096 19年続けたWOWOWを解約 [Feb 7, 2019]

しばらく前から、WOWOWの契約についてしっくりこないものを感じていた。

そもそも契約したのはボクシング番組Exite Matchを見るためだし、週1回2時間の番組に月額2,300円+消費税が惜しいとは思わないで長らく過ごしてきた。現在も、ボクシング以外の番組を見ることはほとんどない。

ところが2年くらい前から、一部試合の画質を目で見て分かるくらい落としているのに気づいていた。さすがにたいした試合ではないけれど、もし見たい試合でこれをやられたら頭にくるだろう。中継する試合も、米国の一部に集中している。それほど予算が削られているのかと思った。

毎月送られてくる番組情報誌をみると、ボクシングの占める割合はおそらく2%にも満たない。放送時間からして、3チャンネルで1週間504時間中再放送入れてせいぜい6時間だから、そんなものである。

とはいえ、ボクシングを見るためだけにWOWOWと契約している人は私だけではないはずである。大坂なおみにも東方神起にもWOWOW制作のドラマにも興味はないのに、おそらく視聴料の大部分はそういう番組に使われている。

ライブで流すような試合で画質を落とすようなことはないけれども、パッキャオとか帝拳絡みばかりで、いま現在旬の選手(エロール・スベンスとか)の試合は録画でしか流さない。そして、解説陣もいつのまにか帝拳ばかりになってしまった。

とくに、ジョー小泉が出なくなってしまったのはなぜだろう。ジョーさんの主張に100%同意することはないけれども、金儲けよりボクシングそのものが好きなことは見ていれば分かる。引退した訳ではなく、いまも国際マッチメーカーとして世界を飛び回っているのだ。デラホーヤvsホプキンスのチケットを買った縁もある。

飯田覚士が諸般の事情で出られないのは、仕方がない。でも、代わりが西岡とか亀海だったらまだ分かるが、海外で1度も試合をしていない山中がなぜ大きな顔をして出て来るのだろう。ましてドーピングクロの選手と分かって試合をした時点で、世界水準ではドーピング選手と同じである。

HBOがボクシング中継を終了し、これから先、組まれるビッグマッチは間違いなく減る。ドーピング選手のカネロの試合は見たくないし、いまさらパッキャオ、メイウェザーでもあるまい。

この1月、WOWOWを見たのがパッキャオvsブロナーのライブと、チャーロ兄弟の録画だけという時点で、これに2,300円は掛け過ぎだと痛感した。WOWOWに電話して、1月末で解約した。

自宅を建てて以来19年契約してきたけれど、長く契約したからといって割引してくれる訳でもなく、特別なプレゼントがある訳でもない。ボクシング番組の予算を削っているところからみて、私のようなユーザーを想定してはいないのだろう。こちらからも、あえてお付き合いする理由はない。

今を去ること30年ほど前、WOWOWは深刻な経営危機にあり契約者を増やすことが至上命題だった。その頃まだ1チャンネルしかないにもかかわらず、ボクシングの放送時間はいまと変わらなかった。マイク・タイソンやデラホーヤの独占中継が契約者増に果たした役割は、小さくなかったはずである。

年月は過ぎ、いまWOWOWを動かしている連中はかつての経営危機の時代を知らない。知識として知ってはいても、いま現在の経営判断とは別物と考えているだろう。それはそれで仕方がないことだ。

しかし、私自身のコスト計算の観点からは、NHKを上回る視聴料をWOWOWに払い続けるのはどう考えても間尺に合わないのである。どうしても見たい試合のライブ中継は2,300円+消費税のPPVを見るつもりでスポット契約して、あとはYou tubeのダイジェスト映像を見てがまんしようと思っている。

[Feb 7, 2019]

183 SUPERBOWL LIII 展望&回顧 [Feb 3, 2018]

SUPERBOWL LIII(2019/2/3、アトランタ・メルセデスベンツスタジアム)
ニューイングランド・ペイトリオッツ(AFC) -2.5
Oロサンゼルス・ラムズ(NFC)

2002年以来ペイトリオッツが5連勝中のカードであるが、2016年が最後の顔合わせ、ということはマクベイになってから初めてのカードということになる。HCもQBも、百戦錬磨の大ベテランと新進気鋭の天才の対決となるが、勝負のカギとなるのはディフェンス。特にブレイディvsラムズDLの対決が結果を左右することになるだろう。 “183 SUPERBOWL LIII 展望&回顧 [Feb 3, 2018]” の続きを読む

