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なんとなく思うこと

150 昔、「旅の窓口」というホテル予約サイトがあった [Nov 9, 2022]

昔、ラインもフェイスブックもなく、ブログさえ一般的でなかったインターネット草創期に「旅の窓口」というサイトがあった。

ホテルやビジネスホテルの予約をとるには、直接宿に電話するか、交通公社や近ツリなどの代理店に行くしかなかった時代である。インターネットで宿泊費も分かるし空室状況もリアルタイムで示される。利用者にとって、まさに画期的なサービスであった。

インターネットで取引ができるようになった商品の中でも、ネット証券と「旅の窓口」に個人的に一番感動した。証券口座はすぐネット証券に移したし(いまはなき日興ビーンズ証券である)、ビジネスホテルの予約は「旅の窓口」で取るようになった。

運営していたのは、大手旅行代理店でもなくホテルの関係団体でもなく、日立造船という畑違いの会社であった。当時この会社は不景気で、生き残りのためさまざまな方面に多角化を図っていて、そのひとつがインターネットによるホテル予約サイトだったのである。

私にとってまったく不便は感じなかったのだが、その後この会社は「楽天トラベル」に買収された。おそらく、顧客ごと破格の条件で買い取り依頼があったのだろう。楽天の思惑どおり、私の予約も旅の窓口から楽天トラベルに移すこととなった。

以来、約二十年が経過した。楽天の商売は利用者の利便を図るふりをしてセールスをすることだから(それはGoogleもAmazonも同じだが)、サイトはどんどん使い勝手が悪くなった。

例えば、初期設定では楽天おすすめの宿から順に表示される。「宿泊費の安い順」で表示しようとすると、とんでもない条件で1円の宿代を提示するホテルとか、5人で泊まると一人当たりとか、まるで使い物にならないのである。

それは飛ばして見れば済むことだが、単価の高い宿のさまざまなプランを延々と紹介する。私が求めるリーズナブルな普通の宿がほとんどない。

安い宿となるとドミトリー方式で、しかも利用者の評判は「泊まらない方がいいですよ」みたいなのばっかりである。そんな宿はブランドイメージのために改善を奨めるのが必要なのに、ほったらかしである。

ホテルおおるりの縮小以来、新たな拠点を探さなければならないのに楽天トラベルでは難しい。困ったな、昔のように目についた民宿に直接電話するしかないかと思っていたら、先日面白いサイトを見つけた。「Booking.com」という。

正直なところ、どういう会社なのかよく分からないが、楽天トラベルの扱うような単価の高い旅館はあまり扱っていないようだ。地図を表示するとその範囲にある該当の宿が紹介される仕組みで、リーズナブルな価格の宿も結構ある。

先日の山で、このサイトで予約をとったホテルに行ったところ、規模は小さいものの部屋はビジネスホテル風で清潔で、税込み5,400円。格安といっていい宿であった。楽天トラベルではこの宿は予約できない。

Booking.comで紹介している宿の中には、他にもその程度の価格があったので、楽天トラベルよりも私のような利用者には合っているようである。宿にしたって、空室にするよりいくらかでも客が入る方がいいに決まっている。

消費拡大策は、全国旅行支援とか地域クーポンばかりではない。まだまだ工夫次第でやり方はあるはずだろうと思った。

[Nov 9, 2022]

インターネットが普及してきた頃、WEBでホテルの予約ができる「旅の窓口」というサイトは大変重宝したものでした。その後楽天トラベルに買収され、セールス優先でたいへん使いにくくなった。