121 08年春のマカオ [Mar 6, 2008]

2月24日日曜日、午前9時すぎの珠海・拱北(ゴンベイ)関門は、マカオに入国しようという人の群れでごった返していた。2列しかない外国人出国レーンを通過するのに小一時間かかり、結局マカオ側に出たのは10時半近くなってからだった。

バスで中心街へ向かい、さっそく宿を手配する。ピークである土曜日は過ぎたものの、あいかわらず高い。ちょっと考えて、前回と同様に皇家金堡(カーサリアル)を620HK$×2泊押さえた。何しろ交通の便がいい。新世紀だったらもう少し安いのだが、あそこだとタクシーをつかまえるのもきついし歩いて移動できる範囲も狭い。

今回の最初の目的地は12月にオープンしたばかりのMGMグランド・マカオ。一回りした後、さっそくディーラーが一人で手持ち無沙汰にしているバカラ200HK$ミニマムへ。3000バイインで、最初から1000ずつ行こうと固く決意していたのだが、いざとなるとびびって500からスタート。おっ、いきなりナチュラル8である。全部入れればよかった。

実はこの日もう一つ決意していたのは、プレイヤーで張ろうということであった。バンカーに賭けていて、ディーラーが無雑作に開いたプレイヤーが9だったりすると、途端にテンションが落ちる。プレイヤーであれば絞っている時点で相手のカードは分からない。とにかく「絞り禁断症状」の出ている私としては、1ハンドでも多く気合を入れて絞りたいのである。

次の手もプレイヤー。一手バンカーをはさんで、またプレイヤーが3連勝。よしよし、いい具合である。このままツラ!と思っていたら、このすいているカシノでわざわざ私が一人で絞っているテーブルに新たな客が来た。そして罫線ディスプレイを見て、こともなげにバンカーにチップを置く。私はもちろんプレイヤーである。

プレイヤーに2枚のカード、気合を入れて絞ると、すぐフレーム。もう一枚はと見ると、またフレーム。バカラ(0)である。相手はこともなげに8を起こしてバンカーウィン。せっかく一人でツラにしようと思ったのに、いざというところでこれである。その後は絞ったり絞れなかったりで、ツラになりそうもない。最後2ハンド連敗したところで、若干プラスで席を立つ。あせることはない。遠征はまだ始まったばかりだ。

 


MGMグランド・マカオの正面ホール。大三巴オブジェの下の部分はステージになっています。カシノはここから右へ。

 

MGMを出て、歩いてすぐのグランドリスボアへ。ここには最近、ポーカーのライブテーブルができたという情報であったが、確かに4階の一角にロープで仕切られたポーカースペースがあった。7、8テーブルあったかと思うが、開いていたのは2つ。ともに20-40ノーリミットで、満卓となっていた。

テーブルそのものはバカラと同じで、それぞれの張るスペースが縦に線で区切られていた。だからちょっとせまい。20-40というと、米ドルにすると3-6。その後に書いてある数字は2000だったのでミニマムバイインと理解したのだが、もしかするとマキシマムかもしれない。ノーリミットだからリバーになると100HK$チップが積み重ねられるが、見ていると結構みんなターン、リバーまで見に行っているようだった。だとしたら、いずれにしろ2000くらいはあっという間に使ってしまいそうだ。

ここは見学だけで参加せず、歩いてファラオパレス、さらにバスに乗ってホテルまで戻る。夕方は南湾にあるマカオ料理のヘンリーズ。アフリカンチキンでワインを楽しんだ後、タクシーでサンズに戻る。ここでひどい日本人プレイヤーに出くわしてしまった。

彼ら(3人)の方が先に来ていて、私はサードベースへ。シャッフルマシンだが、ディーラーのオープンカードが4、6、2、5といった具合でなかなかいい流れである。ところが、上の3人ときたら、絵札2枚のスプリットはともかく、相手がローカードなのに14、15でヒットするなどめちゃくちゃである。

最後は、ディーラーがTなのに、何を思ったか7でステイである。私は8と5で13。ディーラーもあきれて「どうします?」と私のアクションを促すが、まさか引かない訳にはいかない。そして当然のように出たのはピクチャーである。

こんなプレイヤーのいるテーブルではやっていられないが、逆に言うとマカオでもこういうプレイが許されるようになったのである。昔のようにテーブルが少なくてバックベットされている状況だったら、きっとただではすまなかっただろう。いずれにせよ、こういう連中に話しかけなくてよかったと思った。

もちろんテーブルを替わったのだが、今度はディーラーのオープンカードがずっとピクチャーかA。そんなぐあいで、昼のMGMで浮いた分を夜のサンズで溶かしてしまい、がっくり肩を落としてカーサリアルまで歩いて帰ったのでありました。

