2005年6月のごあいさつ

ごあいさつ
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いつのまにか、6月も半ばである。寒い冬が終わったと思ったら花粉症の春が来て、花粉症がおさまったと思ったらもう梅雨から夏である。ついこの間までお湯で顔を洗っていたのに、今日などは冷たい水が気持ちいい、そんな季節になった。

個人的には、夏より冬の方が好きである。皮下脂肪が十分にあるのであまり寒く感じないというのもあるのかもしれないが、汗をずっとふいていなければならない夏は少々苦手である。みんな薄着になるので、満員電車でひとと肌が触れ合うのも好きではない。だからもう10年以上、夏でも長袖のYシャツである。省エネルック(いまはクールビズというのか)なんて、頼まれたってお断りである。

それに加えて、夏は冷房の電気代がばかにならない。これまで何度か「退職→失業→給料ガタ減り」というローテーションをこなしてきたが、この時期の電気代にはかなり苦労したことを思い出す。暖房はそれなりに節約が可能である(早く寝るとか)が、暑いときは冷房以外に方法がないからどうしようもない。だから昔は、北海道移住をかなり真剣に考えたものである。

暑い夏というと、印象に残っている年は1984年と1994年である。1984年はくずは(駅の名前は樟葉。町の名前は楠葉。当用漢字の関係で本来は樟葉。古事記にも出てくる由緒ある地名だが、九州から出てきた天皇家に滅ぼされた方なので古事記ではあまりいい意味で使われてはいない)にいたのだが、とにかく家から一歩も出たくないほど暑かった。一週間の休暇をどこにも行かずにロサンゼルスオリンピックを見続けたくらいである。

1994年もまた暑かった。このころはまだ子供が小学生だったので、毎年北海道に行っていたのだが、そこでも32、3度が続いた。北海道は夏が短く当時宿泊施設でも冷房のないところは珍しくなかったので、夜の寝苦しさといったら例えようもなかった。くやしいので、全国の天気予報を見ながら、「東京は37度だよ。北海道で良かったなあ。」などとやけになって言っていたほどであった。

あれから10年たって、そろそろ恐ろしい夏がくる周期である。昨年も真夏日の記録ができたくらい暑い日が続いたが、恐ろしく暑かったという印象はなかった。なんとか、穏便にすませていただきたいと願う今日この頃である。

[Jun 12, 2005]