095 パッキャオ、40歳初防衛 [Jan 20, 2019]

WBA世界ウェルター級タイトルマッチ(2019/1/19、ラスベガスMGMグランド)
マニー・バッキャオ O 判定(3-0) X エイドリアン・ブロナー

私の採点はジャッジ2人と同じ116-112。いくらブロナーが「俺の勝ちだ」と言ったところで、手数も少なく決定的な場面も作れなければ、判定に文句を言うことはできない。

正直なところ、試合前の予想を書く気にはならなかった。パッキャオの現在の立ち位置は、チャンピオンとはいってもクラス最強を争うところから遠く離れていて、かつて自らが破ったデラホーヤとかコットの位置にいる。そして、ブロナーはかつてのマヨルガとかフェルナンド・バルガスに比せられる。40歳の中量級チャンピオンが、Favoriteになるようなカードで、まじめに予想する気にはなれない。

たまたまマティセの力が落ちていたのと打たれ弱かっただけで、前回のKOは8年振りだったほどこの階級でのパッキャオは限界であった。ブロナーがマイダナ戦前の出来であれば、本来ブロナーが圧勝しなければならない試合である。あえて試合前予想をするならば、そう書いただろう。

ところがブロナーは精進を怠ってしまい、20代にしてボクシングの伸びしろをなくしてしまった選手である。今回に限っては、パッキャオ相手ということでキャリア初めてといっていいほどまじめにファイトしたのだが、残念ながら怠けた期間が長すぎた。

ブロナーもメイウェザーと同様スーパーフェザー(ジュニアライト)からスタートしたが、生活の乱れがウェイトを増やしたのではないかと疑うくらい、クラスを上げてからスタミナがなくなった。瞬間的なスピードは最後まで衰えないものの、スタミナに自信がないためか1Rから12Rまでずっと待機策である。これでは勝てないし、面白くない。

私は、ブロナーのボクシング能力はマイキーとかスウィフトより上だと思っていたし、油断負けしたマイダナ戦の前までは、メイウェザーを追って5階級制覇するだろうと多くの人が考えていた。実際、スーパーフェザー、ライト位まではすべて圧勝、KOの山を築いてきた。

ところが、スーパーライト以降の試合は、勝つ気がないのではないかというほど手が出ない。カウンターを決めても追い打ちがかけられない。今日の試合でも、かつてのブロナーであれば、パッキャオの突進を目の先三寸で見切ってカウンターを打てたはずだし、実際、数は少ないが決めていた。ところが、そこから倒しにいけないのである。

声を出しながら前に出て行く試合も以前は多かったのだが、今日の試合では終始パッキャオに前に出られて、テクニックをみせるのが精一杯。10歳以上年が離れているとは思えない試合だった。今後も、ネームバリューがあるのでどこかの王者決定戦に出る機会はあるだろうが、階級最強を争うクラスまで浮上するのは難しいだろう。

かたやパッキャオ、40歳を迎えての初防衛戦を快勝した。KOを逃したのはこのクラスなので折込済で、あるいはリングサイドにいたメイウェザーと再戦ということになるのかもしれない。

仮にそういう試合が決まったとしても、階級最強をめぐる戦いという訳ではないので、あまり興味が沸かない。ホプキンスは50歳近くまで世界戦線に生き残ったけれども、スティーヴンソンのような例もある。フライ級からスタートしたパッキャオは、まだできるというところでグローブを置くのが正解だと思う。

[Jan 20, 2019]

094 カネロ、スーパーミドル級挑戦 [Dec 15, 2018]

WBA世界スーパーミドル級タイトルマッチ(2018/12/15、ニューヨークMSG)
ロッキー・フィールディング(27勝15KO1敗) 10.0倍
カネロ・アルバレス(50勝34KO1敗2引分け) 1.06倍

ドーピング疑惑のあるカネロの試合はあまり予想したくないのだが、いきなりスーパーミドルに上げるという選択の背景には興味がある。 “094 カネロ、スーパーミドル級挑戦 [Dec 15, 2018]” の続きを読む

093 ロマチェンコ、ライト級統一 [Dec 8, 2018]

