にもカーテンが張られていて、外の様子が全く分からないからである。しばらくは本でも読もうと思っていたのだが、車内は暗いし読書灯というのがほとんどろうそく位の明るさしかなくてあきらめた。

仕方なくiPODを聴いているうちにうとうとしてきた。時刻を見るといつのまにか11時を過ぎている。ヘッドホンを外して本格的に眠ることにする。リクライニングすると結構足も伸ばせるし、隣がいないのはかなり楽である。車中をみると結構若い女の子とかもいて、3分の2ほど乗っているだろうか。年寄りが空調が寒いとか言っているが、私は逆に暑くて汗がふきだしてくる。

広さは飛行機でいうとビジネスクラス並みなのだが、車体が高いせいなのか結構がたがた揺れる。高速道路なのになんでこんなに揺れるんだろうと思っていたが、気が付いたら2時、次に気が付いたら5時だったから結構よく眠れたようだ。首都高を通って浜松町に6時半前に到着。定時より15分ほど早い。その足で東京駅地下の東京温泉でひと風呂浴びて、8時過ぎには会社に着いた。

今回夜行高速バスを使ったのは、遅くに東京駅に着いても家に帰れないという事情があったのだが、もう一つ、それほどつらくなければ、これから大阪に行く時とかに使えるのではないかという目論見があったからである。実際、つらいどころか結構快適だったので、また使ってみたくなってしまった。


岡山駅高速バスターミナルとルブラン号。ごらんのとおりカーテンが引かれていて、中から外が見えません。

[Aug 1, 2006]