912 旭川競馬場 [Jul 27, 2005]

旭川競馬場は、北見ばんえい競馬場と並ぶ、わが国最北端の競馬場である。この時期、ナイターで平地(ばんえいでない)のレースを開催している。市内からみると山の向こうにある競馬場で、周りにはゴルフ場とかがあるぐらいで、暗くて、寒い。照明はなんとかコースが見えるくらいで、日本一暗いナイターといってもいい。場内もひどく冷えて、夏場だというのにストーブを焚くくらいといえば想像してもらえるだろうか。

それでも、コース側はまだいい。パドック側にはほとんど人がいなくて(函館や札幌などの場外発売が主なのだろう)、その中を次のレースの出走を待つ馬たちがとぼとぼと歩いているのは、まるで違う世界のことのように見える。さらに、誰がこんな寒い中で飲むのだろうと思わせるビールの幟がはたはたと風になびいている。シュールである。

そもそもナイターというのは、首都圏で勤め帰りの人を狙った戦略であるのだが、道営の平地競馬は土・日がばんえい競馬に取られてしまうため、必然的に平日開催となる。それでナイターということになるのだが、大井や川崎のナイターと違って客が来ないから、これでいいのだろうかというような寂しい状況となる。店を出しても人がいないせいだろうか、店もあまりない。

私が旭川競馬場に行ったのはかれこれ7、8年も前のことであるが、その当時すでにそんな状況であったから、それからずっと景気が良くないことを考えると現在の状況も想像がつく。かつて、岩見沢や帯広も平地競馬をやっていたが、現在ではばんえい専門競馬場になってしまった。旭川もそれらの競馬場と同様の運命をたどるのか、それともにぎわいをとり戻すことがあるのか、微妙なところであろう。

なお、北海道に詳しくない方のために付け加えると、旭川というと札幌近郊のように思われるかもしれないが、札幌からの距離は100km以上ある。旭川からすぐ北の塩狩峠を北に越えると、道北といわれる極端に人口密度の低い地域になる。名物は旭川ラーメンである。一杯飲むなら、市内の「創作えぞ料理花まる亭」のコースがお奨め。正体不明のペロンタン(芋団子のかぼちゃ版である)をはじめ道内の食材をふんだんに生かした料理が楽しめる。

[Jul 27, 2005]