091 Full Stacks 再開(ポーカーの奥深い世界第91話) [Aug 11, 2010]

6月に予定していたラスベガス遠征ができず、ふてくされて(w)そのままポーカーから遠ざかっていた。だからAAは本当に何ヵ月も見ていないのである。

そうこうしている間に、マカオのレッドドラゴンで日本人のプレイヤーが優勝しているし、上位入賞者の写真をみると知った顔が大分といらっしゃる。そんなこんなでそろそろ復帰しようかと思っていたところ、FulhandさんのFull Stacksトーナメントが久々の開催という告知である。場所は新宿。家からは反対になるけれど、行ってみることにした。

会場のレンタルスペース柏木は、最寄駅が総武線の大久保。前に来たのは20代初めの頃だから、もう四半世紀前のことになる。駅前の商店街は、立ち飲みのお店やら、外国語の看板のお店やらあって、何だか都心ではないみたいである。高層マンションの1階にあるスーパーを回り込んで、ちょっと歩くと柏木である。地下に下りて行くと、すでに何人かの方々がいらっしゃった。

さて、考えてみればFull Stacksはあまり得意なトーナメントではない。なぜそうなのかは自分でも分かっていて、私の場合「係数が大きい」からである。つまり、ダメなときは何をやってもだめだし、それが長い時間続く。通常のケースなら、たとえばヘッズアップを5戦して3勝2敗とか2勝3敗になるべきところ、5連敗を食らうのである。

こうなると、ラージスタック持っていてもあまり関係なくなってしまう。はまってしまうときは、とことんはまるのである。実は、この日もそうだった。

12000点持ちの4テーブル、25-50とか50-100というブラインドの時に、KKやらKKやらやたらとハイペアが来る。考えてみれば昔からそうだ。いまはなきストラドル杯でも、ハイハンドが来るのは決まって1ラウンドか2ラウンドであった。

3倍では小さいので5倍レイズするが、付いて来られる。そして、フロップで必ずAが落ちる。我慢してベットするものの、当然コーられて負けである。そんなことを何回も繰り返しているうちに、2時間後の最初の休憩の時にはすでに3000点しかなくなっていた。

最後は、BBでボタンのスチールレイズにQ7sでコーって勝負をかける。フロップQが落ちたので、チェックしてベットされたところをオールイン。ところがボタンもQを持っていて、しかもキッカーが上なのであった。まあ、負けるときはこんなものである。

1時スタートで、4時前には飛んでしまった。何とかメーカー、ブービーは逃れたものの、31人中の29位はブランクを考えに入れたとしてもちょっと落ち込む成績である。7時のセカンドまでずいぶんと間が空いたので、これも久々のインターネットカフェの3時間コースで英気を養うこととした。

 

 

さて、しばらく現場から遠ざかっている間に、周りを見ると知らない人ばかりになってしまった。本戦の時いたはずのmakkooさんやちばさんは、飲みに行ってしまい帰ってきていない。くりさんとなっちはまだ残っている。セカンド待ちの間、ボードゲームをしている人が多いのは、そもそもこちら柏木レンタルスペースがゲーム中心のお店だからであろう。

上野ルームやDUKEもそうであったように、日本のポーカーの集まりにはボードゲーム愛好者の集まりからスタートしたところが結構ある。この世界では長老格のEbaさんという方がいらっしゃって、私は行ったことがないけれど、以前はEbaさんの別荘にみんな集まって合宿し、ボードゲームをやりまくったことがあったらしい。

それに加えて、もともとラスベガスでポーカーをしていた人達もいたし、ネットから入った人達もいた(だから今でも、この世界はハンドルネーム中心なのである)。そうした中から、ストラドル名古屋、上野ストラドル杯といった初期のポーカートーナメントが進化していったと聞いているが、そのグループに最初からいた訳ではないので見てきたようなことを言っているだけである(それにしても、スト杯に1勝しておいてよかった)。

