112 スポーツブック [Mar 13, 2005]

#1 スポーツブック(その1)

スポーツブックの賭け率の記載方法には、アメリカンスタイルとユーロピアンスタイルがあるが、ここでは、ラスベガスで用いられているアメリカンスタイルで説明する。

ペイトリオッツ -260 -4.5
イーグルス   +220 46 o/u

このように記載されている場合、チーム名のすぐ横に書かれているのがマネーライン(ML)という賭け方で、単純に勝ち負けを当てるものである。

この場合、ペイトリオッツが有利とみられていることから、オッズが-260となっている。-(マイナス)で表記されているオッズはイーブン(1:1、日本の競馬でいうと2.0倍)以下ということで、”-x”は”100/x”という意味である。したがって、-260は100/260≒0.385、1の賭けに対して0.385の配当、競馬でいうと1.385倍ということになる。

一方、イーグルスのオッズは+220。+(プラス)で表記されているオッズはイーブン以上ということで、”+x”は”x/100″ということである。したがって+220は220/100=2.2、1の賭け金に対して2.2の配当、競馬でいうと3.2倍ということになる。

さて、この場合ブックメーカー(胴元)は、賭け金の合計がほぼペイトリオッツ2.2に対してイーグルス1になるとみていることになるが、もしそうであれば、本当はペイトリオッツのオッズは-220(1.455倍)でもいいことになる。この差がブックメーカーの取り分(ハウスエッジ)ということである。つまり、MLの賭け率の数字を単純に合計すると、マイナスになるということである。

#2 スポーツブック(その2)

次に説明するのがポイントスプレッド(PS)、これがボールゲームの場合のスポーツブックの代表的な賭け方となる。

上の例では、ペイトリオッツの行、MLの数字の横に-4.5という数字がある。これは、ペイトリオッツの点数から4.5点引いたとして、どちらが上かを賭けてください、というものである。当然のことながら、有利と思われるチーム(Favoriteという)から点数を引く。

ブックメーカーは、MLでは偏ると思われる賭けをハンデをつけることによって1:1とするように、ハンデを決めることになる。しかし、ブックメーカーの取り分があるので、配当はイーブン(2.0倍)という訳ではなく、ほとんどの場合-110(1.90倍)になる。

PSのハンデと同じ列、ハンデがつかなかった側(Underdogという)に45 o/uという数字があります。これは総得点を賭けるもので、この場合両軍の得点合計が45点より上か下かという賭けである。配当はPSと同じように-110となる。アメリカンスタイルの場合、特に引分けに対し賭けがある場合を除き、ML、PS、o/uとも引分けの場合賭け金は元返しとなる。

 

#3 スポーツブック(その3)

以上がラスベガスないしアメリカンスタイルの賭け率表示となるが、イギリスなどヨーロッパ系のブックメーカーでは異なる方法をとるところが多い。

マンユナイテッド vs ACミラン
home evens,draw 2/1,away 5/2

この試合ではホームチームが勝つと賭け金の同額の配当が(再び日本の競馬流にいうと2.0倍)、引き分けだと2倍の配当が(同3.0倍)、アウェイチームが勝つと2.5倍の配当が(同3.5倍)得られるということになる。ここでも、配当から類推される投票割合は1/2、1/3、2/7で1を超えてしまう(47/42)。つまり、推定される投票割合より低い配当をすることにより(引き分けの場合本来33/14=2.35倍の配当となるべきところ、2倍の配当)、余った分がブックメーカーの取り分となるわけである。

アメリカンスタイルとユーロピアンスタイルの違いは、賭けの主力となる種目に影響されていると考えられる。NFLやNBA、MLBなど米国のゲームはきっちり勝負がつくことが多いのに対し、ヨーロッパで好まれるサッカーは引き分けがかなりの割合にのぼるからである。

[Mar 13, 2005]