510 テニアン・ダイナスティ [Apr 2, 2005]

注.この記事は2005年4月に作成し、当時の記事をそのまま掲載してあります。サービス内容その他は最新情報をご確認ください。

1.アクセス

日本から近いカシノというと、まず韓国、そしてマカオがあるが、テニアンも全く引けをとるものではない。サイパンまで約3時間半、そこからセスナで10分。朝成田を出れば、マイナス1時間の時差をカバーして、夕飯前にひと勝負が可能である。

旧正月とぶつからない限り満室ということはまずありえないから、まずサイパンまでのエアーを押さえよう(後から述べるように年4回のトーナメントの時も混むので、初めての時は避けるべきである)。成田からはJALWAYSとノースウェストが午前10時前後に飛んでいる。ノースウェストの割引ビジネスはゆったりしていいが、JALWAYSもシーズン以外は結構空席があるので、エコノミーでも十分ゆっくりできる。

エアーを押さえたら、ホテルの東京事務所に電話して部屋を予約する。この際、2千ドル以上の資金を持ち込む人は「カシノのVIPカードを作りたい」と必ず言おう。一般優待(プロモーション)のルームチャージより、カシノ優待のルームチャージの方が若干ではあるが安い上、コンプと呼ばれるカシノ利用額に応じた割引があるからである。

予約の際には、名前、宿泊日、人数、部屋の種類(デラックスが普通の部屋)などの他に、サイパンへの到着便、テニアンへの移動手段(セスナかフェリーか)が尋ねられる。大人数でない限り、行きはセスナ(フリーダムエア)が妥当だと思う。早く着くことができるし、やっぱり空からの方が景色もいいからである。

サイパン国際空港の入国手続きを終え、空港ビルから外に出ると迎えの人が来ているので一応探してみる(手違いや飛行機遅れでいないこともある)。荷物を持ってくれてフリーダムエアの搭乗手続きまでやってくれるので、チップを忘れずに。荷物はそのまま預けられてしまうので、帽子やハンドタオル、ミネラルウォーターなどは自分で持っているのが無難である。サイパンはかなり暑いからである。もし誰もいなくても、出口から右に進んでいけば、すぐコミューターのビルである。

自分で搭乗手続きをする場合、入口を入ってすぐ右がテニアン行きの窓口なので、「Tinian, XX person,One Way.」といえば、名前とか体重を聞かれるので答える。あらかじめ、紙に書いておくとあわてなくていい。体重はポンドなので、kgを2倍して1割増する。サバを読むと積載重量を超える場合があり、安全性の面で問題があるので注意しよう。料金は、前は30ドルでおつりが来たが、最近値上がりして30ドルに少し足さなくてはならなくなった。

搭乗手続きを終えたら航空券控え(それ以降使うことはない)と荷物の預かり札を受け取り、入口を入ってすぐの待合室で待つ。フリーダムエアには時刻表はあるが、基本的に人が集まったら飛んでいるようで、時刻表の時間はほとんど関係ない。だからすぐに呼ばれる時もあるし、1時間近く待つ時もあるが、ここはのんびりしよう。順番が来ると名前を呼ばれる。せいぜい6、7人しかいないし、大抵の場合日本人も何人かいるので安心である。心配するのは、おばあちゃんパイロット(80を超えているとの噂)に当たったときだけだ。

 


ダイナスティホテルのエントランス。

 

2.チェックインとVIP登録

セスナは2×3席がほとんどだから、必ず窓際に座れる。ドアは離陸直前まで開けっ放しだから(暑いため)、自分で閉めないようにしよう。飛んでしまえばすぐにテニアン。美しいテニアンブルーの海を眺めているとすぐにテニアン国際空港だ。「ARRIVAL」と書いてある到着口には誰もいない。中の荷物出し口で預けた荷物を受け取ったら、すぐそこにあるテニアンダイナスティの直通電話で迎えに来てもらう。「My name is MMM. XX person at the airport.」とか言えばわかってくれる。もしかすると、ガラスの出口の向こうから中を覗いている人がいるかもしれない。かなりの確率でホテルの人なので、「Tinian Dynasty?」と聞いてみよう。

ホテルの迎えの車に乗ったら、「こんにちは」とあいさつを。大抵のドライバーはきさくで、ホテルへの道すがら唄を歌ってくれる。一度など、来たばっかりなのにオフコースの「さよなら」だった。島の中央を南北に走るブロードウェイをしばらく走ると左手にホテルが見えてくる。着いたらチップを忘れずに。

着いたらチェックイン。名前と日本の連絡先を書いて、支払保証のクレジットカードを渡す。JCBの表示もあるのだが、最近は「Visa or Mastercard」と言われることが多い。きっと手続きが面倒なんだと思う。カードキーと宿泊カードをもらったら氏名と宿泊日を確認する。部屋まで案内してもらってひと休み。

ここで一つアドバイス。このホテルには宿泊約款やら館内の案内やらレストランの営業時間やらを書いたリーフレットがない。従って、初めての時は特に館内の様子が分かりづらいので、ホテルのホームページの館内見取り図やテナント、レストラン案内のハードコピーを持っていくことをお奨めする。また、部屋にはスリッパがないので、気になる人は用意するといい。ただ、現地でも、下のマーケット「Glooming」に行けば、サンダル等は売っている。

