113 マカオ2005年12月 [Dec 15,2005]

(2005年も4回マカオに行くことができました)

#1 マカオのホテルは高騰中

12月3日午後3時、例によって香港・信徳中心の旅行代理店。土曜日泊でホテルはすごいことになっている。財神、帝濠といったビジネスホテル級で1200HK$以上、葡京、凱悦といったクラスだと1500HK$以上といったとんでもない値段が並んでいる。つい2、3年前と比べると倍以上で、いくら何でもこれでは泊まれない。そろそろ、ゲストハウスかサウナ泊を本気で検討しなくてはならない時期に来ているのかもしれない。幸い、前回同様東望洋酒店(ホテルギア)が580HK$なのでここにする。タクシーでないと厳しい場所だが、2、30回タクシーに乗ってもこちらが得だし、部屋だってそこそこきれいだ。

リスボア、ファラオパレス、ゴールデンドラゴンと回って、カーサリアルで腰を据える。一段落してひと回りすると、真ん中あたりのテーブルにおなじみの顔がみえる。さまよい人さんである。来ることは伝えてあったが、待ち合わせもしないでよく会えるものである。隣に座って、さまさんのベットに乗る。実のところ、今年下半期はほとんど負け知らずである。ここは、いつもお世話になっているさまさんに勝ってもらいたい。しかし、2度、3度続けて外れる。試しに私が張らないと来る。「どうも、今日は私が良くないみたいですね」自分で足を引っ張っているのでは仕方がない。

翌日に仕事があるというさまさんが関門の最終時間、午前0時に間に合うように引き上げられた後、一人で延々と三公バカラ卓で過ごす。どうも、流れに乗れない。スタートで4、5ベット外し、その後一進一退し、連勝かと思われるところでベットアップしてもまず来ない。じりじりとチップを減らす展開で、その日の負けが3000HK$に届いたあたりで打ち止めとした。

ホテルに戻る。部屋は402号室。ベットに横になると、ちょうど窓からギア灯台を見上げる形になる。本当に灯台のすぐ下にあるホテルなので、ぐるぐる回転して周辺の海を照らしている灯りがはっきりと見える。タイパ島の凱悦(ハイアット)、新世紀(ニューセンチュリー)といったホテルのオーシャンビューは確かに絶景ですばらしいが、ここの景色もなかなかのものである。近すぎて、灯台からモーターのような音が聞こえるのにはちょっと参ったが。

考えてみればこの半年はなかなか良かった。2度のテニアン、2度のケアンズ、マカオの5回の遠征はすべて収支プラス(もちろん、エアーとホテルその他を含めないでの話)である。おまけに、テニアンのポーカートーナメントでは優勝し、ポーカーの世界で少しは大きな顔(勝手にだけど)をすることができた。仕事はしたくないけれど、仕事をしなくてはこうしてたびたび遊びにも来れないしなあ、などと考えながら眠ったのは3時近くなってからだったと思う。

 


いよいよ完成が近づくグランドリスボア。地上40階建て。

 

#2 良辰経由ギリシア神話

当地在住のさまよい人さんに教えていただいて、食事のバリエーションも大分増えた。今回行った食べ物屋は、福臨門(中華)、徳興(点心)、木偶(マカオ料理)で4日の晩はセナド広場の良辰。良辰は日本人シェフのやっているフランス料理店で、とてもおいしい。この日仕事を終えて再びマカオ入りされたさまさんから携帯に連絡が入りサンズから歩いて行ったら、すでにさまさんは到着されていた。

歩くのは結構好きだし、今回は日本も寒かったそうだがマカオも涼しくて、歩くにはとてもいいコンディションだった。相変らず工事中のところが多い。漁人埠頭(フィッシャーマンズワーフ)はまだ工事中である。よく泊まり値段も手ごろな総統酒店(プレジデンテ)も全面改装工事中でやっていない。ウィンマカオはその壮大な全貌が明らかになってきたし、対抗して建設中のグランドリスボアも基礎を終え低層階の骨組を作っている最中である。これだけ増設中のカシノもおそらくできてしまえば満杯になるのだろうから、それだけ中国本土の経済成長とギャンブル熱は相当高いということだろう。

良辰では、フォアグラのパテやステーキでポルトガルの赤ワインをいただきながら、さまさんとシェフからマカオの現況をお伺いする。SJM系のカシノで最近めざましく接客態度が向上しているのは、ウィンやギャラクシーなどラスベガス系の進出に危機感を抱いているSJMが、遅まきながら従業員教育に力を入れ始めたためだとか、いろいろと参考になる話を聞くことができた。

おいしい食事の後は、いよいよカシノである。この夜は、さまさんが最近ひいきにしているタイパ島のギリシャ神話カシノに向かう。昔の新世紀カシノである。昨晩に引き続きバカラ卓に座るが、さまさん得意の「対子・和」が出ない。かたや私はというと、300、500のベットは何とか取るのだが、1000HK$張ると外すという情ない状況が続き、またしても波に乗れない。3度目の1000HK$ベットを外したところで昨日からの通算マイナスが7000HK$に達した。手許には残り4000HK$ほど。このままバカラ卓にいては溶かしてしまう流れだったので、「ちょっとブラックジャックに行ってきます」とBJへ。

