140 2014シーズン & SUPERBOWL XLIX

NFL2014 スーパーボウル優勝オッズ(2014/7/25現在)

◎ シアトル・シーホークス 7.0
デンバー・ブロンコス 8.0
サンフランシスコ・49ナース 8.0
△ ニューイングランド・ペイトリオッツ 11.0
グリーンベイ・パッカーズ 15.0
▲ ニューオーリンズ・セインツ 21.0
フィラデルフィア・イーグルス 21.0
キャロライナ・パンサーズ 26.0
シンシナティ・ベンガルス 26.0
インディアナポリス・コルツ 26.0
O ピッツバーグ・スティーラーズ 26.0

気が付いたら、もうNFL開幕が目前に迫っている。1年の経つのが、本当に早くなった。この勢いで定年まであと3年、すっ飛ばして過ぎてくれれば言うことはないのだけれど。今シーズンもよろしくお付き合いください。

さて、数年前にはAFCチームが上位を占めていたスーパーボウルのオッズが様変わりしている。辛うじてブレイディとマニングの両チームが残ってはいるものの、あとはNFCのチームである。特に西地区のシーホークスと49ナースがトップ2となつている。やはり何年か前には、NFC西地区は全チーム負け越しということさえあったのに。

これまでの情報によると、シーホークス、49ナースともに昨年の出来を維持しているらしい。ただし、シーホークスはRBマショーン・リンチが契約更改未済、49ナースはLBアルドン・スミスが不祥事で少なくとも前半戦は出られない。とはいえ、両者ともチーム全体としての戦術で躍進してきたチームなので、メンバー変更が小規模にとどまるのであればそれほど心配はないのかもしれない。

むしろ心配なのは、ラッセル・ウィルソンにせよキャパニックにせよ、本当のエリートQBというには一歩足りないのではないかと思わせるところである。対戦チームも対策は立ててくるだろうし、ランの比重が大きいだけにケガの不安は隣り合わせである。両チームとも、ディフェンスよりオフェンスに課題があるといえそうだ。

とはいえ本命はシーホークスで動かしがたい。ホームゲームは圧倒的に強いし、昨シーズンスーパーボウルの圧勝も記憶に残る。唯一懸念されたのは冬場の東海岸を苦手としていたことだったのだが、スーパーボウルのメットライフ・スタジアムで強かったのだから心配は半減した。もっともジャイアンツとやったらどうか分からないが、シード順位が下になるとは考えにくい。

対抗はAFCからスティーラーズ。ここ数年主力選手の引退やトレードでプレイオフを逃してきたが、そろそろ復活しそうな気配である。ポラマルもロスリスバーガーもそろそろキャリアの最盛期を過ぎて、再びスーパーボウルに向けて気合は入るだろう。ただし、冬場に調子を上げるチームなので、前半戦で差が付くと厳しいかもしれない。

穴候補はNFCでセインツ、AFCでペイトリオッツ。ともに絶対的なQBがいて、ディフェンスの強化が図られている。ただし、セインツはアウェイに弱いのでシード順位が上がらないと厳しいし、ペイトリオッツはレシーバーの駒不足が足かせとなりそうだ。とはいえ、両チームとも全勝に近い星を上げるだけの底力のあるチームである。

[Aug 1, 2014]

SUPERBOWL XLIX(2/1、アリゾナ州フェニックス)
ニューイングランド・ペイトリオッツ(AFC) -1
Oシアトル・シーホークス(NFC)

書いていて思ったのだが、来年は50回、SUPERBOWL Lになるんですね。一文字になるのはSUPERBOWL X以来40年振り。

オープニングオッズでは両チームスクラッチ(-110)だったのだが、1週間経って多くのカシノでペイトリオッツFavoriteとなっている。とはいえ、-120対+100なのでほぼ互角であることには変わりはない。当ブログとしては、シーホークスに乗りたい。

何と言っても、チャンピオンシップで必敗の状況から逆転勝ちしたチームである。OTのプレイが最初からできていれば苦戦すらしなかったのだが、それは置くとして、10%の成功率とされるオンサイドキック、一か八かにしか見えない2ポイントコンバージョンなど、神がかりというものがあるとすれば、まさにそういうチームとなっているように思う。

そして、逆転のベースとなったのは、前半全く進まないオフェンス、ウィルソンの度重なるインターセプトにも切れなかったディフェンスであることは指摘すべきであろう。シーホークス以外のチームであれば前半で28-0になっているはずで、残り5分31-7だったらいかにシーホークスでも逆転のしようがなかったのである。

一方のペイトリオッツはコルツを粉砕してAFCチャンピオンとなった。コルツの軽量ディフェンスがペイトリオッツのランを止められなかったことで大差がついたものの、シーホークスのディフェンス相手にランが進むとは思えないので、やはりブレイディのパスがつなげられるかというところに最大の焦点があるだろう。

その意味では、CBシャーマンがどの程度回復して出てくるかということが重要である。ブレイディのパスターゲットは7割方グロンコウスキーとエデルマンで、シャーマンがマークするであろうアメンドーラやラフェルの比重は大きくはないけれど、ターゲットが少なくなればそれだけブレイディへのプレッシャーがかかりやすくなる。ランが出ないとなればなおさらであろう。

