117 06年最後のマカオ [Nov 19, 2006]

テニアン空振り以来の海外である。加えて夜便・朝便の2泊3日という強行日程である。これは何も起こらずに帰ってくることになりそうだと思っていたら、結構波乱万丈で密度の濃い遠征になった。

一番びっくりしたのは、官也街のマカオ料理店ピノキオ(木偶)がなくなっていたことである。いつもの中華料理の前を折れたら、そこには工事中の板で囲まれた更地があったのである。一緒に行ったかにもなかさんが落ち着いて探してくれたので何とか移転した先(官也街を市街側に出て、通りをダンボ側に100m位行った向かい)にたどり着いたけれど、自分一人だったらきっと諦めていたと思う。きっと、フラミンゴに続いてピノキオもつぶれたとか書いてたんだろう。

さて、今回は実質1日の強行日程である。朝はとりあえずウィン(永利=ウィンリーと発音する)へ。なるほど皆さんが言うようにラスベガスっぽい。おそらくホテル自体の造りと、カシノの通路の上にもこっちがレストランとかこっちが店だとか行き先表示があるところなのではないだろうか。周りは全部バカラで、ブラックジャックがとりあえず見当たらないところはやはりマカオである。噂のテレビバカラもある。機械に紙幣挿入口があって100HK$とか入れてやるみたいだ。

試しに1万HK$入れるつもりだったのでさてどこにしようと迷っているうちに(うそうそ。1000HK$)、朝食の飲茶をご一緒しようと約束していたかにもなかさん&にこさんから携帯に連絡が入る。あれ?約束は8時で1時間早く出てきたつもりだったのになぁと思ってよく考えてみたら、携帯の時刻は自動で調整されるのでもう8時だったのでした(日本時間の8時なら、こちらは7時)。あわてて約束の徳興に向かう。

飲茶の後は、にこさんの希望でリスボアの牌九。ミニマム300。予定のウィンではなかったので、いつもどおり控えめにミニマムでスタート。でも、最初の1手を勝った後は負けが先行する。それも、親には必ず2か12(牌九で強い牌)と6以上が入っていて、89や79といった手も負けてしまう。ボー(ペア)が入ってようやく分けである。10戦終わったところで2勝5敗3分け。負けの確率がかなり高い。この時点で一緒にやっていたにこさんは勝ちなしで分けと負けだけである。

そこからボー(4)ボー(7)という相当いい手が来たものの、後は全く伸びない。相変わらず親にはずっと2か12が入っていて、こちらがウォング(2or12と9)、ゴング(2or12と8)だと親はポー(ペア)である。違う種類の66とか77とか10・10とか全くどうしようもない手が続いて45とか56と組むと、親は67とか78できわどく負ける。これはだめだなとあきらめて2000HK$負けくらいで撤退。なにせ今回は時間がない。粘って取り戻そうとしても時間が足りないので、早めに見切りをつけようというのが今回立ててきた作戦なのであった。

 


いよいよ完成が近づくグランドリスボア。地上40階建て。

 

リスボアを出て近くの旅行代理店「環宇」に寄ってその日の宿を確保。新世紀が640で空いていたのでここにする。最初の1手1000HK$で勝ったら、1泊2000HK$のウィンにしようと思っていたのだが、まあ仕方がない(勝負しなかったのだ)。宿を確保したので、安心してお二人を観光にお連れする。最初は旧市街の観音堂、そこから中澳国境を越えて珠海に行こうという計画である。

観音堂はマカオの最初の頃に来たことがあったのだが、もう何年かぶりの訪問である。相変わらず静かで落ち着く場所である。ここの建物は縦に3つに分かれていて、その間の小さな間隔が小路になっているのだが、その様子がジブリの「千と千尋」の油屋に行く裏道にちょっと似ている。また、今回気づいたのだが、3つに分かれたそれぞれが左から儒教、仏教、道教という感じでまとめられており、そのあたりバランスをとっているのであった。

観音堂の見学を終えてから、狗場(ドッグレース場)まで歩いてそこでタクシーを拾いゴンベイ関門へ。そんなには混んでいないが、結構人は多い。だが15分程で歩いて国境を越え、着いた中国側はすごい人だった。ショッピングセンターを下に降りて地下2階がタクシー乗り場のはずである。ここでまた迷ったが、かにさんが進路を切り開いてくれる(この人、方向感覚がすばらしいのです)。タクシーを捕まえて、紙に中葯谷と書いて「ジョンヤオグウ」というと、すぐに通じた。市街地を10分程走って見慣れた建物に到着した。「ここはテーマパーク?」とお連れした二人に大層驚いてもらう。

