123 ルーレット [Jul 28, 2005]

ルーレットほど割に合わないカシノゲームはない。例えば、赤黒に賭けるとする。0と00は親の総取りとなるので、当たる確率は18/38=47.37%。配当は1:1だから期待値は0.947。ルーレット盤が回って玉が1回入るごとに約5.3%がハウスの取り分となる。これは大小の2.8%、バカラの2.5%と比較してほぼ2倍のハウスエッジなのである。

赤黒賭けのほかにも、1点賭け、2点賭け、3点賭け、4点賭け、6点賭けなどがあるが、いずれも36を的中する目の数で割ったものがオッズになるため、赤黒と同様約5.3%のハウスエッジとなる(36の約数が多いから結構オッズ計算の簡便化に役立っている。ちなみに、0,00,1,2,3の5点賭けはややハウスエッジが高い)。

バカラやBJ、ポーカーと比べてもゲーム自体の面白みはない。ともかく、盤が回って玉が入るだけなのである。玉がくるくる回るのをみて恍惚感にひたるという人もいるのかもしれないが、あくまで少数派であろう。それではなぜルーレットが好まれるのか?私なりの解釈では、それは賭ける目をいい加減に決めることが出来るからなのではないか。

ルーレット発祥の地であるヨーロッパはともかく、ダイスないしカードを使うゲームが多いのが現代のカシノである。いずれのゲームも、真剣に次の手を推理する。勝とうと思えば、ここぞという場面でビックベットを叩き込む(それが地獄への近道だったりするが)。対してルーレットでは、賭人は考えなしに、見方によってはいい加減に、升目の中にチップをばらまいていく。1点賭けをとったとしても、推理した結果などということはあまりない。

当たるのも外れるのも、あくまで偶然のなせる技である。だから真剣に悩まずに、飲みながら、あるいは語り合いながらカシノを楽しむ事ができる。いうなれば社交としてのカシノゲームである。真剣に大か小か、バンカーかプレイヤーか推理するのもいいが、こういうゲームもあっていいことは確かである。逆にいえば、真剣に打つゲームとしてはハウスエッジが大きすぎるということでもある。

以前、何かの企画で、全財産を赤か黒かに賭けるというものがあったように記憶しているが、どう考えても、どうせやるならバカラである。

[Jul 28, 2005]