102 2014AJPC東京予選(ポーカーの奥深い世界第102話) [May 21,2014]

早いもので、今年もAJPC、全日本ポーカー選手権の時期がやってきた。

AJPC立ち上げの頃、有馬温泉やカジノスクールで予選会をやったのも今は昔。いまでは日本全国のポーカールームで代表決定戦を開催している。東京会場も参加者の増加とともに、羽田のセガ本社から新宿に移り、今年はとうとう東京ビッグサイトである。それでも勝者は一人だから、年々優勝するのは困難になっているということになる。

メインで優勝するのは狭き門だが、予選勝ち残りが10人に一人というのは第一回から変わらない。1/10を10回試行した時の勝つ確率は、0、1、2回以上でほぼ同じになるから(ポワソン分布)、すでに7大会のうち2回予選突破していることからすると確率的にはこれで一杯ということになるが、1回1回のことを言えば新たな10分の1であり、以前の成績は関係ないはずである。

昨年の予選では、開始早々のオールイン対決をリバーでまくられてしまった。今年はもう少しがんばらなければならないなあと思いながらりんかい線・国際展示場駅に向かった。空は抜けるような青空。風もなく、国際展示場駅から東京ビッグサイトの数分間の歩きはとても快適だった。9時半前に到着すると、指定されたシートはC。開始早々にプレイできそうな雰囲気である。

会場はWSOPほどではないけれどもラスベガスのポーカールーム並みであり、30テーブル以上が置かれている。ディーラーさえ用意できれば予選AからFまで同時スタートできるかもしれないが、さすがにそううまくは行かず、予選A・Bが最初にスタートし、次いで予選Cがスタートした。同時進行でGくらいまでやったようだ。それぞれ時計が違ったりするので、フロアーは結構大変そうだった。

周囲のテーブルを見回すが、知っている顔がほとんどいない。1ラウンドの25-50からどんどんレイズが入るので、いわゆるルーズ・アグレッシブの人が多いのだろう。自分はというと、なぜか29とか35とかがやたらと入る。それも1周のうち2回も3回も入るものだから、参加しようにも参加できない状況が続く。

結局、4ラウンド100-200までの80分間、一度も参加なしという珍記録を作ってしまった。それでも、ブラインド分だけしか減らないので、2250点。赤チップ4枚は手つかずで残っている。チップリーダーは2万点近く持っているが、まだまだ勝負はこれからである。

5ラウンド150-300から徐々に参加。オールインに77JJでコーって何とか逃げ切ったのと、ポジションベットで少しずつ稼ぎ、チップが5000点と10000点の間を行ったり来たりしているうちに6ラウンド終了、早くも1回目の休憩となった。2時間で手を開いたのが2回というのは、最少新記録に近い数字である。

 


今年から、AJPCの会場は東京ビッグサイトになりました。

休憩後も、ぱっとしない手が続く。じっとしているとジリ貧なのでスチールやショート相手のオールインコールを仕掛けるが、77vsAJをまくられるのはともかく、KQvs86の必勝態勢から886と出て完敗などというとんでもないハンドもあって、チップは7000~8000点のまま動かない。それでも、残り2テーブルになり、辛抱している間にとうとうファイナルテーブルに残った。

ファイナルまでの空き時間を使って、みなさまにご挨拶。主催者のリゾカジマスター、ちくわさん、hatterさん、てしさん、J.O.さんや昔なつかしい上野ルームの方々にお会いできたのはうれしかった。そうこうしている間にテーブルが空いてC組ファイナルが始まる。

50人のうち5人と言われると腕3運7だが、10人のうち5人ならば腕7運3である。正直、ここまで残ったらなんとかしたい。そしてチップ量をみると、ラージスタックが2人、そこそこ余裕があるのが3人、私を含めてショートスタックが5人いる。何とかなるかもしれない。

いちばん苦しかったのは、ラウンド9、800-1600のアンティ200でポジションが悪かった時である。BBの時には8000点くらいしかなかったので、レイズが入ったらエニーハンドオールインしかないだろうと覚悟していた。ところが全員下りてくれてブラインドとアンティが手に入り、そのチップを使って次のSBの時にレイズ、スチールに成功したのである。

期せずして14000点くらいまでチップが増えて、1周見る余裕ができた。今回の勝因を1つだけ上げるとすれば、ここのブラインドを守れたことだと思う。終了後にギャラリーの方々からは、この後のオールインKJvsATの方が厳しかったろうと言われたのだけれど、どちらかというとこの時がきつかった。

さて、ブラインドを守った後で次々と飛んで残り6人。はじめはショートスタックだった上家がダブルアップして、このままだと私がバブルである。黙ってチップを減らしていては、レイズしても効果がなくなる。ミドルポジションでKJが来たのでオールインすると、ラージスタックのBBがコール。出てきたのはATだったので不利は不利だが、55:45くらい。

このオールインの時点では残り6人中6位だったので負けてもともとという気持ちで、正直なところそれほどプレッシャーはなかった。それに、もし勝てればチップ量としては6位から3位くらいまで上昇し、一気に安全圏に浮上できるのである。リスクに見合うリターンがあると考えるべきで、ここは行く手だったろう。

フロップはラグ。Aが出なかっただけよしとしなければならない。そしてターンで待望のJ。逆転はAオンリーだがリバーは再びラグ。この日負けたら終わりのオールイン対決は序盤のJJとこのハンドだけだったが、エニーハンドか自分で選べるかの違いは大きいと思っている。何とか勝ち残ってチップを数えると4万点を越えていた。3位どころか現状2位である。

ここで勢いに乗って一気にスチール攻勢などかけないのが私の持ち味である。現時点での3位と4位、5位と6位はそれぞれ隣り合っているので、いずれ撃ち合いになると読んで2周ほど黙って下りていた。読み通り、5位と6位がプリフロコールからフロップでベット、コール。この時点で両者手元チップよりポットにあるチップの方が多い。

結局オールインとなり5位が6位に勝ってめでたく予選突破が決まったのである。

考えてみると、以前の予選勝ち残りでは自分から動いていたのだけれど、今回は最初から最後までほとんどが他力本願で、下りて見ていたらいつの間にか終わっていたようなものでたいへん運が良かったようである。これで来週はメインとシニアの2面打ち。前回はこういうケースでメインを玉砕(シニアは3位)したのだったが、今回はもう少し何とかしなければならない。

ちなみに、この日の予選では、りえさん、しんさん、ちばさんといったベテランの方々が予選突破していた。来週またお会いできるのが楽しみです。メインは400人近い争いになるだろうからなかなか厳しいとは思うけれど、それなりにがんばりたいと思っているところである。


AJPC東京予選の会場風景。昔懐かしいみなさんが、フロアーで活躍されていました。

[May 21,2014]