コロナで”Stay Home”なので家でパソコンの前にいる時間が多くなった。そうしたら、改めて気づくことがあったので書いてみたい。
調べたいことがあってGoogleで検索すると、はじめの2ページくらいは[広告]とメッセージの入ったものが紹介される。中には、入れたキーワードとどこに関係があるのか分からないものもある。これでは、期待した記事にいつ巡り会えるか分からない。
Googleも営利企業なので、お行儀のいいことばかり言っていられないのかもしれないが、これでは検索なのか広告なのか分からない。無料サービスなんてこんな程度なのかもしれないけれど、少なくとも10年前はこんなことはなかった。
ツイッターとかSNSにネットの中心が移って、誰かのつぶやきにいちいちヒットさせる訳にはいかないというのは分かる。けれど、モバイルフレンドリーだのSSLだの最新環境に合わせなければ検索結果に反映させないとか言っていながら、結局のところ広告料を払うページだけ優先して表示するというのでは、何のために最新環境にさせられたんですかということである。
AIが日進月歩で高度化しているのだから、検索ワードと合致する記事が数十万とか数百万とか言っているのではなく、単にその文字列があるのか、検索ワードを説明している内容の記事なのかくらいは分かるはずで、それに合わせて検索順位をつけた方がいいに決まっている。でも、それをやっても広告収入にはつながらないので、やる気がないのだろう。
そんな具合で、Googleでは期待した記事に達することはなかなかできない。それは、BingだろうがYahooだろうが同じで、結局のところ昔から巡回するページやそこからリンクされたページくらいしか、世間が広がらない。昔は検索で思いもしなかったすばらしいホームページに出会うことができたのだが。
このサイトについてもそうした傾向はあって、Google経由で入ってくるアクセスの半分以上は、特定の記事(函館のカレーこいけ)である。1000以上の記事があって、もっと時間と労力をかけて書いたものもたくさんあるというのに、この記事だけ見てそのまま帰るという人が、1ヵ月に百件以上である。なんだか釈然としない。
あれこれ考えると、Googleの検索エンジンとしての機能は、もう当てにできないのかもしれない。だとしたら、ユーザーフレンドリーだのSSLだの言われても話半分に聞いておいて、別に反映されなくてもよろしいですよという対応が賢いのではないかと思うようになった。
いずれにしても、まともに検索しても10ページ以降にしか表示されないのであれば、100ページ目でも1000ページ目でも10000ページ目でも同じことだ。そんな数を見ていられるのは機械だけだし、機械であればSSL化しなくてもユーザーフレンドリーでなくても関係ない。
ユーザーフレンドリーとは、スマホで見やすいとかそういうことだけではなくて、生身の人間が使いやすいかどうかだと思うのだが。
[May 8, 2020]