918 留萌近辺(雄冬岬、留萌、恵比島) [Aug 19, 2013]

浜益(はまます)から増毛(ましけ)に抜ける国道231号線は断崖絶壁の雄冬岬を通らなければならず、この区間を通り抜けできるようになったのは1980年代と比較的最近である。今回はここを通って、留萌(るもい)まで走る計画である。

月形町から山を越えて1時間近く走る。道路ばかりで、ほとんど人家はない。時々「道民の森→」という表示があるから、中の方に人が住んでいるのかもしれない。クマもいそうだが。海水浴客でにぎわっている浜益で日本海側に出る。ここから雄冬岬を通るルートは、基本的にトンネルや工事中の道であり、車を止めて景色を楽しめるところはあまりない。

岬を越えてすぐのところに白銀の滝という滝があり、車で少し上がると展望台があるので行ってみたけれど、蜂が多いのと「まむし注意」の看板があって、あまりゆっくりできない。下の写真はもう少し先、増毛側に進んだところからのもので、ここまで来れば蜂もまむしもあまりいないようである。

ここから留萌まではそんなに時間はかからない。海岸沿いの道は「オロロンライン」といい、このまま最北端の街・稚内まで続く。オロロン鳥とはウミガラスの別名で、かつては天売島などに数多くいたのだが、開発による生息地の減少や天敵の存在により、日本国内ではほとんどいなくなってしまったそうだ。ときどき、オロロン鳥のモニュメントが「ようこそ」と出迎えてくれる。

留萌では、ニシン漁が盛んだったころ港の目印にのろしを上げていたという海岸際の「海のふるさと館」へ行く。ここは、WEBでは留萌の名所の一つとされているのだが、いまではニシンも観光客もあまり来なくなったようだ。ちなみに、ニシンの魚群がはるか北方に去ってしまった現在でも、留萌は数の子生産高日本一だそうである。

落成当時は食堂や土産物店も併設していたようだが、現在は公民館兼博物館として提供されている。この日も、児童を集めたイベントが行われていた。1階の博物館はなかなか本格的である。とはいえ、ニシンの説明用資料として、かつて食堂メニューの見本であったろうと思われるニシン料理の皿が飾られていたのは悲しかった。

留萌からJRに沿って山の中に入る。留萌本線で留萌から5つ目の恵比島駅は、平成11年NHK朝の連ドラ「すずらん」のロケが行われたところである。このドラマは現在放送中の「じぇじぇじぇ」ほどではないがなかなか評判になった。ちょうど同時期に健さんの「鉄道員(ぽっぽや)」が映画になったので、その効果もあったかもしれない。

土地柄無人駅であるのは仕方ないところ。驚くのは、駅の本体にもホームの表示にも、ドラマに出てくる駅名「明日萌(あしもい)」と書いてあることである。もっとも、ホームの深川側にちゃんと「恵比島」と書いてある。走っているのは1両のワンマン列車だろうから、おそらくこちらに止まるのでほとんど問題ないのであろう。

下の写真のように、古い駅舎が残っていい雰囲気である。駅前には、やはりロケで使われた旅館の建物が残っている。問題があるとすれば、やはり蜂が多いことだろう。


断崖絶壁が続く雄冬岬。岬の突端はトンネルの中なので近くで見ることはできません。1980年代まではこの道路はできていなかったそうです。


留萌本線・恵比島(えびじま)駅のはずですが、平成11年NHK朝のドラマ「すずらん」のロケ地となったため、ドラマに合わせて「明日萌(あしもい)」駅になってしまいました。右の小さな建物が、おそらく本物の恵比島駅。

[Aug 19, 2013]