317 御嶽山、噴火 [Sep 28, 2014]

会津駒ヶ岳から帰って来たその日、娘から奥さんに携帯電話が入った。「山に行くと言ってたけど、噴火は大丈夫だったか」というのである。テレビをつけてみると、御嶽山が噴火していた。

まだ山頂近くに大勢の人が取り残されているということだから、安全に下りて来られることをお祈りするばかりである。全く他人事ではない。今回はたまたま会津に行ったけれど、上高地に行くという選択肢もあった。上高地から御嶽山は、乗鞍山・野麦峠を挟んですぐである。

私が遭遇した噴火体験といえば、昭和52年(1977年)の有珠山噴火である。なんと噴火の2日前に、ロープウェイに乗って有珠山に登っていた。当時も、なんとか池より奥は入山禁止だったと思うが、噴火の際にはその池もなくなってしまったくらいだから、予測を超えた噴火活動だったということである。その時の火山灰は数十km離れている札幌市にも積もった。

私が小学生の頃は、「活火山」「休火山」「死火山」の区別があって、活火山は危険という認識があった。その後、なぜかその区別はなくなって、活発な火山という言い方になったようだが、それでも大きな噴火があるのは、大島、三宅島、浅間山、有珠山、雲仙のように昔の活火山である。

同じ活発な火山といっても、江戸時代以来噴火記録のない富士山と昭和に入ってから噴火している御嶽山では、噴火のリスクはおそらく2桁以上違う。富士山に登るのと同じリスクという認識で御嶽山に登るのは、本来であれば危ないことなのである。いつの時代も自然の猛威は人知の及ばないところなので、今更言っても仕方ないことだが。

ひとつ気になるのは、8月に起こった広島の山崩れで、行政は危険地域に指定したかったのに、地価が下がるといって住民側がさせなかったというのと同様の匂いを感じることである。リスクがあると分かってそれでも行くのと、富士山が噴火するのと同じ程度の危険だと思って行くのでは、準備や心構えが違ったと思うのである。

[Sep 28, 2014]