093 沖縄でポーカー~ポーカーの奥深い世界第93話 [Jan 31, 2011]

沖縄では、主催者のtagaman、あけみん、さらにkentaさんに大変お世話になりました。また、参加したみなさんと楽しく遊び・飲むことができました。ありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。

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私は仕事が嫌いである。なぜ嫌いかつらつら考えてみると、おそらく仕事というよりも組織が嫌いなのではないかと思う。

どんな仕事であれ、しばらくやってみるとその仕事の理想形がみえてくる。でも、1日は24時間しかないし無限のマンパワーで仕事する訳にもいかない。働いているメンバーの能力もモチベーションもばらばらだから、仕事の理想形が分かったとしてもその5割6割で妥協するしかない。

そうすると残りの4割5割を捨てなければならないのだが、その判断は人によりまちまちである。時間もマンパワーもないのに9割10割を求める人もいれば、実態より書類を求める人もいる。組織のパフォーマンスなど二の次で自分の利益増大が目的の人もいる。そういう場合優先されるのは常識とか冷静な判断ではなく、誰に決定権があるかなのである。

そんな世界にどっぷり浸かっているとストレスがたまる一方である。だから仕事は収入を得る手段と割り切って、必要最低限の資源を割くようにしている。それでも、降って来る災難にはとりあえずの対応をしなくてはならないから、昨年以来ハードな毎日を過ごしてきたのだが、もうつぶれそうである。本当は海外遠征が望ましいのだけれど、前もって休みの予定が立たないのでこれも無理。

そんなわけで、1月22日に予定されている西日本ポーカー祭West Japan Poker Festa!!沖縄予選には、ぜひ出場しようと思っていた。沖縄物産のストックがなくなりつつあるので、泡盛や沖縄そば、そばつゆ、ジューシーの素もほしいし島らっきょうも仕入れたい。奥様はコーレーグスがほしいそうだ。ただし問題は仕事である。その前日も、関西に出張が入っていた。

調べてみると、JALの関空から沖縄への最終便は20時25分。仕事は京阪間なので、茨木から空港直通バスが一番早そうだ。それでも、最悪午後5時には仕事を終わらせないと間に合わない。まさか仕事途中で切り上げる訳にもいかない(そこまで度胸はないので・・・)。

間に合わなければ仕方がないから寺でも見て回ることにして(寺社仏閣もまた大好きなのである)、ともかく出張の用意に私服等も加えて21日は仕事。そしたら意外とすんなり仕事が終わって6時過ぎには関空へ。こいつは幸先がいいぞ。ホテルに着いた真夜中には雨だったが、朝になったらまぶしいばかりのお天気であった。

家にいると毎朝窓の結露を拭かなければならないが、沖縄では朝日で部屋が暑くなり冷房をつけるほどである。肩や背中がずっと痛むのだが、それも軽くなっているのは沖縄の気候のたまものであろう。さて、午後1時の集合時間までは沖縄物産の調達に、バス、モノレールも使って歩き回る。

58号線で気になっていた「泡盛ドーム」で泡盛を、まっこーさんお奨めの小禄ジャスコで乾麺を仕入れた。乾麺は3人前くらい入って100円から140円。10束購入。内地では入手しにくい品物である。フーチャンプルーの原料となる圧縮麩も168円。すごくうれしい。そうこうしているうちに時間である。会場の奥武山(おうのやま)運動公園に向かう。


A&W牧港店。A&Wは沖縄では最もメジャーなファーストフード店で、ジョッキで出てくる飲み物をはじめAmerican Styleが売りです。俗にエンダーとも呼ばれますが、店内では女の子が「ようこそエンダァ(エイエンダブリュ)へ~」と妙なアクセントで言ってます。

会場の奥武山運動公園は、プロ野球のオープン戦が開催されることでも有名で、ゆいレールの駅があるので場所は知っていたのだが、ここで下りるのは初めてである。研修室がどこにあるのか案内図を見てもよく分からないが、そもそも2階建て以上の建物があまりないので、見当を付けて武道場の方に歩いていったら、そこだった。

tagamanやあけみん、ねこさん、今回のコーディネーターのkentaさんにご挨拶。もう一人のおなじみであるsharkさんは、飛行機が遅れているとのこと。13人参加の2テーブル。ここで勝ってさらに決勝で勝つと、WPTの$5000パッケージが賞品というから豪勢である。ただ、ここは久々の実戦。勝負勘を取り戻すのが目的である。

10000点持ちの30分ラウンド。6人テーブルの1人バケーション。こういうショートハンドで、ディープスタックというのは戦い方が難しい。勝負は少なくとも300-600あたりからなので、それまではなるべく被弾を避けたい。私のわずかな経験からいっても、序盤少々リードしたからといって優勢にゲームを進められるとは限らないのである。かといって、人数が少ないのでブラインドがすぐ回ってくる。逃げてばかりもいられない。

25-50、50-100あたりは様子見で取ったり取られたり。隣のテーブルはtagamanが暴れているようだが、こちらのテーブルは500点チップが動くことがほとんどない。ここで確かK8で参加した時に、面白い場面があった。ボードはターンまで5679と出てストレートとなったので、300点のポットベット。ところが、これにレイズをかぶせられたのである。

考えられるのは、私のベットを「ダウト」したのか、8の持ち持ちか、それともナッツを持たれているかである。コールするのは簡単だが、そうするとポットは2000点近くなり、次のリバーで少なくとも千点以上は打ち合う勝負になる。

