915 中札内 ~ぴょうたんの滝と花畑牧場 [Oct 5, 2010]

帯広から日高山脈の東側をえりも岬に向かうルートといえば、JR広尾線の幸福駅、シーサイドパーク広尾、黄金道路というのが定番の観光スポットであった。しかし月日は流れ、広尾線が廃線になって久しい。いまさら幸福駅でもないだろうし、シーサイドパークは一部施設を除いて閉鎖されてしまった(ラッコはどこに行ったのだろう?)。黄金道路はもともとただの国道である。

ところが、最近になって突然、人気スポットとなったのが広尾線でいうと幸福の次の駅、中札内(なかさつない)である。えりも岬までだと一日がかりになってしまうが、中札内は帯広から比較的近場である。今回はこのあたりを回ってみることにした。

帯広から南に向かうと、縦横に道路が走っていてほとんど信号がない。十勝型交通事故といって、全速で走ってきた車が交差点で90度の角度で衝突する事故が多い。だからよそ者が走るときは特に慎重に運転する必要がある。優先道路でも交差点前でスピードを緩めていたらクラクションを鳴らされた。後ろをみると「わ」ナンバーである。事故に遭うか捕まりたい奴は、先に行けばいいのだ。

帯広から1時間ほど走ると、札内川園地へ到着する。ここには中札内村が運営するキャンプ場やレストハウス、登山情報館があって、きれいに整備されている。園地入口から展望できるぴょうたん(ひょうたん?)の滝は、実は自然の滝ではなく、もともとダムのはずだったのが台風の土石流で埋まってしまった跡なのである。

日高山脈はまだまだ自然が多く残っており、ここから山脈の西側、新冠あたりに抜ける道路は、計画されているものの当分できそうにない。ヒグマも多く生息していて、情報館にはヒグマの剥製や最新の目撃情報が記録されている。また、南側に尾根を越えた大樹町では、今年、川の増水により大学のワンゲル部が遭難する事故も起こっている。

ちょうど北海道に行く前の日まで首都圏では真夏日が続いていたので、ほんとに涼しくて、生き返るような気持ちよさであった。滝からマイナスイオンが出まくっているような気もするし、こういうところに多い虫もあまりいなくて、日程に余裕があれば何泊かしてみたいようないいところでありました。

札内川園地から15kmほど戻ると、最近では観光スポットとなった花畑牧場である。新鮮なミルクを使ってキャラメルやチーズを作り、廃棄物であるホエー(乳清)を養豚の飼料として再利用するという、まあ当り前といえば当り前の牧畜なのであるが、それを目に見える形で商品化したのは、田中義剛の功績であろう。

実は、生キャラメルもホエー豚丼も初めてだったのだが、実際に食べてみると非常においしい。その分、お値段の方も非常によろしいのだけれど、財布の紐と商品ニーズのどちらが長持ちするかということになるのだろう。ただ、花畑牧場とその他の牧場では、明らかにネームバリューという差別化がなされているののは確かである。


札内川園地の入口にあるぴょうたんの滝。アイヌ語のピヨロ・コタンから名づけたといわれるが、登山情報館にはひょうたんがたくさん置かれていたのが?。奥に見えるのが日高山脈。

帯広郊外の新・観光スポット、花畑牧場。名物生キャラメルやホエー豚丼は、高いけどおいしい。

[Oct 5, 2010]