914 ばんえい競馬[Nov 28, 2006]

ばんえい競馬が風前の灯火である。ばんえい競馬を主催している4自治体のうち、すでに撤退を決定している北見市、旭川市に続いて、岩見沢市も撤退表明を行った。残る帯広市も一市だけ残った場合は単独では開催せず撤退するとしていることから、このままいくと北海道独特の競馬としてファンに親しまれてきたばんえい競馬は半世紀にわたる歴史に終止符を打つことになる。

年度末までにはまだ4ヵ月あるので、もしかしたらJRAとかソフトバンク(笑)の支援で細々と存続する可能性は残されているが、ここまで流れがはっきりしてしまうとこのまま廃止となる可能性が大きい。となると、12~3月の帯広開催の終了日である来年3月26日が最後のレース日ということになる。

かつて、このブログでも岩見沢ばんえい競馬場について書いたことがあり、その際も「なくなる前に一度見ておいた方がいいのでは」と言っていたのだが、これほど早くその時が来るとは思わなかった。いま夕張市が財政再建団体になって公立小学校の統廃合とかひどい状況になっているのだが、夕張市ほどひどくはないものの道内自治体はどこも税収不足に悩んでおり、赤字の公営競技を丸抱えする余力はない。

そして、ばんえい競馬を楽しんでいるファンの懐具合も決して豊かではない。一日の入場者が1000人とかそういったレベルでは、たとえ25%と高い控除率であったとしても馬産地、騎手・調教師・厩務員、開催関係者すべてを食べさせていくことは難しい。そして、25%のテラ銭を払って競馬場や場外売場に行かなくても、もっと手軽で楽しめるレジャーは世の中にたくさんあるのだ。

もしこのままばんえい競馬がなくなるとすれば、公営競技における存廃の議論はますます拍車がかかることになるだろう。となると、次に標的になるのは、すでに大部分の施行者が赤字状態であるオートレースということになる。競馬は当分大丈夫だけれど、競輪や競艇だっていつまで続くか分からない。

私の大好きな公営競技が次々となくなっていくとしたら寂しいとは思うけれど、経営的に成り立たないものであれば仕方がない。こうしたギャンブルは関係者や役所が食べていくためのものではなく、ファンが楽しむものだからだ。みんながあえてギャンブルなどしなくてもいいと思うのであればなくすべきであるし、その方がいい世の中であるのは間違いない。

p.s.その後、帯広市はソフトバンクと提携して07年度の単独開催を行う旨発表した。少しだけ寿命が延びたみたいである。

[Nov 28, 2006]