「ダウト」するくらいだとツーペアかセットを持っていると考えなければならず、その場合まくり目が残る。同じハンドだと次にビッグベットされるかもしれない。ナッツを持たれていたら勝てない。いずれにせよ、ここをコーっても次で打たれたら下りるしかなさそうだ。

何度かやっている相手であれば傾向が分かるのだが、初顔合わせではそれも分からない。まあ300点の段階で下りるのは苦にならないから、8を見せて下りた。ここでレイズするプレイヤーであれば、リバーが出たらあってもなくてもビッグベットのはずなので、序盤で大けがはしたくなかった。

ただ、そうやって勝負を避けていると大きく減らない代わりに伸びない。この後もストレートの下を持って下りたのが2回。トップヒットなのにセットを持たれていたのが1回で、テーブル合体まで何とか残ったものの、3000点と5000点を行ったり来たり。そろそろ何とかしないとジリ貧である。

こういう時に狙いたいのはトリプルアップ。誰かのレイズにリレイズが入ったのをさらにオールインするのである。もちろんリスクは大きいけれども、3倍に増えれば一気に勝負圏内になる。テーブルが9人になったのでそういう機会はあるはずだ。

1回目のチャンス、レイズ・リレイズと入って私の番。ハンドを見ると45。残る2人は上のハンドに違いないのでチャンスは十分とみてちょっと迷ったが、もう1周もちそうだったのでフォールド。すると一人のハンドはKKだった。危ない危ない。

2回目のチャンス、ブラインドは600-1200。レイズが入り、上家のtagamanがオールインで、自分のハンドをみるとQQ。これは考えるまでもなく行く手である。レイズ者が下りて結局ヘッズアップとなり、tagamanはAK。ボードラグでなんとか逃げ切り、一気に安全圏に脱出することができた。


奥武山運動公園・武道場。この2階研修室が西日本ポーカー祭の会場となった。

チップに余裕ができたので、スチールしたりレイズして下りたり少し遊んでみる。そうこうしているうちに残りは4人。チップリは鮫さんとご一緒に参加のかんちゃん。sharkさんとのオールイン対決JJvsQQでリバーJを引いて、さらに侍さんご紹介のよっちゃんとのAAvsKKを確率どおり逃げ切って大きくチップを増やして6万点ほど。後の3人、私、sharkさん、ねこさんはほぼ同じく2万点前後という状況である。

ブラインドが低ければ上家のかんちゃんを削る選択肢もあるが、ブラインドが1600-3200でアンティが500などということになってるので、仕掛けないでいるとすぐに強制オールインになってしまう。さらに午後6時を過ぎて会場の使用時間も残り少なく、30分ブラインドが20分ブラインドになった。一か八か行くしかなかろう、と思ってしまった。

sharkさんが徐々にチップを減らし1万4千点くらいになってオールイン。私がBBで、もし受けて負けても1万点以上残るという状況。ハンドをみると女子高生(JK)。この日は良く来るハンドである。普段ならノータイムで捨てるが、BBを黙って取られるのが辛いのと、ここを勝てば優勝が見えてくる。見送ったら次にいつチャンスが来るか分からない。

ピクチャーを持っていてピクチャーが出る可能性は高くはないが、絵と2とか絵と6からもう一枚引くと、ほぼ100%の確率でピクチャーを引く(ゲームは違うが)から、3枚引いたらどれか1枚は絵になるだろう。オールインのハンドはA+ローカードorローカードのポケットペアと読んだ。2オーバーか引いた者勝ちか、どちらにしても賭ける価値はありそうだ。

白チップ(1000点)の山を前に出してコール。sharkさんの開いたハンドは22.。やや不利ではあるがほぼ互角の戦い。ここまでは読みどおり。あとは引きがどうかだけ。フロップ3枚、全部ローカード。セットにならないのが幸いというくらい、向こうの数字に近い。なんで15とか16でヒットした時にこういうカードが出ないんだろう。もちろんターンもリバーもヒットせず。

これで一気に最下位へ。次は私のSB、sharkさんのBB。エニーハンドオールインのつもりだったが、幸いハンドはAJだ。これならチップがあっても行く手だ。sharkさんコールでハンドはKx。少々こちらが有利なはずだが、フロップKが出て万事休す。4位でのゲームセットとなった。

私のチップを吸収したsharkさんは次にねこさんのチップも吸収し、最後はカップル対決でかんちゃんのチップも吸収して優勝。結局、五分五分の勝負を2連敗してsharkさんの優勝を後押しする形になってしまった。そういえば、昔AJPCの出場決定戦で、やっぱりsharkさん相手に75%を引けず、そこからsharkさんが優勝したことを思い出した。

勝ちに行って引けなかったのは仕方がない。ほぼ50%を2回続けて引けないなら、この日はどうやっても勝てなかったということ。ジリ貧になって、後から「あの時勝負しておけば・・・」と思うのよりはずっといい。と思うようにするのだが、やっぱり悔しいのは悔しいんだなあ、これが。

ゲームの後は旭橋の沖縄料理「あ・うん」に舞台を移して飲み会。沖縄の夜も、岡山の夜もテニアンの夜も、料理こそ違うもののポーカーの後の飲み会は大層盛り上がり、いつのまにか真夜中になってしまうのでした。


「あ・うん」の足てびち。豆腐よう。海ぶどう。塩やきそばもおいしかったです。kentaさん、ありがとうございました。

[Jan 31, 2011]