ひと息ついたら早速カシノでVIP登録。年に4回のトーナメントの時にはカシノホストがそれどころじゃないくらい忙しくなるようなので、避けた方がいい。それ以外の時はたいてい暇にしているので、カシノ入口の案内で「VIP Service.」というとカシノホストを呼んでくれる。申込書に必要事項を記載して、パスポートを渡して本人確認すると、すぐにカードを作ってくれる。最初の原資は最低2千ドル(次回からはそれ以下でいい)。そのままチップを買うか、フロントマネーにするか聞いてくるので、好きな方を。

両替は表示レートでドル転、円転のいずれも行う。サイパンと違い手数料はとられないが、最初に円→ドルに替えて、その範囲内でかつ3日間しかドル→円はできないようだ。レートは5円刻みくらいで、概して円に不利となっているので、国内でドルT/Cにあらかじめ換えていくことを強く推奨する。Amexのカードは使えないが、T/Cは問題なく通用する。ホテルHPによると円T/Cは使えない。

 


客室(デラックスルーム)。

 

3.カシノ

カシノフロアに入ると一面のスロットマシンがあり、その奥がテーブルゲーム。一番奥には24時間営業の「CASINO CAFE」と競馬ゲームがある。また両サイドには、Prince、Princessの2つのプライヴェートルームがある。

メインとなるゲーム卓は、CAFEに沿った2列のテーブルの島と、その島から通路を隔てて入口側の島の2ヵ所である。前者は、入口に近い側から、大小、ミニバカラ、パシフィックポーカー、ブラックジャック、ルーレットと続き反対側の通路に至る。大小の横にはクラップスのテーブルがあるが、オープンしていることはほとんどない。ミニマムベットはほとんどが5ドルであるが、BJについては10ドル、25ドルとなる場合もある。BJのサイドベットとして1ドルベットのスリー7があり、連続7、3連続7については配当がある。対子ベットはない。パシフィックポーカーのジャックポットは1ドルで、2005年2月現在約48,000ドル貯まっている。

入口側の島はいわゆるハイベットエリアであり、100ドルミニマム、200ドルミニマムのバカラがある。100ドルはスーパー6ルール(バンカーの6勝ちは配当が半分)。200ドルは通常ルール。100ドルもスクイーズできる。その横にはポーカーテーブルがあり、週末にはカリビアンスタッドの卓が開く。それ以外のテーブルはディーラーが講習などに使っている。

客層は、日本、韓国、中国がほぼイーブン、たまに米国。2004年の後半から日本人ディーラーもインターンとしてディーリングを行っており、ひとりで行っても心細いことは全くない。ディーラーは中国、ネパールなどの出身者が多い。中国のディーラーの中には時々びっくりするくらいかわいい子がいる。

コンプについては渋いという評判だが、ブラックチップ(100ドル)で1日5~6時間もプレイすればフルコンプのようだし、グリーンチップ(25ドル)でもルームコンプくらいにはなるので、VIPカードは作った方がいい。コンプはチェックアウトまでには自動的にフロントに通っているので、セスナないしフェリーの時間に合わせてチェックアウトすればいいが、大抵の場合カシノホストがフロントで待ち構えていて、空港かフェリーターミナルまで送ってくれる。

フェリーは当然無料だし、サイパン港から空港に送迎もしてくれる(言えばDFSにも寄ってくれる)ので、海が荒れていなかったらフェリーでゆっくり帰るのもいい。もちろん、時間ぎりぎりまで勝負してフリーダムエアという手もあるが、前にも言ったように時刻表どおりに飛ばないので、あまりぎりぎりに行くと冷汗をかくこともある。

 


ホテルから見た海。

 

4.食事

フルコンプになる人はダイナスティコートの中華料理や、嵯峨野の鉄板焼きを楽しまれるのが定石だろうと思うが、1人当り60~100ドルなので、自腹を切るにはちょっとつらい。値段の割においしくて量も満足できるのが、CASINO CAFEの韓国料理である。カルビジム定食やシーフードチゲ、冷麺定食などがせいぜい15ドルほどで食べられる。

ブロードウェイのバフェイは朝食にはいいが、メニューがほぼ決まっているので毎日毎日はあきてくる。それほど量を食べなくてもいい人には、やはりCASINO CAFEのシェフス・サラダがいい。サラダといってもすごいボリュームでパンもついてくるので、飲み物をつければそれだけで十分な食事になる。

あとお奨めなのは、名鉄フレミングのレストランである。これもダイナスティのレストランより大分と安い。テリヤキ・ビーフなどなかなかの味である。食べ終わったら、本棚のところに置いてある戦前の「テニアンすずらん通り」の写真をみて、ありし日に思いをはせてみよう。日本人はどこでも日本にしてしまうんだなあ、という感激がある。帰りは、隣設されているスーパーでミネラルウォーターやお菓子、おつまみ類を買っていこう。ダイナスティより安いし、品数も豊富だ。


名鉄フレミングのレストラン&ストア。ダイナスティ建設前は島で唯一のホテルだった。

[Apr 2, 2005]