一方、ウィルソンの出来はチャンピオンシップよりも確実に上がってくるはずである。もともと、前半から飛ばすタイプのQBではないものの、マショーン・リンチやウィルソン自身のランを使い、ポケットから出てパスをうまく散らすことで、相手ディフェンスの体力を奪ってゲーム後半に優勢を確保しようとするだろう。もちろんベリチックは対策を練ってくるだろうから、このあたりの主導権争いも面白そうだ。

1990年代にペイトリオッツのHCだったピート・キャロルが古巣との対戦、シーホークスがペイトリオッツ以来のスーパーボウル連覇なるかどうか、シーホークスディフェンスがマニングに続きブレイディ攻略なるかどうかなどなど、見どころの多いスーパーボウルで、その意味ではグリーンベイが出てくるよりは面白い。

シーホークスのML(+100)、-7(+200)、-7から-12(+500)、-13から-18(+750)、-19から-24(+1100)あたりを組み合わせてと考えているが、去年もそうしたら35点差ついてしまったのだった。

[Jan 28, 2015]

SUPERBOWL XLIX(2/1、アリゾナ)
ニューイングランド・ペイトリオッツ 28-24 シアトル・シーホークス

ペイトリオッツのランが進まないとみてシーホークス有利としたけれども、ペイトリオッツがみごと逆転で10年振り4回目のスーパーボウル制覇を果たした。昨年とは違って、最後までスリリングでエキサイティングなゲームだった。

カースのミラクルキャッチで残り5ヤードに持ち込み、リンチのランであと1ヤード。まだ2ndダウンで、リンチでもウィルソンでも走って再逆転という場面で、なぜパスを選択したかは大きな疑問。もちろん裏をかくというのは作戦の常道だし、走ったとしてもファンブルしてターンオーバーということはありえるのだけれど、あの場面でパスはシーホークスらしくなかった。

仮に2ndダウン・3rdダウンが止められたとしても、最後までリンチに任せての力押し、もしくはウィルソンのスクランブルで力の勝負を臨むのがシーホークスらしかったと思う。それで勝てたかどうかはもちろん分からないが、裏をかくつもりが失敗というのは大きなダメージである。もし来年シーホークスが低迷するとしたら、これが原因となるかもしれない。

あるいは、ペイトリオッツがタイムアウトも取らず、あえてオフェンスに時間を使わせたということで、ランを止める自信があるのかと疑心暗鬼に陥ったのかもしれない。もし2ndダウンのランを止められてしまえば、最後のタイムアウトを取らざるを得ないから、次のプレイで時間がなくなるおそれがある。だから一つパスを混ぜるということだっただろうか。

その意味では、ペイトリオッツがよくリンチをマークして、ほとんどロングゲインを許さなかったのは大きかった。お互いにランを止め合えば、あとはブレイディとウィルソンのパス勝負。そこに持ち込めれば断然有利というのがペイトリオッツの戦略だっただろう。

もう一つ思ったのは、あの場面でランを使わずパスというのは、来期以降も見据えてピート・キャロルHCがあえて選択したのではないかということである。ウィルソンがスクランブルすれば最も成功確率が大きいが、この作戦は大ケガのリスクが常につきまとう。ウィルソンのドラフト同期RGⅢが活躍できたのは1年目だけだし、モバイルQBの多くはケガに悩まされている。

リンチのランも破壊的だが、ランニングバックがどこまでゲームメイクできるかというと疑問である。長いスパンでみて、シーホークスがリンチ中心のオフェンスをずっと続けるということは考えづらい。ここ10年のランニングバックでゲームメイクすることができたのはトムリンソンくらいで、リンチはトムリンソンの域には達していない。

HCとしてはそのあたりまで考えに入れて、パスを選択したのではないかとも思っている。実際、誰が見ても、プレイオフ以降ウィルソンのランをほとんど使っていない。チームの長期的な戦略を考えた場合、ウィルソンはもっとパスをさせるべきだし、リンチがいなくても勝負できる駒を増やさなければならないと考えたのかもしれない。

今オフでは、2年連続でスーパーボウルに進出したこともありサラリーキャップが厳しくなることが予想されるが、ああいう作戦をとるということは、あるいはリンチ放出も想定しているのかなとちょっと思った。

一方のペイトリオッツ。ブレイディが最後まで冷静でいられたのは、第1Qに自らの失投でのインターセプトがあったからで、その意味ではケガの功名ということかもしれない。そして同年代のブレイディ優勝を見て、マニングが現役続行を決意する可能性が大きくなったとしたら、何よりのことである。

ただ試合全般を振り返れば、4TDくらいはブレイディなら取れて当り前ともいえる得点であり、やはりディフェンスの頑張りで勝利を手にしたということになるだろう。

来季のことをいうと、ペイトリオッツを目の敵にするライアンHCがジェッツからビルズに移って引き続き同地区ということになるけれども、余程のことがなければ地区優勝は動かないし、コルツには大きなダメージを与えた。デンバーはマニングの去就が不透明だし、出てきたとしても年齢的に多くは望みにくい。止められるとすれば今年同様レイヴンスということになるが、来年もペイトリオッツがスーパーボウルに出てくる確率はかなり高いと考えている。

[Feb 2, 2015]

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