WBA/WBO世界ライト級タイトルマッチ(2018/12/8、ニューヨークMSGシアター)
Oワシル・ロマチェンコ(11勝9KO1敗) 1.06倍
ホセ・ぺドラサ(25勝12KO1敗) 12.5倍

いまや、実力的にも興行的にも、ボクシング界の中心にいると言っていいほどの勢いにあるロマチェンコ、リナレス戦の次はいきなり統一戦である。相手は、ベルトランを完封したペドラサであるが、正直なところ役者が違うだろう。 “093 ロマチェンコ、ライト級統一 [Dec 8, 2018]” の続きを読む

182 2018シーズン終盤展望 [Dec 13, 2018]

レギュラーシーズンもWeek14まで進み、あと3週を残すのみとなった。AFCはKCがトップを走っているものの、RBカリーム・ハントがプライベートの暴力行為により解雇され、プレイオフに向けにわかに暗雲が漂ってきた。今日・明日と終盤戦の展望をお送りするが、まずはAFCから。 “182 2018シーズン終盤展望 [Dec 13, 2018]” の続きを読む

091 村田、ラスベガスで大差判定負け!! [Oct 20, 2018]

WBA世界ミドル級タイトルマッチ(2018/10/20、米ラスベガス)
O村田諒太(14勝11KO1敗)
  ロブ・ブラント(23勝16KO1敗)

村田2度目の防衛戦は、ラスベガスで行われる。パークシアターは昔のモンテカルロだから、MGMグランドからはNYNYを挟んで結構近い。私ごとになるが、ホプキンスvsデラホーヤを見てからリゾカジオフ会に向かったルートである。たいへんなつかしい。

HPをみると収容人員5200人というから、そこそこのキャパシティである。村田がこの会場を埋めることができるかどうか注目だが、なんといっても電通所属の総合スポーツタレントだから、日本からも行くだろうし現地駐在員にも総動員をかけて何とかするのだろう。

ボクシングの試合に話を戻すと、相手のロブ・ブラントはWBA3位である。1位はレミュー2位がGGGだから、チャンピオンクラスを除くと最上位にランクされているが、逆に言えばチャンピオンクラスではない訳で、GGGやカネロを目標とする村田にとって勝たなくてはならない試合でもある。

両者の戦績をみると話はそう簡単ではない。ブラントはたいした相手と戦っていないが、それは村田も同じことである。ブラントはヨルゲン・ブレマーに判定負けしているが、村田もヌジカムに1度は判定負けしている。ヌジカムよりブレマーの方が強いが、ブラントは大差負け、村田は論議を呼ぶスプリット・デシジョンだった。

とはいえ、戦績をよくみると、ブラントはラスベガスでの試合は初めてである。村田はアンダーカードとはいえトーマス&マックセンター、MGMグランドで戦っているので、場慣れしているというか、アウェイであることはあまり考慮しなくてもよさそうである。

私はこの試合、村田がどういうスタイルで戦うかに興味がある。試行錯誤でいろいろなスタイルを試してはきたものの、結局はガードを固め体力を生かして前に出るという単純明快なスタイルが村田には一番合っているようだ。

となると、武器としてはまっすぐのパンチ、ジャブとストレートしかないのである。前回のブランダムラのようにそれで恐れ入る選手であればKOできるのだけれど、水準以上のディフェンスと打たれ強さがある選手には通用しない。

同じクラスのチャーロ兄も体力で圧倒するタイプであるが、村田と違ってパンチの種類が多彩だし、インサイド・アウトサイドいずれからもパワーパンチを叩き込める。その分、どんな相手にも対応できるのである。

現在において村田の評価はというと、GGG、カネロ、チャーロ兄とは差があり、レミュー、ジェイコブスあたりにはちょっと足りないというあたりだろう。少なくとも、レミューとかいずれ上がってくるチャーロ弟を上回るくらいでないと、ミドル級頂上決戦を挑むには実績・実力とも今一歩ではないだろうか。

一応、村田判定勝ちと予想するけれども、そんなに簡単に勝たせてはもらえないだろう。

 

WBA世界ミドル級タイトルマッチ(10/20、米ラスベガス)
ロバート・ブラント O 判定(3-0) X 村田諒太

私の採点は116-112だが、ジャッジはそれ以上に差が付いた。村田についていえば、ヌジカムより強い相手とやったことがないにもかかわらず米国のリングで指名挑戦者と戦う訳だから、こういう結果も十分ありえたし村田自身精一杯やっただろうとは思う。