SJM系のBJはダブル11のみ、5枚で半額配当、対子ベットありというマカオルール。サンズはラスベガスルールなのだがミニマムが300HK$とちょっと高い。勝っている時はいいのだが連敗モードではきついので、どうしてもSJM系の100ミニマムでやることになる。この夜は一進一退でチップがなかなか減らない。こういう展開は今回の遠征で初めてである。

さまさんの帰国(!)時間が来た時にちょうど11ダブルを取って2000HK$ほど戻したところでこの夜は終了。マイナス5000HK$で手持ちが6000HK$なら、次の朝に巻き返すのもまんざら無理ではない。たまたまというか意図的にというか、宿はぎりぎりまで打てる金龍である。

 


旧市街にたたずむ観音堂。媽祖廟と違って、人影もまばら。

 

#3 連勝ならず

この夜の金龍酒店(ゴールデンドラゴン)の料金は560HK$。前日の半分以下である。もともと、このくらいのホテルはこのくらいの金額で泊まれるはずなので、土-日泊の値段がそれだけ異常だということである。そのうえ、このホテルでは朝食のバフェが付く。ちょっと外に出れば2,30HK$出せば麺粥屋があるが、簡単なものだがパンと温かいおかず、オレンジジュースやコーヒーがあるのでもちろんそれで十分である。

ドリエルを飲んで寝てしまったため、起きたらすでに7時半だった。10時にはホテルを出たいので、朝食や荷物をまとめる時間をみると、大体1時間くらいしか勝負できない。場所はもちろん、3階にあるゴールデンドラゴン・カシノである。朝食を早々に済ませて、カシノに向かう。月曜の朝なのでがらがらである。つまり、絞り放題ということである。

しかしここでは、前日の余韻が残っていたのでBJから入った。時間的にも、流れの早いBJで勝負を掛けるのが適当であろうと思ったからである。バイインはとりあえず2000HK$。ディーラーとのヘッズアップである。初手は絵札2枚がきて楽勝、そして2手目がブラックジャックである。ブラックジャックが来れば流れが来ているとは言い切れないのだが、私は素直に喜ぶことにしている。ベットアップして400HK$ずつ賭けていたら、10分足らずで5000HK$までチップが増えた。しかし、ここからが伸びない。逆にチップがじわじわと減りだした。4000HK$になったところで、いったん席を立つ。

まだまだ時間はある。今度はバカラである。悠長にミニマムで流れを探っている時間はない。いきなり1000HK$チップをプレイヤーへ。私の後から来たおばさんが、バンカー。ディーラーが2枚のカードを滑らせて寄越す。今回の遠征では2晩ともあまり絞れる手が来ない。唯一良かったのはバンカーに張っていて2枚で1、プレイヤーは3枚めくって6というところで横を絞って3ピンが出たときだけである(さまさんから、もう絞らなくてもいいですね、と言われた)。

最初の1枚はすぐフレームが出る。もう1枚には足がある。ゆっくり絞っていくとセイピンである。50%である。できれば75%が欲しかったが、ぜいたくは言っていられない。縦を絞る。点は・・・見えない。「チョイヤー!!」真ん中まで何もなかった。ナチュラル9である。しかし、ここから伸びないのが今回の遠征なのだ。勝ったり負けたりなのだが、勝つときも6対4とか、5対3とか、あまり気合の入らない手ばかりなのである。再びじりじりと減りだしたところで時計を見るともう9時半近い。

キャッシャーに行き、1000HK$単位で現金に戻す。昨晩までの5000HK$マイナスは2000HK$マイナスにまで縮小している。残った400HK$と端数のチップは再度BJ卓で遊ぶことにした。200ずつ2ボックスに置いたところ、1敗1引分けで早くも半分になる。残った200を1ボックスに賭けると、勝って400に。それも置き張りするとこれも勝って800になった。ここは400のままにすると、手札は2枚で11、ディーラーは7である。ここはSJM系なのでダブルはここでしかできない。手元に戻した400を再びボックスの横へ。ダブルダウンである。これを取れば、遠征プラスが見えてくる!!

しかし、3枚目のカードは4。対するディーラーは2からピクチャーで19。完敗である。残ったチップをディーラーに放って、今回の遠征は終了した。帰りの香港国際空港で、「ディオールのカプチュール(しわとり乳液)、1本で600HK$、2本で900HK$」という売り子さんの流暢な日本語を聞きながら、900HK$は高いなあ、でも最後の手で800HK$負けたんだよなあなどと思ってしまったのは、やっぱり私が貧乏性だからなのでしょうか?(結局買いましたが)

[Dec 15,2005]