118 大小 [Apr 6,2005]

「だいしょう」と読むのか「タイサイ」と読むのかはともかく、ダイスゲームとしては最高に洗練されたゲームである。はっきり言ってルーレットより面白い。

大小は3つのダイス(サイコロ)を専用のケースの中で振って、出た目を当てるゲームである。振る時点ではケースは黒いカバーをかぶされていて、「ノーモアベット」の声とともに開かれる。百発百中で当てる人がいないことからみて、やはり透視能力というのは絵空事のようだ(ただし、瞬間的に透視能力を持つ場合がある。いわゆる「次の目が見える」状態)。

ルーレットと同様に賭け方はいろいろあるが、基本的には「小」(4~10)か「大」(11~17)に賭ける。ルーレットでは赤黒にそれほど人気がないのと対照的である。3つのダイスがすべて同じ数字となった場合には、「大・小」のベットは親の総取りになる。したがって、ハウス・エッジは6/216=1/36=3%弱で、バカラより大きいがルーレット(アメリカンスタイル)よりかなり小さい。

中国人が大小を好むのは、彼らのツラ好きに起因しているといっていい。大(小でもいい)が3回も続くと、大への張りがどんどん増えてくる。ルーレットと違ってチップの色が違わないから、自分の賭け金をどこに置いたかは自分で覚えてないといけない。ただでさえ、卓の周りは立ってる人で一杯なのに、ツラが7回も8回も続くとその人垣が2重3重になる。枠じゅうチップで一杯になる。チップに替えないで、現金をそのまま賭ける人も出てくる。このあたりが几帳面な日本人には好まれないところかもしれない。

普通の数字賭けや、ゾロ目賭け、偶数奇数、3つのうち1つだけ当たればいいものなどいろいろあるが、起死回生を狙うなら4・5や16・17を狙う数字賭け(4と17は60倍、確率は1/72)とゾロ目賭けである。ただし狙うだけで、起死回生となることはほとんどない。あと、カニとかエビとか模様を賭けるのもあるが、このあたりはよく分からない。

個人的には、足が疲れることはあるのだが、「見」がしやすいので時間つぶしには最適であると思っている。カバーを外した時の、ディーラーのつぶやくような読み上げ(「イー、サム、ロック」とか)もいい。

なお、沢木耕太郎の「深夜特急」で、マカオではツラで誘導して賭けが大きくなったところでゾロ目にする云々という記載があるが、今ではそんなことはやっていないはずである。

[Apr 6,2005]