6月半ばである。去年の今頃はラスベガスだった。今年も週末にはWSOP(ポーカー世界選手権)のシニア・チャンピオンシップなのだが、残念ながら行くことができない。異動前から決まっている出張のためである。
長年サラリーマンをやっていると、こういうことがよくある。流れが合うときにはいつでも都合がつくし(昔、年間8回海外遠征したことがあった)、合わなければ1年に1回も都合をつけることができない。半日で用事が済んであと半日を自由に過ごせる出張もあれば、仕事が終わるとすぐに移動しなければならない出張も多い。今回は後者である。
こういうケースでは、どうしたらいいのだろうか。いろいろな本を読むと、「うまく流れている時に幾分かの余裕を残しておくことが重要」という説が有力である。マタギの世界(昔、東北地方にいた狩猟を業とする人たち)では、次から次へと獲物がとれる時にもすべてとってしまわずに、次の猟のためあえて残しておいたそうである。
その伝でいうと、以前やたらと海外遠征していたツケを、今になって払わされているということになる。それはそれで仕方がない。ただ私の場合、すべてがプラスになる時とすべてがマイナスになる時の振れ幅が他人より大きいので、気をつけていてもこうなっていたような気がする。
仕方がないので、仕事を一生懸命やることにした。別の見地から考えれば、仕事が好きで仕方なくて仕事がないことが何より辛いという人も世の中にはいるかもしれないので(私の周りにはいないが)、そういう人になったつもりでがんばろうと思う。いずれあと何年かで仕事をしたくてもできなくなるのである。
今週はこれから大阪、明日は名古屋、いったん東京に出て家には戻らず、羽田から北海道。しばらくスポーツジムに行けないので、せっかく減ってきた体重が戻らないかちょっと心配である。
[Jun 14, 2012]
今日の宿からは、富士山がきれいに見えます。