一方、私がポーカーに参加するようになったのは、ボードゲームからではなくカシノからなのである。カシノというからには、主戦場はバカラ、BJ、大小、牌九など。もともと海外カシノでそれぞれ遊んでいたグループが、リゾカジマスターのところに集まってみんな一緒に行きましょうということになったのだが、ポーカーはかなり面白いということで、一時期相当集中してポーカーをやりまくった。

その頃からのメンバーからも、いま活躍しているプレイヤーが相当数出ているし、なんといってもリゾカジマスターは日本最大のトーナメント・AJPCの主催者である。というわけで、ボードゲーム系の他に、カシノ系の方々も多くいらっしゃるのがこの世界である。

長々と何を言っているのかというと、昔はそれぞれのプレイヤーの系列がなんとなく分かっていたし、それぞれの打ち方も見当がついたのだけれど、こうやって久々に登場してプレイしてみると、誰がどんなプレイヤーでどんなスタイルなのか全く分からないのである。

それなら外国と同じではないかと指摘されるかもしれないが、そこは微妙に違う。どこが違うかというと、外国の場合相手が何をしゃべっているかほとんど分からないし、気にもならないが、日本人相手ではそうはいかないということである。相手の発言内容に影響されてしまうのである。

SNSを見ていると、アキバギルドとかJUPという常設卓が最近の中心であるようなのだが、行ったことがないのでよく分からないし、だいいち私はひとの顔を覚えるのがひどく苦手なのである。ずっと昔、「がんばれタブチくん」でヤクルトの安田投手が巨人と対戦して、「中田?」とか「中畑?」とか知らない選手が出てきてばかすか打たれる場面があったのだが、言ってみればそれに近い状態なのであった。

 

 

そんなわけでFull Stacksサブトーナメントがスタート。2テーブルスタートの10分ブラインドだが、残念なことに知った顔がほとんどいない。困ったなあと思いつつ、基本は下りで対応する。

みなさんの話を聞いていると、どうやらみんな「アグレ」らしい。若い人は基本的にアグレッシブだし、仲間がいると余計そうなる傾向にある。だからレイズに対してすぐリレイズが入る。プレイヤーのスタイルが分からないので、プリフロでリレイズが入ったらAA、KKとは限らない。その頻度からみて、Axでレイズ、AKorAQでリレイズ、ハイペアでさらにリレイズ、ではないかと想像したが、さてどうだったろうか。

アグレッシブが多い時はパッシブ、ルーズが多い時はタイトに打つのが定石である。ただ、若い人は勢いがあるから、ターン、リバーで引いてしまう。引いてしまうので、さらにアグレッシブになる。好循環である。パッシブにやっていてさらに引かれてしまい、AJくらいではダウンしてしまうという私は、悪循環である。

さて、そんな状況ではあったけれど、TTvs66のオールイン対決を4枚フラッシュでやっと勝ち、KQvs88でQが落ちるラッキーが重なって、なんとかファイナルテーブルに残る。ただしここからはブラインドに食われる展開が続き、最後はBBのK7sオールインをKQで受けられて万事休した。

その間に午後1時から続いていたメインが終了。最後は王様vs神様のヘッズアップであったらしい。

結局、この日のハイペアはすべてフルスタックのラウンド1・2で終わってしまい、それも結局勝てなかったので大変消化不良の一日であった。その後で最後のミニトーを戦ったがこちらもいいところなく敗れ、終電ぎりぎりに柏木から失礼したのでありました。

折しもこの日は渋谷でTokyo Poker Tourが、マカオでMacau Millionが開催中であり、そちらに向かわれた方も多かったようである。hirobowさんのように長期遠征しなくても、3連休か4連休でグランドリスボアのトーナメントには出られるはずなのだが、その3連休がどうにも取れないのが悲しいところである。

こうやって、カシノに近いところの空気を吸うと、ますます禁断症状が出てしまうようだなあ、と思いつつ、長い帰り道を家に向かったのでありました。

[Aug 11, 2010]