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海外紀行・カシノ

118 07年初のマカオ [Feb 1, 2007]

先週末、今年初めて、約3ヶ月ぶりのマカオにいってきたので、今週はそのご報告を。上着を着てちょうどいいくらいの気候で、歩いても汗ばむこともなく、過ごしやすい週末だった。行くたびに変わっていてわずか2、3年で様変わりしているのだが、今回着いてまず驚いたのはシャトルバス乗り場の大混雑である。

フェリーターミナルの1階からヤオハン方面(今ではサンズ方面と呼ぶべきか)にシャトルバス乗り場があり、ここに各ホテルの送迎バスが着いたり乗ったりするのだが、このバスが3列ところによっては4列になっていて、もう訳が分からなくなるほど多くなっている。

「金沙(サンズ)」「希臘神話(ギリシャ神話)」「星際(スターワールド)」「永利(ウィン)」「金都(グランドウォルド)」など新設カシノの送迎バスの台数が多く、しかもそれらが大型観光バスなものだから、ワゴンかせいぜいマイクロバスといった既存ホテルの送迎バスなどどこにいるのか分からない。

最初の宿は帝濠(ウィンザー)だったのだが、20~30分待ったにもかかわらず見つけられず、結局路線バスで行った位である。次の宿は金都で、大型バスなので見つけやすかったのだが、発進の時に分離帯の段差(15cm位か)を乗り越えて行かなければならないくらい混みあっている。

これにグランドリスボアやMGM、ギャラクシーがオープンしたらどうなってしまうのか心配である。ではタクシーで行けばいいかというと、これも土・日の夜など台数が少なくて全然つかまらない。アクセスが集客に間に合っていないように感じた。

二日目はその新設カシノの中の一つ、金都(Grand Waldo)に泊まった。タイパ島の奥、コタイ地区に昨年できたカシノホテルで、これまでこの地区で一番奥にあった皇庭海景(マリナ・アンファンテ)の前を通ってさらに西側に進み、中国側との境に近いあたりにある。部屋から外を見ると、建設中の2つのホテル(ギャラクシーとベネチアン)と今後リゾートになるはずの埋立地が目の前である。

出発の2、3日前にNHKでマカオのカシノ売上がラスベガスを抜いたというニュースが流れたが、この勢いでカシノが増え続けていけば間違いなく世界一のカシノタウンになるだろう。

その際、例えば大人数が集まってボクシングの大試合やコンサートを行うことができる場所が、いまのマカオにはない。今後できるとすれば、このコタイ地区以外にはない。その意味では、半島のサンズ周辺、リスボア周辺はいずれはラスベガスのダウンタウン的な位置づけになって、コタイ地区がストリップになるのだろうか。

金都の部屋からみた工事中の地域。写真では遠く見えますが、実際には眼前に迫っています。

今回行ったカシノは、古いところではリスボア、ファラオ(古くない?)。新しいところでは星際、ウィン、金都といったところ。

星際はファラオの向かいにあるのだが、正当な経路を通るとかなり遠回りになる。そのため無理やり大通りを横断することになるのだが、ここはマカオグランプリでも使う道幅の広いところで、車の方もスピードを出してくるから、かなり危ない。とりあえず真ん中まで渡って待ち、車間が空くのを待って残り半分を渡ることになる。結局みんなそうしていたが。

さて、ここ(星際)は鮮やかなネオンサインの高層ビルで、1階がエントランスで吹き抜けの2階から上がカシノフロアという造りはサンズをかなり意識している。もちろんほとんどのテーブルはバカラ卓。ここは若干のプラスだったのだが、どうもチップに重量感がなくプラスチックのような感触なのである。なんとなく軽くなくなってしまうような気がして、早めに切り上げて隣のウィンへ。

ウィンは前回(11月)の遠征でも行ったことがあるが、こちらはラスベガスを思わせるような造りである。それでも圧倒的に多いのはバカラ卓で、さすがにそこだけはマカオである。ここで、最近マカオ掲示板で噂になっているニューゲームを見つけた。「Double Fortune Baccara」というゲームである。

このゲームでは、左右にシューを用意し、1回のベッティングラウンドで2シューのゲームが同時に行われる。カードはディーラーオープンで、もちろんそれぞれの罫線はディスプレイに表示されている。そして、左右それぞれの勝負について、プレイヤーorバンカーそれぞれに賭けるのは通常のバカラと変わらないが、対子・和だけがオリジナルの賭けになっている。和はどちらも和というボックス、対子は左右4つの勝負のうち対子がいくつ出るかというボックスがあるのだ。

