067 米国本土初インマネ(ポーカーの奥深い世界第67話) [Jul 8, 2008]

WSOPシニア、シーザースメガスタックとそれぞれ1日がかりのトーナメントを終えると、もう米国遠征最終日である。ノースウェストのディレイのせいで、実質3日しかラスベガスにいられないのは非常に悲しいことであった。

現地で落ち合ったスナイパーさんはこの日の昼までいて東海岸に向かわれたのだが、WSOPでインマネ、そしてこの日のMGMデイトーでもインマネと絶好調である。MGMデイトーには私もご一緒したのだが、第4ラウンドまでで敗退。一方でスナイパーさんはチョップ優勝、おめでとうございました。

私の方はというと、なんでこんなにというくらい手が入らない。シーザースの50分だけ嵐のようにハイペアが入ったきり、その10倍以上の時間は鳴かず飛ばずである。まあ、手が来ないなりにがんばっているといえなくもないが。

それでもMGMデイトーでは、そろそろ勝負というところでTTが入ってオールイン、AKにコールされてフロップで終わったという、まあそれなりにかみ合ってきたようなゲームであった。それで次の勝負は引き続きMGMのナイトトーナメントと決めたのだけれど、開始時間は午後7時。それまでの時間はBJをやったりスロットをやったり、ゆっくりバフェで食事したりと休暇らしくのんびり過ごした。

ナイトトーナメントのバイインは$80。このうち$60が賞金のファンドとなる。スタートチップは3000点で、1ラウンド20分、ブラインドは倍々で上がるが、アンティは5ラウンドからなので、勝負はそれからになりそうだ。ここのポーカールームはシャッフルマシンを使うので展開が速く1ラウンドで1周半くらいするが、それでもアンティがなければなんとか持ちこたえられる。

序盤でナッツフラッシュができた時に、たまたまハイペアの人がいてコーってくれたせいでチップを増やしたけれど、SBでATをコールで回しフロップT88で打って出たらBBがなぜかを持っていてがっぽり削られる。それでも4ラウンド後の休憩で4700点くらい。残り3テーブルなので、おそらく平均チップ程度。そして次はいきなりBBからである。

5ラウンドはアンティ100の400-800、ということは6BBしかない。ブラインドを通過して合計1400点減ってしまったら、おそらくオールインしても楽にコーられてしまうと思われた。だから勝負は5ラウンド開始直後の2手。どちらかスチールできればよし、いずれにせよオールインせざるを得ないと覚悟を決めた。

しかし、ツキというのはどこにあるか分からない。この日も当然のようにハンドは入らない(まだ開始1時間余り)し、この時もおそらく入っていなかったはずなのだが、BBの時は全員下りてチップは自動的に私の前に。そしてSBではなんと、BBが休憩から戻ってきておらず、またもや全員下りてチップは私に。なんと2000点のポットが2回、黙って私のものになり、手持ちチップは7000点を超えてしまったのである。

 

 

チップが増えてブラインドが終わってしまえば、しばらくは見ていられる。そしてこのラウンドでテーブルが3つから2つになり、さらにオールインが続いて人数がどんどん減っていった。第6ラウンドはアンティ200の800-1600。ここでも一度スチールを決めてチップは10000点。そのままじっとしていたらとうとうファイナルテーブルになってしまった。

残り10人のチップ量をみると、ショートスタックが3名、私と同じくらいなのが3名、私よりかなり多いのが3名である。インマネは4着からとフロア発表。ということは、ファンドの40%-30%-20%-10%である。

ファイナルテーブルはミドルポジションでスタート。すぐにショートスタックが1人飛んで残り9名。ブラインドで合計2800点取られたとしてもあと1周は大丈夫だが、できればチップ量があるうちに勝負したい。と思っていたら、UTGでAKである。オールインしてみる。ショートスタックがコールして来るかな?と思ったのだが、結局みんな下りてスチールとなる。ここで4000点獲得は大きい。

次のBB。無理に勝負する必要はなくなった。しかし、SBを含めて3人コール。目の前に8000点を超える魅力的なポットである。そして、ハンドを見るとTT。レイズしてこなかったということはJJ以上はいない可能性が大きく、もしかしたらスチールできるかもしれない。それ以前に、勝負どころで勝負手が入ることは私にとってほとんどない。罠だと分かっていたとしても、行くしかないのである。「オールイン!」

ここで前のスチールが効いている。上乗せ10000点以上ということになると、ほぼ全員が命がけになり、そう簡単にコールできないのである。まずミドルポジションが下りた。しかし現状チップリのボタンは長考。彼の場合は、仮にここを失ってもまだ勝負権がある。だから逆に、インマネを目指すなら安全策をとりたいはずだ。

しかしボタンは結局コールし、SBは下りてヘッズアップ。TTを開く。Aと何かだろうなーと思っていたら、なんとボタンから出てきたのは99。絶対有利である。そしてフロップでさらにが出て、勝負は決まった。ダブルアップ+アンティ、コール分が加わって、チップは35000点。この時点のチップリーダーとなったのである。

この後ショート2人のオールイン合戦にAJoで参入、ダイヤが4枚出て私のJdがハイカードのフラッシュとなり、ここでインマネ決定。最後は2着を潰しに行ったAJvsA8で8の方が出てしまった不運があって3着に終わったが、ともかく米国本土初のインマネ、$492を獲得したのであった。

賞金はチップだったので、黒チップ4枚だけ取って残りはディーラーへ。ちょっと多かったかなと思わないでもないが、まあご祝儀ということで。最終日だったのであまり使うところもなく、帰りの免税店で何か買おうかと思っていたら、帰りの経由地であるポートランドには免税店はなかったのでした。

[Jul 8, 2008]