714 小江戸川越散策 [Dec 1, 2013]

12月第1週ギリヤークの日、せっかく川越に行くのだから小江戸と呼ばれる街並みを歩いてみることにした。そう言ったら、奥さんも一緒に行くと言い出した。私は知らなかったが、川越は関東の湯布院というくらい女性に人気なのだそうである。

10時前には博物館前の無料駐車場に到着。まず、川越の歴史を勉強するために市立博物館へ。通常は共通入場券が300円くらいかかるのだが、この日は「川越市民の日」であるため無料とのことである。2人分だから、かなり助かった。ほどよく空調の整った館内で展示物を見る。

前から川越が小江戸と呼ばれているのは知っていたけれど、単に古い街並みがあるからだと思っていた。実はそれだけではなくて、川越は徳川家康が江戸に入るまで武蔵国第一の都市だったそうである。川越城も江戸城も、ともに関東管領上杉氏の家臣である太田道灌が開いている。

そうした背景から、川越城主には幕閣の大物が配置された。松平伊豆守信綱や柳沢出羽守吉保である。そうした大物の領地なので、経済の中心となった。また、家康の参謀的存在であった天海僧正も川越(天台宗の喜多院)が拠点で、それもあって寺社には力があり祭礼も盛んであったそうだ。

博物館の後は、川越城本丸の跡にある本丸御殿へ。なにしろ幕府方の重要な拠点だったので、明治維新後すぐに廃城とされてしまった。本丸御殿は武道場や体育館として使用され、天井にはバレーボールの跡が残っている。家老の間は民間に払い下げられ、近年ようやくここに移築されたものである。

規模はずいぶんと小さくなり、中庭の向う側はすぐに県立川越高校である。埼玉の県立高校は男子高と女子高に分かれていたが(今はどうだろうか)、ここは男子高で、当時としては珍しくシンクロナイズドスイミングをやっていた。ウォーターボーイズのモデルとなったのはこの高校である。

本丸御殿から西にしばらく歩くと、古い街並みとなる。時計代わりに鐘を鳴らした時の鐘のあたりが最も雰囲気がいい。ところが、蔵の街と呼ばれる通りは大通りに面して車が多くて落ち着かず、菓子屋横丁は観光客だらけ。大正ロマン通りは、「店に入らないと写真はダメ」と大声を出しているおやじがいた。

どこも観光客ずれして興趣をそがれるし、日本語でない言葉をしゃべる団体が大勢で騒いでいるのもよくなかった。食べるものといえば「いも」ばかりで、しかも結構なお値段である。それなのにお客がどんどん入っていくので混雑している。

結局、成田山川越別院に行く途中に、インド料理店があったので入る。すいていて静かだし、980円でセットメニューがあるのもリーズナブルだ。しかも、とてもおいしかったのである。


川越城本丸御殿の中庭。向こうにちらっと見えるのはウォーターボーイズのモデルとなった県立川越高校。


小江戸の町並み中心部。すごい数の観光客にびっくり。

[Dec 15, 2013]