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110 飯塚オートレース場 [May 15, 2005]

飯塚オートレース場は福岡県の飯塚市にある。東京から行く場合は、福岡まで空路、地下鉄で博多まで出て、博多から篠栗線で新飯塚に向かう。ここで注意すべきは一時間に一本ほどしかない快速を使えば40分ほどで新飯塚に着くが、それを逃して各駅停車に乗ると1時間以上軽くかかってしまうということである。ただ、のどかな田園風景や多少の山川を越えていく鉄路はそれなりに風情があり、急がなければ各駅停車で全く問題はない。

新飯塚の駅前にはちょっと寂れてしまった商店街があり、かつて有名だった千鳥饅頭「チロリアン」(ラジオ関東の競馬中継でなぜか宣伝していた)のお店の前あたりから送迎バスが出る。山陽と同じく、行きは無料、帰りは有料である。送迎バスはかなり頻繁に出ているので、なかなか来ないからといって歩くのはやめた方がいい。結構距離がある上に、行きは上り坂が多いからである。

このあたりは、かつて炭鉱地帯として大変栄えたところで、このレース場の夏の名物レースである「ダイヤモンドレース」は、黒いダイヤ、つまり石炭からとったレース名である。残念ながらその頃飯塚に来たことはないが、炭鉱があった以上ボタ山(石炭をとる時に出てくる土くずのようなものを積んでできた山のこと)もあったはずで、小高い丘のように見えるもののいくつかはかつてボタ山であったに違いない。

レース場は結構広く、バックスタンドの向こう側も開けているので開放感がある。しかし問題は、食べるものがあまりない、というところにある。ここの名物は(モツの)煮込み、それも、どんぶり飯を頼んでその上に煮込みを汁ごとかけてもらう(通は煮込みを2杯分~ダブルで~かける)煮込みライスであり、これはなかなかおいしいものなのだが、他にはあまり食べるべきものがない。特に、ちょっと小腹が空いた時の、フライや串焼きといった類のものが置いてないので、レースの合間などでちょっと手持ち無沙汰になってしまうところがあるのは残念である。

当地のエースを長いこと張っていた中村政信がレース中の事故で亡くなったときには、当分飯塚も低迷するかと思われたのだが、かなりの数残っていた50~60代のレーサーが引退して、ここ数年急激に新旧交代が進み、レベル的にはかなり上位に進出してきた。24期の浦田信輔、26期の久門徹はすでにSGレースを勝っているし、篠原、田中茂、荒尾、重富など彼らに続く新鋭も目白押しである。オートファンにとって、目の離せないレース場であるといえる。

[May 15, 2005]