119 カリビアンスタッド [Mar 13, 2005]

テニアンではパシフィックポーカーという。バミューダポーカーというところもあるようだ。

元来プレーヤー同士の相対勝負であるポーカーを、ハウス(カシノ)対プレーヤーの形に工夫したものという。ゲームとそれに付随したジャックポットのそれぞれの賭けにより構成されている。

プレーヤーはミニマムベット以上のアンティを支払うことによりゲームに参加する。ディーラーは、1組のカード(ジョーカーを含まない52枚)をシャッフルした後、ゲームに参加するそれぞれのプレーヤーに5枚ずつ、自分に5枚、カードを配る。ディーラーに配られる最後の1枚のみ表にして、あとはすべて裏返しである。

プレーヤーは、自分に配られたカードを見て、勝負するかどうかを決める。下りる場合は、カードを裏返したままディーラーに返す。この場合アンティ分の負けになる。勝負する場合は、アンティの2倍のチップをベットする。

すべてのプレーヤーが意思表示を終えると、ディーラーは自分の持ち札をオープンする。ディーラーの手がエースキング(ペアがなく、最も大きな数字がエース、キング各1枚)にならない場合、ディーラーは勝負しない。この場合、ベットしているプレーヤーに対し<アンティの分だけ>同額で配当して、ゲームは終了する。

その際、実際にプレーヤーの手がどうであったかは全く関係ない。エースキング以上の場合、ディーラーとプレイヤーの勝負となる。ディーラーが勝てば、アンティとベットはもちろん没収される。プレイヤーが勝てば、アンティに対し同額の、ベットに対して所定の倍率の配当がなされる。所定の倍率は通常、エースキングとワンペアがベットと同額、ツーペアがベットの2倍、スリーカードがベットの3倍、ストレートがベットの4倍、フラッシュがベットの5倍である(それ以上は覚える必要がない)。

以上のアンティ、ベットとは別に、最初に配られた手が非常に高い場合に支払われるジャックポットという賭けがある。ジャックポットは通常1ドル程度を支払うことにより、最初の5枚で出来ている手がロイヤルストレートフラッシュの場合プールされている全額(数千万円になる場合もある)、ストレートフラッシュの場合その10分の1などの定められた配当を手にすることができる。

保険の原則(事象が起こった場合の損失が非常に大きく、保険料がわずかな場合、保険をかける方が経済的に合理性がある。余談だが、だから生命保険は掛け捨てが正解である)によりジャックポットは必ず賭けておくべきである。

さて、配られた手で勝つか負けるかの確率は正確に2分の1であるが、すべての手で勝負すると、仮に5勝5敗であったとしても最悪の場合アンティの10倍の損失が発生する。ディーラーは勝負しない場合アンティにだけ配当すればいいが、プレーヤーはアンティ+アンティの2倍ベットで3倍を没収されるからである。勝敗が偏ればなおさらである。だから、プレーヤーの戦略としては、すべての手で勝負せず、弱い手のときには下りるということが必要となってくる。

その弱い手の基準であるが、「AKに達しない場合」「ペアがない場合」「ディーラーのアップカード以上のペアがない場合」「Jペア以下の手しかない場合」等いろいろな考え方がある。いずれの場合においても、1ゲームあたりアンティの2分の1ないし3分の1は確実に目減りしていくはずである。例外は、デカい手がきた時だけである。したがって、カリビアンスタッドを行う際には、短期決戦で浮いたところでうまく引き上げるか、理論値程度の負けは許容して大きい手を楽しみににのんびりやるか、しかない。

ちなみに、最初の5枚でロイヤルとなる確率は、年末ジャンボ宝くじの高額当選確率並みだそうである。

[Mar 13, 2005]