私がたいへん残念なのは、私の生きている間にはおそらく二度と現れない重量級の金メダリストを、こんなキャリアしか積ませることができなかった帝拳の体たらくである。

およそ1年前、山中vsネリ戦の時、こんなことをやっていては帝拳の栄華は長くないと書いた。あれからわずか1年、五十嵐は王座返り咲きを果たせず、リナレスは陥落し、村田も敗れた。ロマゴンとクアドラスもV字回復は難しいだろう。

功成り名を遂げたリナレスやロマゴンはともかくとして、村田はまだ将来があると思われていた選手であった。それがこういうワンサイドの負けを喫したのは、多くの部分がマネージメントの失敗に起因すると考えている。

老害御大としては、村田の実力を過大評価し、ブラントの実力を過小評価したものだろうが、村田が世界的強豪と全く戦っていないのは戦績を見れば明らかだし、もともとヌジカムと接戦するくらいの力では、世界ランキング上位とやれば苦戦は必至なのである。

だとすれば、実力を底上げするためにそれなりのキャリアを積ませるか、さもなければ未知数のままビッグマッチを組んでしまうかどちらかしかなかったのではないか。

ブラントの実力は、「世界に掃いて捨てるほどいる」とまでは言わないが、「両手の指に入るか入らないか」レベルである。あの程度のハンドスピード、パワー、スタミナでは、いまの世界上位クラスの誰とやっても苦戦は免れない。

思い起こせば、竹原からタイトルを奪ったウィリアム・ジョッピーは、当時のミドル級で間違いなく五本の指に入る実力者だった。その後フェリックス・トリニダードと戦って敗れはしたものの、ジョッピーにタイトルを取られたことは竹原にとってマイナス評価にはならない。

ひるがえって、ブラントにワンサイドで負けた村田は20年経ってどう評価されるだろうか。ブラントがチャーロ兄やアルバレスと戦っていい勝負ができるとは正直言って考えられず、結局村田の評価もその下ということにならざるを得ない。

セニョールに選手を見る目、実力評価が適確にできる戦略眼があったとしたら、WBAレギュラーのタイトルなど返上して、GGGとの直接対決をしただろうと思う(そういう予測もあったのだ)。ブラントにタイトルを取られた男と、GGGと打ち合って倒された男、どちらが歴史の評価に耐えうるかという話である。

GGGはカネロ第2戦に判定負けしているので、再起戦の相手として村田は打ってつけであった。東京ドームは無理でも、国技館か武道館くらい満員にできたかもしれない。でも、こういう負け方をした後では、無理である。お客さんも集まらないし、TVも付かない。

強敵だと思ったらせめてホームで戦って地元の利で何とかするか、そもそも足りないと思えばビッグマッチで乾坤一擲の勝負をするか、その程度のことも判断できないマネージメント能力だから、結局すべてが中途半端になってしまうのである。

ロブ・ブラントにワンサイドで判定負けを食らうくらいであれば、まだGGGに粉砕されるべきであったと思う。

[Oct 21, 2018]

090 井上、衝撃KOでスーパーシリーズ緒戦突破!! [Oct 7, 2018]

WBA世界バンタム級タイトルマッチ(2018/10/7、横浜アリーナ)
O井上 尚弥(大橋、16戦全勝14KO) 1.04倍
ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ、20勝9KO1敗) 15.0倍

井上の初防衛戦としてより、階級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパーシリーズの緒戦として注目を集める一戦。バヤノも世界チャンピオン経験者だが、ここから先勝ち進むと相手はすべて現役の世界チャンピオンとなる。
“090 井上、衝撃KOでスーパーシリーズ緒戦突破!! [Oct 7, 2018]” の続きを読む

089 HBO、ボクシングから撤退 [Oct 2, 2018]

米国の大手ケーブルテレビ局HBOが今年いっぱいでボクシングから撤退することを発表した。

アメリカのことだから、儲けにつながるのであれば手のひらを返すことなど平気で、このまま撤退となるのかどうかは分からない。ただ、個人的には、ボクシングがビッグマネーを生み出してきた時代が終わったという感慨を持っている。 “089 HBO、ボクシングから撤退 [Oct 2, 2018]” の続きを読む