あらかじめインターネットで中葯谷のページをコピーしておいたので、それを見せながら足底と全身のところに丸をつけて「これをお願い」というと、いつもの椅子のある大広間に通されて、さっそくマッサージである。まだ時間は1時過ぎと早いので、われわれ3人ともう一組3人いただけで、空いていて静かだったのは何よりだった。耳そうじまでしてもらって、しばし至福の時を過ごす。こんなにすんなりここに来れるとは思わなかった。

その後別室に移って全身をごりごりやられる。またもや寝てしまう。マッサージが2時間で3人670元だから、一人220元(約3500円)。間違いなく格安である。いつもの甘いお汁粉のようなものと、耳にピップエレキバンみたいのをつけてくれなかったのは残念だったが、マカオ・珠海のプロ、さまよい人さんがいないのでそれくらいは仕方がない。この強行日程で来て、珠海に来れただけでもたいしたものである。お二人にも喜んでもらえたようで、何よりであった。

受付のお姐さんに的士(タクシー)を呼んでもらい、再びゴンベイへ。この運ちゃんが反対車線にはみ出しての追い越しを繰り返すのでかなりひやひやしたが、なんとか無事に到着してマカオに再入国。いったんホテルに戻った後、新世紀で待ち合わせてから官也街へ。ここでピノキオが移転していて驚いたのは最初に書いたとおり。方向感覚抜群のかにさんに探し当ててもらって夕食。青島ビールにポルトガルワイン、エビ、カニ、牛肉やサラダなどポルトガル料理を堪能して、いよいよカシノへ。今宵の勝負は全員一致でサンズと決めてあった。

 


旧市街にたたずむ観音堂。媽祖廟と違って、人影もまばら。

 

目指すはサンズの4階である。最初2階までだったサンズは3階、4階とフロアを増設し続けているのだが、4階はバカラ、BJともミニマム100という非常に庶民的なテーブルなのである。ここまで来る客がそれほどいないのは、競馬場やオートレース場と同じように年寄りには階段がきついからなのだろうか?エスカレーターなのだが。

ニューオープンのバカラ台に、にこさん、かにもなかさん、私と並んで座る。100ミニマムだけれど、しっかり絞れる。序盤からPとBを行ったり来たりである。ツラを期待して直前に出た目に入れるのだが、なかなかうまくいかない。そうしている間にお二人は、「ツラの後はタイ」とか言いながら11倍の対子をしっかり取って、1000HK$チップを積み上げつつある。

これではいけないと力を入れるのだが、それでもツラは出ない。どうも3目以上伸びないようだ。そう思ってツラ切りに行くと、伸びる。じゃあツラだと思うと、切れる。じわじわとやられのパターンに入っているようだ。ベットをミニマムに落とし、参加して以来ずっと勝っているチャイニーズのおじさんに乗る。するとようやく取れる。

気がついたら、BBPBBPのパターンに入っている。よし、これならベットアップして大丈夫だと思うと、タイになる。置き張りだと外し、引くと来る。ミニマムではいくらがんばってもたいしたプラスにはならない。その間に、お二人は大きくプラスを増やしている。そろそろ引き時だ。風向きが変われば、お二人はチャラになるだけだが私は大幅マイナスになってしまう。

バカラを中断してBJへ。かにさんはプラスを確定して見に回り、私とにこさんが卓に座る。しかし、これがひどかった。開始から、配られるのが19、20、19と選択の余地がないにもかかわらず、ディーラーは20とか21を起こす。16から気合で3を引いても、親は8から3、ピクチャーである。アップカードがスモールでステイしても、6、5、ピクチャー。どんどんチップが減って行き、試しに休んでみると3手連続でディーラーバストである。

ここまでツかないと、もうどうしようもない。お二人と別れて、2階の三公バカラへ。ここでも2勝2敗から5連敗して、あえなくサンズ撤退となった。新世紀に戻って、半島側の夜景を見ながらビールを飲む。すばらしい景色である。ウィンには泊まれなかったけれど、海を挟んで向かいにはウィンが見える。今回もまた不本意な成績となったが、いい景色が見られただけでよしとしよう。今日限りでカシノがなくなるわけではない、と自らをなぐさめつつ長い1日を終えて眠りについた。

もちろん、翌朝は予定より30分早く目が覚めて、階下のギリシア神話カジノでさらに傷口を深くしたのであった。

[Nov 19, 2006]