910 札幌競馬場 [Mar 3, 2005]

学生の頃、夏休みになると北海道に出かけた。当時、カニ族といわれた横長のリュックに着替えを詰めた出で立ちで、国鉄の周遊券を学割で買い、泊まりはほとんどがユースホステルだった。夜行列車がまだまだ多かったので車中泊もあったし、青函連絡船の青森と函館の駅待合室は、当然の宿泊スポットであった。

そんな中でも競馬は好きだったので、当時の札幌最終週の北海道3歳ステークスを見てから、翌週の函館開幕には巴賞を見るというスケジュールを組んだ。競馬のある日は行動に制約のあるユースホステルは使えないので、今でいうバックパッカー宿のようなところを探して、そこに泊まった。今となっては、どこにそんな宿があったのか見当もつかないが。

札幌競馬場はその頃まだダートコースだけだった。そのためダート血統の馬や体の大きい馬が来ることが多かった。単複と枠連しかなくて、馬券も200円、500円、1000円券を別々の窓口で売っていた。貧乏旅行だからせいぜい200円券を3点くらい買うのが関の山で、1レース当たって初めて、次のレースを500円か1000円で大きく買うことができた。

札幌競馬場のメインスタンドからは北大のポプラ並木が見える。中山競馬場は給水塔だし府中に至っては高速道路だから、非常に雄大な景色だった。しかし、馬券は外れ続けた。その頃一緒に旅をすることが多かったAと別れて地下道をくぐり内馬場へ行った。

次のレースはダート血統のスチューペンダス産駒の4歳馬で間違いないと思っていた。その馬から3点買った。内馬場から3、4コーナーは非常に近い。ダート1800mは馬場を1周する。その馬は3コーナーから一気にまくり上げ、4コーナーでは先頭に立った。その日ただ1レースの的中であった。でも、大して美味しいものを食べた記憶もないから、結局マイナスだったのは間違いないと思う。

[Mar 3,2005]