616 利根川を見に行く [May 10, 2012]

ゴールデンウィーク後半は、天気に恵まれなかった。天気がよければまた養老渓谷あたりに行こうと思っていたのだけれど、その方面で土砂災害があったということで断念した。6日には川を越えたつくばで竜巻もあったくらいだから、出かけなくて正解だったのだろう。

予定が空いたので、5日は利根川を見に行くことにした。家から歩くとちょっと遠いので、コミュニティバスで小林まで行ってから歩き始める。ここにはつい最近大事故を起こして注目を浴びたバス会社があって、(名義貸しなのか)多くの観光バスが止まっている。連休前半には報道陣が大挙して押し寄せていたのだが、この日は閑散としていた。

将監(しょうげん)川を渡って栄町へ。このあたりは利根川のデルタ地帯で、本流が枝分かれして印旛沼方向に向かったり、多くの中洲ができている。もう少し下流へ行くと水郷である。江戸時代には湿地帯でなかなか耕作ができなかった地域であり、田沼時代には大規模な土木工事が行われた。

ようやく安定したのは、高い堤防が築かれ給排水の設備が整った高度成長期以降のことで、その際に区画整理も行われた。現在、利根川から印旛沼にかけての水田は見事に長方形が並んでおり、あぜ道もまっすぐである。この日歩いた道もそんな感じで、折しも田植えのまっ最中であった。

このあたりは農道だから、田植え機が優先である。機械が通るときは、道の脇で止まって待つ。兼業農家がほとんどのせいか、どこもこの日が田植えなのであろう。作業を見ていると、本当は春に田植えをして秋に稲刈りをすれば、他に心配することはないんだろうなと思う。レジャーが庚申講とか出羽三山参りしかないとなると(このあたりはそんな石碑が多い)、人間関係がえらく大変そうなのはちょっと引くが。

まっすぐ北へ、利根川の堤防方面に向かう。確か堤防沿いは歩いて通れるはずだったのだが、震災で大きく崩れたとのことで現在も工事中である。GWというのに向こうの方ではパワーシャベルが動いているので、工事していないあたりにちょっと登らせてもらう。ここは茨城県との県境になり、高い堤防からは遠くまで見通せる。

この冬は雪が多かったので、先日行った鬼怒川でも水量が多くて、五十里(いかり)ダムはかなり水位が高かった。それに加えて4日までに5月ひと月分の雨が降ってしまったこともあって、利根川も河川敷まで水が上がっている。低木の幹まで水だし、鉄塔の土台も川になっていて作業をする人は大変そうだ。

最近は水不足の年が多いのでみんな忘れているが、私が社会人になった頃(昭和57年)河川敷のゴルフ場が水浸しになる水害があった。何年かに一度川になるから河川敷というんだなぁとしみじみ思ったものである。もちろんそれから堤防を高くしているのだが、流れてくる土砂で川底も上がっているのでいずれは同じことになる。

結局この日は、5時間、約23km歩いた。ほぼフラットな道だけれど、それだけ歩くとさすがに疲れる。しばらくは忙しくて遠出できないので、こうやって家の周りを歩くことになりそうだ。


利根川デルタの栄町では、田植えの最中。このあたりは、機械化に対応して水田が長方形に区画整理されている。


この冬は雪が多かったのと、5月初めの集中豪雨で、利根川は河川敷まで川幅が広がっていました。堤防の上の道は工事中。

[May 10, 2012]