813 盛岡競馬場 [Feb 3, 2006]

盛岡市内を南北に縦断する国道4号線を東に折れてさらに山を回りこむように進むと、山林原野の中から忽然ときれいに整備された競馬場が現れる。規模こそ小さいがJRAの施設ではないかと錯覚してしまうようなしゃれた造りのこの競馬場が、オーロ・パークこと盛岡競馬場である。

盛岡競馬場はもとはもっと市内にあって、地方競馬らしく小回りダートの競馬場だった。その当時は行ったことがないのだが、聞くところでは最後の直線が下り坂になっているという変わった構造であったらしい。もちろん、上り坂の方が体力は使うかわりに脚元への負担が少ないので、最後の直線は上り坂というのが普通の考え方である。

現在の新・盛岡競馬場に移転したのは、かれこれ10年ほど前のことになる。旧競馬場よりかなり大きく、ダート1600mを2コーナーポケットからスタートするなどというのは他の地方競馬では見られないスケールである(とはいっても、200mくらい2コーナーから下がるのだが)。普通に、最後の直線は上り坂である。だがそれ以上にこの競馬場の特色となっているのは、地方競馬で唯一、芝コースがあるということである。

地方競馬でJRAの競馬場を使うことは多少あるのだが、その場合はダートコースのみの使用となるのが普通である。昔、中京競馬場で名古屋競馬のレースをしていた時期に芝コースのレースがあったと思うが、せいぜいその程度である。ところが盛岡競馬では、自前の芝コースがあるのである。ただし、JRAとは逆で、外側大回りがダート、内側小回りが芝である。スピードの出る芝コースでしかも小回りというのはかなり危ないので、一流馬による芝コースのレースは行われていない。

当地の呼び物レースは、地方競馬屈指の大回りダートコースを使用した、ダービーグランプリ(3歳、ダ2000m)と南部杯(3歳上、ダ1600m)である。また1、2年前から、JRAでも盛岡競馬のレースを売るようになった。施設は最初に述べたようにJRA並みだし、景色も雄大なのだが、来場者が少ないせいか食べ物があまり大したことがなかった記憶がある。

競馬を離れても盛岡は見所の多い街である。岩手山は見ているだけでうれしくなる雄大な山で、麓には小岩井牧場と網張温泉がある。他にも温泉は近在にいっぱいあるし、食べ物もおいしい。30年くらい前は「盛岡イコールわんこそば」だったのだが、今では「盛岡冷麺」「じゃじゃ麺」と合わせて3大麺で売り出している。盛岡冷麺を最初に食べた時は相当感激したのだが、最近は売れすぎて大量生産になってしまったためなのか、いまいちそっけない味に感じるのは気のせいだろうか。

[Feb 3, 2006]