左右のプレイヤー・バンカーがすべて対子(ペア)である場合のオッズは100:1。これが Double Fortuneの所以のようだが、よく考えるとこの倍率は低すぎである。対子の出る確率はおよそ1/13。これが4つ独立で重なる確率は28,561分の1。20000:1でもまだお釣りが来る計算になるのだ。4つのうち1つが対子になる場合のオッズは2:1。これも計算すると約21%だから、全然オッズに合っていない。

そんなに高い倍率がほしいのなら、普通のバカラで対子に賭けて、当たったらそのまま転がせばいい。2回続けて当たれば144倍になる。「Double Fortune」はこれを4回やってしかもオッズは低いわけだから、まさにぼったくりオッズである。みんなその程度の計算はできるらしく、誰も賭けていなかった。ただ、一度に2回の勝負があるので、なるべくたくさんのゲームをしたい人にはそれなりに適しているだろう。

グランドリスボアは5階くらいまでは出来ていて、どでかいネオンサインも光っている。ただ高層階はまだまだという感じだし、内装やリスボア本館との連絡通路も工事中である。だからグランドオープンはまだまだ先になるだろうが、もしかしたら突貫工事で旧正月に間に合わせて、低層階のカシノフロアだけでもオープンするのかもしれない。ウィンの海側にはMGMがいよいよ骨格を現してきたが、こちらは低層部分ができておらず、今年1年かかりそうだ。

夜空にそびえる星際(スターワールド)娯楽場。

街中が再開発でカシノ売上は倍々ゲーム、ホテルの値段は急上昇のマカオであるが、まだまだ安く食事できるところはある。10~15HK$(150~230円)でワンタンメンやお粥を食べられる店を探すのはそれほど難しくないし、パン屋で大きなクロワッサンを買っても3HK$(45円)ほど。単独行のときの朝昼の食事はそういったところですませるのが定番である。

それでも夕飯くらいはちゃんと食べたい。ということで初日の晩はセナド広場のフランス料理「良辰」へ。ここはおなじみの日本人オーナー・シェフがやっているお店で、最近マカオに行く時にはよく寄っている。今回もシェフのおすすめで、七面鳥のパテ、エビと魚介類のグリル、マカオ風ビーフシチューで白ワインとビールをいただく。

お客さんが何組かいてゆっくりお話できなかったのは残念だが、お店にとっては喜ばしいことだからぜいたくを言ってはいけない。最近週末はバータイムで真夜中くらいまでやっているとのことなので、遅くなっても大丈夫なのはちょっとうれしい。

2日目の晩は南湾の「亜利加哩屋」(加には口偏、哩の里には本当は厂が入る)へ。マカオ料理の老舗の一つである「ヘンリーズ」の隣の店で、街中からずいぶん離れているにもかかわらずこの2つの店はいつ来てもにぎやかである。

今回はお目当ての大エビのカレーがなく、中エビのカレーになってしまったのは残念だった。他にポテトのカレーやサラダでポルトガルの赤ワインとマカオビールをいただく。目の前にマカオタワーとタイパ島への3番目の大動脈、南湾大橋の夜景を見ながらのディナーは、いつもながら日頃のストレスを忘れさせてくれる。

あと、朝食のバフェイでよかったのは金都。ここは麺類とオムレツをちゃんとその場で作ってくれる。基本的に一泊代金に含まれているのは金龍と同じだが、満足度はこちらの方がかなり上である。

逆にちょっと気になったのは、今回の滞在の間ずっとリスボアの並びの中華料理「福臨門」のシャッターがずっと閉まっていたことである。ここの「ふかひれのかに味噌煮込み」は絶品なのだが、もしや再開発でなくなってしまうのだろうか。ちょっと心配である。

以上、今回のマカオのご報告でした。・・・えっ、カシノの方はどうなったかですか?・・・負けましたけど、これで確か7連敗くらいしてますけど、何か?

[Feb 1, 2007]

p.s.どうも北朝鮮の某人物が私と同時期にマカオにいたようで、うちの奥さんが大層受けてます。

亜利加哩屋前からの夜景。マカオタワーと右側は南湾大橋。