713 尚仁沢湧水(東荒川ダム親水公園) [May 1, 2013]

ゴールデンウィーク前半には、例によって日光方面へドライブ。小百田舎そばへ行って「一升ぶち」手打ちそばを食べ、鬼怒川ライン下りの休憩所で鮎を食べ、「まつたか」で半年分(?)の日光ゆばを買ってきたのだけれど、今回はちょっと足を伸ばして、尚仁沢(しょうじんざわ)湧水のある東荒川ダム親水公園に行ってきた。

鬼怒川温泉を上流に進み、昔の終着駅・新藤原の先で交差点を右(東)へ。舗装はしてあるのだけれど、じきに道幅が狭くなり、くねくねしながら登ったり下ったりする。ずっと電柱が立っているのでどこにつながるのだろうと思っていたら、二十分くらい後に突然村が現れる。その後はまた山道。再び開けたと思ったら今度は牧場である。

ときどき路肩に車が止まっているのは、山菜採りなのか、あるいは釣りなのか。いずれにしてもひと気があるのは少し安心。山道も大分と下って急に道が良くなったと思ったら、向こうから車が何台かやって来る。WEBで見覚えのある湧水のボトリング工場があり、その奥が東荒川ダム親水公園であった。

山道を何kmか入った先に尚仁沢湧水の源泉があり、名水百選にも選ばれたおいしい水ということである。湧水量は1日に6万5千トンというから、一人が100リットル持って行ったとしても65万人分ということになる。さすがにそんなには取りに来ない。羊蹄山麓のふきだし水が1日8万トンだから、ほぼ匹敵する規模になる。

山の中の源泉まで行くのは大変なので(もちろん、行く人もいる)、親水公園まで水を引いてありここで取ることができる。源泉の一部だけだからふきだし水よりもずいぶん規模は小さくて、取水口は5つくらいしかない。それでも結構取りに来る人がいて、この日もこんな山の中にと思うほどの人がいたのである。

駐車場は広く、すでに二十台近くが停まっている。みんな2リットルのペットボトルを大量に持ち込んでいる。灯油を入れるような20リットルのポリタンクもみえる。台車を用意している人もいる。4リットルボトルを一つだけ持ってきているのはうちだけである。「水を大量に車に乗せると危険です」と注意書きがあるが、どこ吹く風といったところである。

ボトルを一つだけ持って並んでいたら、前の人(二十本くらい)が、「お先にどうぞ」と譲ってくれる。4リットルなどあっという間である。飲んでみると、やっぱりおいしい。浄水器の水もおいしいのだけれど、プラス自然の恵みというのだろうか。成分でいえばカルシウムとかマグネシウムということになるのだろうが、やっぱり自然の水はちょっと違うのである。家に帰ってごはんを炊いてみたら、これもおいしかった。

駐車場の脇には大きな建物があり、中は食堂と売店になっている。今回びっくりしたのはこの中ではなく、駐車場の横に軽トラックを止めて、野菜とかを売りに来ていたおじいさんとおばあさんである。奥さんがちょっと覗いて手招きする。すでにおじいさんは売る気まんまんで、のびるを素揚げしてみそで和えると最高と熱弁をふるっている。ふとみると、こしあぶらがあるではないか。

原発事故以来、どこを探しても山菜が見当たらなかった。この日も、農協直売所や道の駅を探したけれどなかった。それがこんなところにあるとは。原発に近いこのあたりでは放射能の測定値が高いという話もあるけれど、言いたくはないがわが千葉県北西部も相当に高いのである。山菜だけ気を付けてみても始まらない。

こしあぶらを2パック、わらびを2パックなどと言っているうちに、これはおまけだこれもおまけだと、結局12パック買うことになってしまった。家に帰って奥さんが天ぷらにしたり煮たり和えたりしてくれる。とても食べきれないので、あく抜きして冷凍したのが半分以上である。久しぶりに、春の味覚を味わうことができたのでありました。


尚仁沢湧水公園。すごい山奥にあるにもかかわらず、何十本もペットボトルを持ち込んでいる人がいて大混雑。


親水公園のおじいさんから買った山菜で、わらびと湯葉の煮付け、こしあぶらの天ぷら、のびるの味噌仕立て。春の香りが満載でした。

[May 1, 2013]