 


マカオ料理レストランの老舗ヘンリーズギャレー(美心亨利)のテーブルと前掛け。ポルトガルの白も冷えてます。アフリカン・チキン、カニ肉を甲羅に詰めて揚げたコロッケ、サラダ、スープでチップ込み500HK$。

 

2月25日朝、前日サンズで負けたためか、それともアフリカンチキンを一人で食べたためか、胃がもたれて仕方がない。いつも海外遠征の際には用意する大正漢方胃腸薬を飲んで、出陣である。

今回のマカオはやけに肌寒かった。天気予報では最高気温19度、最低気温11度、風があってもう少し寒いように感じたくらいで、上着なしではつらい陽気であった。朝一番はフェリーターミナルまで歩き、シャトルバスで昨日に続いてMGMグランドへ。

月曜日の朝のせいか、前日以上にひと気がない。前日と同じくディーラーとサシでバカラ。しかし今回はなかなか浮上できない。とにかくベットアップすると逆の目が出てしまう。ずいぶんと絞ったので負けないうちに引き上げる。午前中はここからコロアネ島に行ってつかの間の観光。これはまた別の機会に書こうと思います。

昼からはコタイのベネチアン・マカオへ。コタイというのはタイパ島とコロアネ島の間の埋立地で、ここがまさに今カシノホテルの建設ラッシュとなっている。工事中のところを歩いて行ったのだが、ラスベガスであればストリップにあたるタイパ・コロアネ大通りは両側とも工事中の塀が立てられてしまっている。

上まで立ち上がっているものだけ数えても、大通りの西側に1棟、東側に3棟。ベネチアンやMGMと同じスピードであれば、おそらく来年前半くらいにはオープンしそうな勢いである。どこがどこだか分からないが、塀に書かれている名前を見ると、サンズとかギャラクシーとか、マリオットとかが建つようだし、日本のオークラ系のホテルもあるらしい。ただでさえ供給過剰気味なのに、これ以上作ってどうするのだろうか、と思わないでもない。

 


コタイ地区に建設中の新しいカシノ&ホテル。

 

昼食はベネチアンホテルへ。ここにはフードコートがあって、およそ100パタカ(≒100HK$≒1500円)以内で食べることができる。日本のお好み焼きやうどんから始まって中華料理、マカオ料理、タイ料理、パスタやステーキまで、世界各国のファーストフードが20店舗ほどあり、中央に共通のいすとテーブルがある。ラスベガスというより、家の近所のショッピングセンターを思い出してしまった。

ベネチアンカシノはともかく広い。バカラテーブルが何百台あるのか数える気にならないくらいである。おそらくマカオ中のカシノの中で、ワンフロアの面積としては最大ではなかろうか。ただ、惜しむらくは他のカシノと判で押したようにゲームの種類が一緒である。ここはファンタンがあって実際にやっていることが特色だが、ミニマムが500HK$とえらく高い。

時間があるので300HK$ミニマムの三公バカラに座る。しばらくやったのだが6以下のカードしかこない。ピクチャー、8と来るともう一枚は必ず3。たまたま親が0とか1とか2を繰り返してくれたので致命傷にはならなかったが、じわじわとチップを減らして席を立つ。どうにもしまらない。

次はスロットマシンへ。絵柄がエビ、カニ、魚であるのはマカオらしいが、よく見ると当たりの枚数が5から50くらいで、あとはいきなり4000である。私にとってスロットマシンは、200~500くらいの中当りがあるから楽しく時間がつぶせるので、こういう一攫千金か全部すってしまうかというのは面白くないのであった。

そんなこんなで夕方までベネチアンにいて、タクシーでホテルに戻る。結局この日はたいして増減のないまま寝てしまった。

最後は出発日の早朝のカーサリアルで、やはりディーラーとサシでのバカラ。シューの初めからプレイヤー3目(1回外し)バンカー4目(1回外し)プレイヤー4目という立派な罫線を起こしたのだが、ここで中国人のみなさんに見つかってしまった。おいおい、セームドライバーじゃあ・・・と思っている間もなく、絞ることもできなくなるし変な罫線となってしまった。

最後はナチュラル8を起こしたら相手も8でタイ、ナチュラル9を起こしたら相手も9でタイとつらい展開が続き、続いて2連敗したところでゲームセット。まあ、ホテル代とお土産代くらいにはプラスになったので、いい遠征でしたということで再び広州へと向かったのでありました。


ベネチアンホテルのフードコート。カシノの上がショッピングセンターになっています。

[Mar 6, 2008]