010 国保切り替え手続き編 [May 4, 2018]

2年前に退職してからこれまで、健康保険はそれまで入っていた健保組合の任意継続被保険者となっていた。退職後すぐに国保に切り替えると現役時の所得で保険料が計算されるため、たいへん割高となるからである。任意継続の場合は、組合員の平均年収で計算されるので、会社負担1/2がないにしても国保の場合よりも低い金額となる。

国保の保険料の方が割安になるまでには、約2年待たなくてはならない。前年度年収に現役時の収入が含まれなくなってようやく、国保の保険料がリーズナブルになるのである。

ところが、任意継続被保険者の場合、正当な理由がなければ脱退することができない。2年経つと有無を言わせず強制的に脱退となるのに、それまでは別の会社に就職する等の理由がないとダメで、国保に切り替えるというのは正当な理由にはならないのである。

私の場合、退職が7月末で8月1日付けで任意継続被保険者になったので、条項を文字通り適用すれば7月末まで継続しなければならない。任意継続の保険料は今年から値上がりして月42,120円である。この金額を4ヵ月間納めたら、どう控えめにみても国保の保険料1年分を上回る。さすがに、何とか手段を講じなければならない。

それではどうしたらいいか。正面からお願いしても「払ってください」と言われるだけである。ところが納付請求書をみると、「4月10日までに納付いただけない場合には、4月11日付で資格を喪失することになりますので、十分ご注意ください」と書いてある。つまり、10日までに払わなければ、自動的に任意継続被保険者ではなくなるということである。

本来払うべきものを払わないというのは気がとがめるが、考えてみると毎月支払っている医療費をすべて自費にしたところで4万円もかからない。ということは、私の支払う保険料のほとんどは、多額の医療費を支払っている人に行くのか、組合の人件費に充てられるだけである。相互扶助の観点はともあれ、いまは他人を手助けする境遇にはない。

ということで、支払いをしないことにした。そもそも納付請求書が届いたのが4月6日の金曜日で、10日に間に合わせるとしたら月曜日と火曜日しかない。払うつもりがあったとしても、一家そろって出かけていたら払えない。あるいは組合から督促があるかと思ったのだが、特にそうしたこともなくあっさり2日間が経過し、「納付いただけない場合」に該当することとなった。

次は組合からの連絡待ちである。まだ保険証は手元にあり、使われてしまうと向こうもややこしいだろうから早く連絡してくるだろうと見込んではいたが、WEBで調べてみると「協会けんぽ」では20日くらいになるらしい。万一ケガや病気になってしまったら、事情を話して自費でやってもらうことになる。

組合けんぽと同様に20日前後になると思っていたら、15日の日曜日には早くも健康保険組合から通知書が届いた。

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貴方は、任意継続保険料4月分を納期限4月10日までに納付されなかったため、11日付で資格喪失となりましたのでお知らせいたします。

このため、同月11日以降は新たな保険(国保等)に切り替えていただく必要がございます。

資格喪失証明書を同封いたしましたので、お手続きいただくようお願いいたします。

4月11日以降は当組合の保険証は使用できませんので、お手元の保険証を至急ご返納願います。

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委細承知しました。早々に手続きしていただいたのだから、こちらも誠意をもって対応しなければならない。翌日は月曜日で市役所が開いている。


健康保険組合から送られてきた資格喪失証明書。これがないと、国民健康保険への切り替え手続きを行うことができない。

 

4月16日月曜日、混雑するといけないので朝一番で市役所に向かう。受付で用件を話すと、国保年金課を案内される。ここは、会社を辞めて早々に年金の切り替え手続きをした担当課である。

「職場の健康保険組合をやめましたので、国保に切り替えたいのですが」

「喪失証明はお持ちですか」

「はい。これです」

「それでは、こちらの用紙にご記入ください」

とピンクの紙を渡される。国民健康保険の加入届である。その用紙に住所・氏名、被保険者等を記入している間、健保の喪失証明のコピーを取ったかと思うと、原本を返してもらう時にはすでに国保の保険証ができていた。すごい早業である。年金事務所の職員に見せてやりたい。

こちらが新しい保険証になります。7月31日までとなっていますが、8月以降の分は7月になって世帯主様に送付されます。住所・お名前・生年月日に間違いはありませんか」

記載事項に間違いがないことを確認し、運転免許で本人確認して保険証を渡される。WEB等では後日郵送されるところもあるようだが、私の住む印西市ではその場で受け渡し完了である。保険証が届くまでに医者にかかる手続きを聞こうと思ったのだが、その必要はなかった。

新しい保険証はコーティングされた紙に印刷したもので、保険会社の契約カードとか昔のJAFの会員証で使われていたものである。プラスチックのカバーが別に付いている。これまではクレジットカードと同じくプラスチック製のカードだったので薄くなったけれど、病院・薬局で使えれば何の問題もないのである。

思えば、退職以来最も心配であったことの一つが、健康保険の切り替えがうまくできるかどうかだった。最も安心なのは最初から国保にすることだが、最大負担額の月約7万円を支払わなければならない。費用負担が少ないのは任意継続であることは分かっていたが、四半世紀前は再就職したけれど、今回は再就職の予定はない。

健保組合の説明では「国保への切り替えは正当事由にはなりません」ということであったが、WEBで調べると保険料未払いによる強制解約という方法があった。なるほどその手があるということで準備してきたのだが、督促があるのではないか、きちんと書類を送ってきてくれないのではないかと心配は残っていた。

ところが、やってみると何の問題もなくスムーズで、切り替え書類も1週間たたないで送ってきてくれた。あるいは、年度替わりに国保に切り替えるというのはデフォルトで、みんなそうしているのかもしれない。

いずれにしても早々に切り替えが終わったのはありがたく、ご指示のあった前の保険証返納は、その日の内に宅急便コンパクトで送った。翌日ヤマトのHPで確認したところ、配達完了と出力された。前の職場との二十余年にわたるしがらみも、これできれいになくなったということになる。

[May 4, 2018]


市役所からいただいた国保パンフレット。その場で保険証までいただけるとは思いませんでした。